「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=


2006年08月28日

This is Londonのサイト(the Evening Standard)が大幅リニューアル

「the Evening Standardのサイト」であるthisislondon.co.ukが大幅にリニューアルされています。

ホームページ(トップページ)は、London Entertainment Guide from the Evening Standardと銘打たれているとおり、エンタメ情報専門。
http://www.thisislondon.co.uk/

ニュースは別のディレクトリに格納されています。
http://www.thisislondon.co.uk/news/

小林恭子さんが大変に詳しくわかりやすく書いておられる(8月17日)のですが、ロンドンの地域紙the Evening Standardと、ロンドン地下鉄で無料で配っているMetroと、英国全土で読まれるタブロイドthe Daily Mailなどを発行するAssociated Newspapers Ltdが、9月から刊行物のリニューアルをおこなうのに伴ってのサイトリニューアルのようです。

しかしまあ、小林さんの記事を拝読すると、9月からはものすごい様相を呈することになりそうですね。少し引用させていただきますと:
来月からは、ロンドンの新聞市場は随分混雑した様子を見せることになる。

 通常の有料新聞に加え、無料紙としては、朝のメトロ、昼過ぎからのCITY AM(ビジネス専門の無料紙)、ロンドンライト、ザロンドンペーパー、これに有料のイブニングスタンダードがからむことになるからだ。

 さらに、もっと無料紙が増える可能性もある。ロンドンの交通局や鉄道会社のネットワークレールは、それぞれ、午後に出す無料紙の許可を申請しているという。

引用文中、「London Lite」というのが、thisislondonのページ上にロゴがあるとおり、ESというかデイリー・メイル系の新フリーペーパー。「The London Paper」というのはNews Corp(すなわちマードック組)が新たに出すフリーペーパー。

英国では、一昔前とちょっと前に、ブロードシートの値下げ競争というのが起きたのですが(確かマードックがthe Timesを買ったときだったような・・・うろ覚え)、ちょっとそれを彷彿とさせる状態ですかね。

the Evening Standardについては:
http://en.wikipedia.org/wiki/Evening_Standard

Triviaのところに、コックニーさんがEvening Standardと言うとどうなるかが書かれているので引用しておきます。
For many British people the plaintive Cockney cry of the newspaper's street sellers represents an essential part of the London fabric - "Eenin Stannad".


知り合いのロンドナーは「ロンドン、世界で最も活気溢れる都市。ロンドンの地域紙、世界で最もくだらない新聞」とかいうことを言っていますが、実際、「ESは保守的、昔の労働党が嫌い」(<非常に大雑把に)という認識でOKだと思います。

だからthe Evening Standardがロンドン市長のケン・リヴィングストンをねちねちとつつき回すことは、「ニュース」でも何でもありません。というか、地元の人たちはあれを「ニュース」とは受け止めていません。「またやってるよ」程度で。リヴィングストンは、80年代のサッチャー政権下でサッチャーの目の上のタンコブの労働党の政治家(GLC議長)で、ESとリヴィングストンの「メディア対政治家」の対決の構図は、20年ものです。

※この記事は

2006年08月28日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 00:41 | Comment(0) | TrackBack(1) | london basic info | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

薬をのむときに気をつけるのはグレープフルーツジュースだけじゃなさそう
Excerpt: グレープフルーツジュースとある種の薬の飲み合わせ(薬−食物相互作用)があるのは知られていますが、どうやら気をつけるのはグレープフルーツジュースだけじゃなさそうです。 かといって、どこまで信じていいの..
Weblog: another side of ”d-inf”
Tracked: 2008-08-30 22:48

【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

……全文を読む
▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼