「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

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2005年04月15日

「リシン」報道。

どうやら14日に最終的な結論が正式に出されたということのようで、一斉に記事が出ている。

ricin-news.gif

さっき取り急ぎ、13日にここに書いた記事のコメント欄に、ガーディアン記事をいくつか、リンクしておいた。
http://nofrills.seesaa.net/article/22706861.html

記事が多すぎるが、ほとんどは保守党の主張関連。

保守党の主張というのは、「不法入国者が問題なのだ」。

これは事件と比べて少し飛躍しているように見えるかもしれないので、ちょっと説明。

「リシン・プロット」で逮捕・起訴され、無罪となった人々の中のひとりは、「リシン・プロット」で逮捕される前に、自宅にやってきた警官をナイフで刺し、1人を殺害、3人を負傷させた。

そしてその「警官殺害」の容疑でも起訴されていて、その件では有罪となった。

さらに、その容疑者/被告/受刑者は、2000年に不法入国したアルジェリア人である。

これについて保守党はすばやく反応し、「そもそもこの人物が不法入国していなければ、この警官は殺害されなかったはずだ」というような論を展開。「したがって、不法入国取締りを強化すべきである」と主張。

これは数ヶ月前から保守党ハワード党首がことあるごとに主張してきたことで、今の選挙戦でも「移民制限はレイシストではない」というポスターを作っているくらい(そしてそれはかなり顰蹙を買っているようだけれど)である。

というわけで、「存在すらしなかったリシン・プロット」じゃなくて、「不法入国者の犯罪」がスポットライトを浴びている、という次第。

ついでに、というかこれはかなり重要な記事だと思うのだけど、3月にガーディアンのジェイソン・バーク記者(10年以上アルカーイダを調査している人で著書もある)が、「アルカーイダの脅威は政府が主張しているほど深刻重大なものではない」という記事@ガーディアン。

※この記事は

2005年04月15日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 17:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | todays news from uk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼















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