http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/politics/4753317.stm
これはおもしろい記事。ministerが何をしているか、ということがわかりやすくまとめられています。
ところで、英国でministerといえば、「大臣」ではなく、「閣外大臣」です。(Prime Minister「総理大臣」を除く。)
ministerで「大臣」の場合もないわけではないのですが、英国の制度では「大臣」はほとんどがSecretary of Stateで、Secretaryがいる省のministerは「閣外大臣」です。Secretaryは「閣僚(内閣のメンバー)」ですが、ministerはそうではありません。
つまり、たとえば:
Secretary of State for Defence, Defence Secretary=国防大臣
Defence minister=国防閣外大臣
翻訳作業で広く使われている『リーダーズ』辞書では、ministerのところには「大臣」としかなく、別項目でminister of stateが立てられていて、ちょっと見つけづらいんですが。

※リーダーズの定義では「副大臣」。この定義の元になった資料が、日本で「副大臣」が導入される前のものかもしれないのですが、日本の副大臣とはちょっと違うらしく、「副大臣」という用語は使わない方が無難なようです。(ソース忘れました。2〜3年位前に調べたことがある。)
この「閣外大臣」について、いくつか説明的な資料を。
英国大使館の説明より:
各省庁は、閣議に出席しうる閣内大臣(多くの場合、Secretary of State 例外として例えば、大蔵省ではChancellor of the Exchequer)が 1名と、複数の担当別の閣外大臣 (Minister of State) 、さらに、政務次官 (Parliamentary Under Secretaries of State または Parliamentary Secretary) によって構成されています。
・・・Ministerもいろいろ、Secretaryもいろいろ、会社もいろいろ、人生いろいろ。
詳細は愛知学院大学法学部の梅川正美教授(政治学)のサイト、umekawa.netで。(「連合王国」→「内閣の機構」と進むと、「(1)大臣Ministersの定義 1」、「(2)大臣Ministersの定義 2」、「(3)大臣Ministersの概念図」……とあります。概念図が必要なくらいのややこしさです。)
※この記事は
2006年05月13日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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