「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2006年08月22日

UKの郵便料金制度が変更になりました。

これまで、封筒の大きさは関係なく、重さだけで料金が決まっていた英国の郵便物ですが、8月21日から、日本と同様に、大きさと重さで料金を決めるようになりました。

Royal Mail begins pricing by size
http://business.guardian.co.uk/story/0,,1855037,00.html

Royal Mailというのは「郵便局」というか「郵政公社」のようなものです。
http://www.royalmail.com/
(「.com」ですが、UKです。)

新料金については:
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/5269060.stm#charges

Letter: Max size - 240mm long, 165mm wide, 5mm deep; max weight - 100g; cost - 32p (1st class) or 23p (2nd class)

Large letter: Max size - 353mm long, 250mm wide, 25mm deep; max weight - 750g; cost - 44p- £1.31 (1st class); 37p-£1.09 (2nd)

Packet: Anything over 353mm long, OR 250mm wide, OR 25mm thick OR 750g in weight; cost - £1.00 to £4.74 (+85p per 250g above 1.25kg) or 84p-£2.12 (2nd)


というわけで、
定形郵便(料金:速達扱いで32ペンス、普通扱いで23ペンス)
=長さ240ミリ以内、幅165ミリ以内、厚さ5ミリ以内、重さ100グラム以内

大型郵便(料金:速達扱いで44ペンスから1.31ポンド、普通扱いで37ペンスから1.09ポンド)
=長さ353ミリ以内、幅250ミリ以内、厚さ25ミリ以内、重さ750グラム以内

小包(パケット)(料金:速達扱いで1ポンドから4.74ポンド[1.25キロを超えるものについては、250グラムごとに85ペンス加算]、普通扱いで84ペンスから2.12ポンド)
=長さ353ミリ、もしくは幅250ミリ、もしくは厚さ25ミリ、もしくは重さ750グラムを超える郵便物すべて

ということになります。

Royal Mailのサイトでは、それぞれ具体例として:
Letter: たいていの書簡・請求書・明細書類、一部のパンフレットやカタログ

Large letter: A4版の封筒、たいていのパンフレットやカタログ、 company reports(<日本語にすると何?)、一部の雑誌

Packet: VHSテープ、書籍、部品類やサンプル類、筒状のパッケージに入れたポスターなど

というわけで、日常生活に最も影響があるのは、「A4の紙は折り畳んで小さめの封筒に入れて送らないと、送料が高くつく」ということでしょう。

ということは、下記画像のような状況がますます散見せられるようになるに違いない。(下記画像は2004年12月のもの。)
a4paper.jpeg

なお、UKでは封書などの郵便物と郵便小包は、扱っているのが別の「会社」なので(郵便物はRoyal Mail、小包はParcelforce;ただし差出の窓口は同じ)、小包は今回の新料金制度とは連動してないと思います。

以下、余談ですけど、Royal Mailについては、最近、「配達されなかった34,000通の手紙」なんてのがありましたね。日本でも今年の正月だっけ、配達のバイトの高校生が、配達するのが面倒になって雪に埋めた、ということがあったと思いますが、34,000通はあまりにも猛者です。

ちなみに下記は、私がいまだ見たことのない日本の名作映画です。

配達されない三通の手紙配達されない三通の手紙
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ParcelForceは・・・えっと、Parcelforce (Parcel Force)がいかに使えないかについては、ちょっくら検索してみると、何となくわかるかと思います(リンク先はGoogleでParcelとForceの間にスペースを入れたもの。スペースなしの綴りのも「ひょっとして綴り違ってません?」で出るので)。

日本でも郵便小包(および宅配便)では不在通知ってありますけど、Parcelforceはろくにノックもせずに不在通知を置いてく、ということもあります。で、その不在通知を受け取ってしまうと、荷物を受け取るのが大変。日本で、いったん不在でも、連絡して「○日の○時にお願いします」って言えばその通りに配達の人が届けてくれる、というのに慣れていると(これは確かに「便利すぎ」なんだよね)、ストレス倍増です。

下記は、今年生誕100周年のイタリアの名監督のすばらしい映画です。

郵便配達は二度ベルを鳴らす郵便配達は二度ベルを鳴らす
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拙著において郵便料金について言及したかしてないか失念しているありさまなのですが、一応、「拙著アップデート」のタグをつけておきます。(郵便について私がどこかで書いたことは確かなのだが、何しろ10年以上この手の実用情報を書き続けているので、何を書いたかは覚えていても、いつどこで書いたかは正確には覚えていないし、改訂したときの作業の記憶はもはや忘却の彼方、しかも確認のために読み直している時間も今は惜しい。)(だから索引をつけなきゃだめね、本ってものは。)


※この記事は

2006年08月22日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼