kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2006年05月10日

by the seat of one's pants

英国の新外相、マーガレット・ベケットは、基本的に前任者ジャック・ストローの路線を維持していくと明言、アメリカ側も、ブッシュ大統領が「とにもかくにもまずは外交」と述べるなどしている。(←リンク先BBC記事、アメリカ大統領もイラン大統領もどちらも微笑んだ顔の写真であることに注目。)

そのベケット外相、初仕事であるニューヨークへの出張(UNSC常任理事国&ドイツの外相との会談)を終えたところでこう語った。

"I'm flying by the seat of my pants but, I was told by one of my officials this morning, quite gracefully," Mrs Beckett said. "It's been interesting and stimulating and I've enjoyed it, but I like to see success at the end of my negotations and we aren't quite there yet," she added.
-- The Times, "Beckett's Iran deal 'ready by Monday'", 10 May 2006


このby the seat of one's pantsというイディオムをニュースで見たのは初めてなので、メモしておく。

by the seat of one's pantsは、辞書を見ると、「((規則・他人の助力などよりも))自分の経験に基づいて;((計器ではなく))勘で;やっとこさ」とある(研究社『リーダーズ』)。

うにゃぁ、こういうのは英語の辞書の方がはっきりわかるなあ、というわけでケンブリッジ:
http://dictionary.cambridge.org/define.asp?key=70950&dict=CALD
by the seat of your pants
If you do something by the seat of your pants, you do it using only your own experience and trusting your own judgment.


変な表現だから語源(「語」ではないのだが)も。
http://www.phrases.org.uk/meanings/139400.html
Early aviation parlance. Aircraft initially had few navigation aids and flying was accomplished by means of the pilot's judgement.


上記のほか、シドニー・モーニング・ヘラルドの質問コーナー語源についてのフォーラムとかも。特に後者では、July 19, 1938の新聞でこの表現がThe old flying expressionと書かれていることなども投稿文中にあり、おもしろい。しかし一方で、語源探偵ではseems to have been popularized during World War IIと書かれており、となると、誰かスター的なパイロットがこのフレーズを使って、それが新聞に書かれて広まったとかかな、と思う――まさに勘、by the seat of my pantsで。

ともあれ、語源。

つまり、初期の飛行機には計器もあまりついていなくて、飛行はパイロットの判断に拠っていたということから来た表現、とのことである。pantsは「パンツ(下着)」じゃなくて「ズボン」。(で、実はこのseatがイマイチわからないんです。。。より正確には、seat ofのofがわからないのかもしれない。pantsがseatしているさま、ということなのだろうけど、確信がないです。)

したがって、元々はfly by the seat of one's pantsという形だったのが、fly以外の動詞も用いられるようになった。Google検索してみたらgame, communicate, drive, governといった動詞が用いられている例が確認できた。あるいはGrabbing Poetry by the Seat of the Pantsとかrun their business by the seat of their pantsとかいう例もある。

ちなみに、BNC(British National Corpus)で見てみたら、2件、それも同一の文しか返ってきませんでした。80年代のガーディアン記事で、Alas!とか使ったおちゃらけた文。

※この記事は

2006年05月10日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 08:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 英語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼