kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=


2006年09月04日

Banksy、今回の標的は「あんまり売れてないCD」by世界で最も過剰評価されている人

「世界で最も過剰評価されている人」ってのはギネスブック認定だそうで、あたしゃこの女性を見るとアタマが下痢を起こしそうになるんだが、そもそもなぜ彼女がこんなにメディアに取り上げられるのかすらもわからない。

でもBanksyのターゲットになるのはよくわかりますです。

Paris Hilton targeted in CD prank
Sunday, 3 September 2006, 14:04 GMT 15:04 UK
http://news.bbc.co.uk/2/hi/entertainment/5310416.stm

Banksyのところのスポークスウーマンによると、今回Banksyは、ロンドン、グラスゴー、ブライトン、バーミンガム、ニューカッスル、ブリストルなど全英各都市において、48の店舗の店頭に並んでいるパリス・ヒルトンのCD(下記)500枚を、自分のリミックスCDと置き換えた。(BBCはreplacedと書いているが、後述のIOL記事によると、隣に並べたらしい。)しかもバーコードは元ののままなので、お客さんはBanksy版(盤)とは知らずに買うこともありうる。

B000GDI3SWParis
Paris Hilton
Warner Bros. 2006-08-22

by G-Tools


Banksyの「テロ」のターゲットとなったショップには、HMVやVirgin(大資本大規模店舗)のほか、インディペンデント(大資本ではない)のレコード/CD店も含まれる。

HMVの広報は、ブライトンの2店舗で7枚のBansky盤が見つかったが、他の店でもやられているとは気づかなかった、と語っている。

(笑)

また、お客さんからの苦情もなく、取り替えに来たお客さんもいない。

(笑)

「まあ、あまりありがたいことではないんですが、バンクシーのような人の場合、独特の芸術活動ですからね、ちょっとくらい余裕(leeway)を与えてもいいんではないかと」とHMV広報。

おお、さすがは英国、大人だわ。豊かだわ。紳士だわ。(笑)

「言いたいことも言えないこんな世の中、バンクシーのような人に代弁してもらっているわけですし。パリス・ヒルトンのアルバムについてのバンクシーの考えに共感する人もいるでしょうし」とHMV広報。

さすがは英国(笑)、ユーフェミズム全開だわ。

「被害」にあったもうひとつの大資本大規模店舗、Virgin Megastoresの広報は、当該のCDを探してはいるけれども全部発見するのは難しそうだ、とした上で、「脱帽です。まったくお見事」とコメントしている。

なお、Banksy盤では曲名も次のように変えられている。
Why am I Famous?(私は有名、なぜかしら?)
What Have I Done?(これまでに私がしたことって?)
What Am I For?(私って何のため?)

なお、オリジナル(本物)の曲名は:
1. Turn It Up
2. Fightin' Over Me
3. Stars Are Blind
4. I Want You
5. Jealousy
6. Heartbeat
7. Nothing in This World
8. Screwed
9. Not Leaving Without You
10. Turn You On
11. Do Ya Think I'm Sexy

※最後のはロッド・ステュアートのカバーですな。この曲のカバーといえばRev Coですな。
Linger Ficken' Good...Linger Ficken' Good...
Revolting Cocks

by G-Tools


――以上が(私の茶々を除いて)英国のBBC報道の内容なのですが、ところ変わってお隣アイルランドのIOLではもっと詳しく報じています。

Grafitti artist doctors Hilton album
03/09/2006 - 21:23:16
http://breakingnews.iol.ie/entertainment/story.asp?j=194272138&p=y94z7z844
The notoriously secretive artist has "reworked" the sleeve of Hilton's debut album by superimposing a dog's head on top of the svelte singer's topless body.
※このパラグラフ、買った人の写真を見ると、違いますね・・・伝聞の伝聞で伝言ゲームになったか?(犬の頭が合成されているのは盤面。ただしジャケ写がドレスが半分ずり落ちてトップレスになっているのは本当。)

The 500 tampered albums also come with a sticker on the cover, boasting that the album contains the hits: Why am I Famous?, What Have I Done? And What Am I For?

Inside the accompanying booklet, a picture of the heiress emerging from a luxury car has been retouched to include a group of homeless people.

【内容】Banksy盤では、ジャケット写真のトップレスのパリス・ヒルトンの身体に犬の頭が載せられ(以上、原文ママ)、“大ヒット曲、「Why am I Famous?(私は有名、なぜかしら?)」、「What Have I Done?(これまでに私がしたことって?)」、「What Am I For?(私って何のため?)」収録!”というステッカーが貼られている。ブックレットではこの富豪の娘が豪華な車から下りてくる写真が使われているが、写真にはホームレスの人たちが合成されている。


また、盤のほうに収められているのはリミックス40分。クレジットはDMだが、そのDMの正体はDanger Mouseではないかというのがもっぱらの噂だ。

Banskyのスポークスウーマンによると、改変は派手にはやられていないので、ぱっと見は本物のように見えるという。

また彼女は、「Banksyの代弁をするつもりはありませんが、私の考えでは、彼の言いたいことはセレブになるのは別に構わないが、だからって音楽をやる必要はないだろう、ということなのでは」と述べている。

一方、「被害」にあったHMVの広報は、「元々そんなに売れてないCDなので、1つの店舗で3枚と、もう1つの店舗で4枚が何とか発見できただけです。元々店頭に出してある数がそんなに多くないですから」と述べている。

(笑)

英語のお勉強をしておきましょう。言いづらいことを言うときの表現として。
The album hasn't been selling that well so we managed to find three in one store and four in another because there weren't that many on the shelves.


また、HMVでは回収したCDはオークションにかける予定だという。「価値もかなりあるでしょうし、コレクターズ・アイテムとしては希少でしょうから(because presumably they'll be worth quite a bit and highly collectible)」

Banksyの行為については「こういうことが許されることがあってもよい」と述べ(上述BBC記事と同じ内容)、「この件が宣伝になってパリス・ヒルトンのアルバムの売れ行きがよくなるかもしれない」との見解を示している。

――というわけで文字情報ばかりになってしまいましたが、このBanksy盤をバーミンガムで買った方が写真をFlickrにアップしているので、興味のおありの方はぜひ。
http://www.flickr.com/photos/sharl/sets/72157594266743665/

あと、シドニー・モーニング・ヘラルドの人もブログにアップしています。
http://radar.smh.com.au/archives/2006/09/banksy_the_pica.html

音は・・・たぶんそのうちに出回るでしょう。(←根拠も責任もない勝手な予測)情報源としてはここが確実かな。

■Bansky公式:
http://www.banksy.co.uk/

■当ブログ過去記事:
ニューヨークのメトロポリタン美術館&ロンドンの大英博物館(2005年5月)
http://nofrills.seesaa.net/article/23248458.html
※ロンドンの街頭のグラフィティの写真(flickrのCCライセンスのもの)あり。

イスラエルが国際法に違反して作った「分離壁」(2005年8月)
http://nofrills.seesaa.net/article/23248729.html

「分離壁」の「アート」に対する現地の人たちの反応(2006年4月)
http://nofrills.seesaa.net/article/23249190.html

ロンドンでの「個展」(2005年10月)
http://nofrills.seesaa.net/article/23248858.html

■書籍:
1844137864Wall And Piece
Banksy Bansky
Random House UK Ltd 2006-03-30

by G-Tools


0954496000Cut It Out
Banksy
Weapons Of Mass Disruption 2004-12-14

by G-Tools


■作品の写真:
http://www.flickr.com/groups/banksy/
http://www.flickr.com/groups/banksyphotoopportunity/
http://www.flickr.com/groups/banksy_act/
http://www.flickr.com/search/groups/?w=all&q=banksy&m=names

なお、ロンドンのチョークファーム(カムデンタウンのすぐ北)のラウンドハウスの壁の「作品」の横に、朝の4時にちょいなちょいなしたSparky Superflyさんは、けーさつに引っ張られて罰金£80になったそうです。
nicked me(警察は僕を逮捕して)
handcuffed me(手錠をかけて)
took me to the station(警察署へ連行し)
took finger prints(指紋をとって)
dna sample(DNAのサンプルをとって)
took my picture(写真をとって)
kept me their for 2 hours(2時間にわたり拘留)
while they did their paper work(その間に書類仕事をして)
gave me penalty that i have 2o days to pay(罰金を科した。支払猶予は20日間)
mean while(その一方で)
the dealers carried on dealing their crack(あのへんにいる密売人はクラック取引を続けていた)


つまり、カムデンのラウンドハウスのあたりにいるクラック・ディーラーは放置したまま、グラフィティは取り締まっているということのようです。最初の投稿でSparky Superflyは「警察署までパトカーだったので助かった。あのへんはストリートギャングやクラックディーラーが多いから、本気で身の安全が心配」と書いているから、あのへん、やっぱり今も・・・なんですね。(ラウンドハウスの壁は非常に長いし視界も開けてないので、人通りがないときはかなり怖いです。)

※この記事は

2006年09月04日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 18:15 | Comment(2) | TrackBack(0) | todays news from uk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Banksy公式のNews経由、Banksyの「テロ」の実行現場の一部始終を激撮したビデオ(3分22秒)。音楽ありだけど、これが例のDM(Danger Mouseか?)のリミックスなのだろうか?

Paris Hilton Punked
http://www.youtube.com/watch?v=lxUl9Mxbh1E

Posted by nofrills at 2006年09月06日 10:22
BBCのフォーラム:
http://www.bbc.co.uk/dna/collective/F98406?thread=3434477

「Banksyのを買いたかったけど、うっかり間違えてパリス・ヒルトンのを買っちゃったら悲惨なのでやめた」という投稿が。

いずれにしてもこの「テロ」、真の標的は「パリス・ヒルトンのCDなんか買っちゃう人」、ですね。リミックス/加工されたブックレットを見ても。
Posted by nofrills at 2006年09月13日 09:31

この記事へのトラックバック





【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

……全文を読む
▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼