ガーディアンでWednesday 26 October 2011 17.29 BSTのタイムスタンプの記事(オリンパスの菊川会長兼社長が辞任したというニュース):
"Olympus's worldwide auditor, Ernst & Young, has also raised concerns about the deal" とあるので、その点について日本での(日本語での)報道がないかどうかを確認するために、Google Newsを見てみたのだが……
ええっと、いつのニュースだ、っていう感じ。
Google Newsで出てきている記事はこれ。
もう1つ、ウェブ検索で見つけたのがこれ:
いずれにせよ、"Olympus's worldwide auditor, Ernst & Young, has also raised concerns about the deal." の内容にはかすってもいない。
うううむ。。。
と思って、毎日新聞を見たら、あらっ、おくさん、これかしら。固有名詞に言及せず、「監査法人」とか「投資助言会社」といったように表記されているのだけど。
上記記事のタイムスタンプの部分。時間的にはガーディアンの記事の前だ。
オリンパスの疑惑(日本のメディアは「騒動」と書いているが、もう十二分に「疑惑」だ)の日本と英語圏の報道比較については、gooニュースの加藤祐子さんが書いてくださっている。
今度は確かに「日本メディアは書かなかった」 オリンパス問題でそらみたことかと
2011年10月25日(火)18:30
http://news.goo.ne.jp/article/newsengw/business/newsengw-20111025-01.html
付け加えるならば、英国のFTがウッドフォードさんのインタビューを出すのと同時に、米国のNYTがそれが虚言ではないことを裏付けるために最低限必要な文書(ウッドフォードさんが取締役らに送った文書)をPDFでアップロードしたことが非常に重要。英語圏では最初に英FTと米NYTが動き、Reuters, Bloombergといった国際通信社も報じて、米WSJ(経済新聞)も続いた。そして英ガーディアンなど一般紙も続いた……という経緯だった。ってその話は既に書いたんだった。
(NYTに最初にレター流したのはなぜかというと、たぶん、英国だけでやろうとするとlibelとかinjunctionとかの危険があるので、米国に「保険」かけたんだと思う……ウィキリークスのときのガーディアンの方策と同じ。この背景はHeather Brookeの本にかなり詳しく説明されていた。)
The Revolution Will be Digitised: Dispatches from the Information War Heather Brooke William Heinemann Ltd 2011-08-18 by G-Tools |
タグ:オリンパス不正会計疑惑
※この記事は
2011年10月27日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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