ホームページ(トップページ)は、London Entertainment Guide from the Evening Standardと銘打たれているとおり、エンタメ情報専門。
http://www.thisislondon.co.uk/
ニュースは別のディレクトリに格納されています。
http://www.thisislondon.co.uk/news/
小林恭子さんが大変に詳しくわかりやすく書いておられる(8月17日)のですが、ロンドンの地域紙the Evening Standardと、ロンドン地下鉄で無料で配っているMetroと、英国全土で読まれるタブロイドthe Daily Mailなどを発行するAssociated Newspapers Ltdが、9月から刊行物のリニューアルをおこなうのに伴ってのサイトリニューアルのようです。
しかしまあ、小林さんの記事を拝読すると、9月からはものすごい様相を呈することになりそうですね。少し引用させていただきますと:
来月からは、ロンドンの新聞市場は随分混雑した様子を見せることになる。
通常の有料新聞に加え、無料紙としては、朝のメトロ、昼過ぎからのCITY AM(ビジネス専門の無料紙)、ロンドンライト、ザロンドンペーパー、これに有料のイブニングスタンダードがからむことになるからだ。
さらに、もっと無料紙が増える可能性もある。ロンドンの交通局や鉄道会社のネットワークレールは、それぞれ、午後に出す無料紙の許可を申請しているという。
引用文中、「London Lite」というのが、thisislondonのページ上にロゴがあるとおり、ESというかデイリー・メイル系の新フリーペーパー。「The London Paper」というのはNews Corp(すなわちマードック組)が新たに出すフリーペーパー。
英国では、一昔前とちょっと前に、ブロードシートの値下げ競争というのが起きたのですが(確かマードックがthe Timesを買ったときだったような・・・うろ覚え)、ちょっとそれを彷彿とさせる状態ですかね。
the Evening Standardについては:
http://en.wikipedia.org/wiki/Evening_Standard
Triviaのところに、コックニーさんがEvening Standardと言うとどうなるかが書かれているので引用しておきます。
For many British people the plaintive Cockney cry of the newspaper's street sellers represents an essential part of the London fabric - "Eenin Stannad".
知り合いのロンドナーは「ロンドン、世界で最も活気溢れる都市。ロンドンの地域紙、世界で最もくだらない新聞」とかいうことを言っていますが、実際、「ESは保守的、昔の労働党が嫌い」(<非常に大雑把に)という認識でOKだと思います。
だからthe Evening Standardがロンドン市長のケン・リヴィングストンをねちねちとつつき回すことは、「ニュース」でも何でもありません。というか、地元の人たちはあれを「ニュース」とは受け止めていません。「またやってるよ」程度で。リヴィングストンは、80年代のサッチャー政権下でサッチャーの目の上のタンコブの労働党の政治家(GLC議長)で、ESとリヴィングストンの「メディア対政治家」の対決の構図は、20年ものです。
※この記事は
2006年08月28日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。