
さっき取り急ぎ、13日にここに書いた記事のコメント欄に、ガーディアン記事をいくつか、リンクしておいた。
http://nofrills.seesaa.net/article/22706861.html
記事が多すぎるが、ほとんどは保守党の主張関連。
保守党の主張というのは、「不法入国者が問題なのだ」。
これは事件と比べて少し飛躍しているように見えるかもしれないので、ちょっと説明。
「リシン・プロット」で逮捕・起訴され、無罪となった人々の中のひとりは、「リシン・プロット」で逮捕される前に、自宅にやってきた警官をナイフで刺し、1人を殺害、3人を負傷させた。
そしてその「警官殺害」の容疑でも起訴されていて、その件では有罪となった。
さらに、その容疑者/被告/受刑者は、2000年に不法入国したアルジェリア人である。
これについて保守党はすばやく反応し、「そもそもこの人物が不法入国していなければ、この警官は殺害されなかったはずだ」というような論を展開。「したがって、不法入国取締りを強化すべきである」と主張。
これは数ヶ月前から保守党ハワード党首がことあるごとに主張してきたことで、今の選挙戦でも「移民制限はレイシストではない」というポスターを作っているくらい(そしてそれはかなり顰蹙を買っているようだけれど)である。
というわけで、「存在すらしなかったリシン・プロット」じゃなくて、「不法入国者の犯罪」がスポットライトを浴びている、という次第。
ついでに、というかこれはかなり重要な記事だと思うのだけど、3月にガーディアンのジェイソン・バーク記者(10年以上アルカーイダを調査している人で著書もある)が、「アルカーイダの脅威は政府が主張しているほど深刻重大なものではない」という記事@ガーディアン。
※この記事は
2005年04月15日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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