「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2006年08月01日

レバノン市民を救うための請願書(Save the Lebanese Civilians Petition 翻訳)

Save the Lebanese Civilians Petition

7月15日に開始されて以来、226,000以上の署名を集めているSave the Lebanese Civilians Petition(レバノン市民を救うための請願書)の本文を、ざっとですが、以下に日本語化します。請願書の宛て先は、米、英、フランス、ドイツなど西側諸国とEUの議員たちです。

Save the Lebanese Civilians Petition
http://epetitions.net/julywar/index.php

※転載・再利用などご自由にどうぞ。許可なくやってください。わたしは以下の翻訳文、および署名方法の説明文について権利を主張しません。(ですが、間違ってるところがあったらコメントなどで教えてください。修正しますので。)
事態を案じておられる世界のみなさま:

「事態に関係のない一般市民を殺すことは、自衛行為ではありません。主権国家を破壊することは、慎重な反応ではありません。」

この何日か、レバノンの市民たちは、イスラエル国家による絶え間ない攻撃のもとにあります。イスラエル国家は、国際法とジュネーヴ条約を無視し、レバノンの全人口を標的とした海および陸からの包囲攻撃を開始しています。レバノンではイスラエル国家によって、事態に関係のない一般市民が集団的に懲罰されています。それはジュネーヴ条約第33条に説明されている故意のテロリズム行為です。

レバノン国民は、イスラエル国家の残忍な行為を見てみぬふりをしている世界によって、取り残されていると感じています。イスラエルは、アメリカ合衆国をはじめとする西側諸国政府によって授けられた軍事力の範囲の外では、一切の問題にアプローチすることができないようです。

この殺戮が即座に停止されることを願い、あなたに宛ててこの手紙を書いています。罪のない人を守り、真実を明らかにすることは、ひとりひとりの人間にとって普遍的な義務です。イスラエルの作戦での一般市民犠牲者の数は、一刻ごとに増えています。攻撃の共謀さはある子供が身体を3つに裂かれ、また別の子が半分焼け焦げとなるほどで、恐ろしいレベルに達しています。

イスラエルの戦争機械は、その判断力を失った残忍さにおいて、わたしたちの生命ばかりでなく、一般市民がこの殺戮を生き延びるのを助けることのできる土台までも、破壊しつつあります。イスラエル防衛隊は、レバノンが何年もかけ、何十億ドルも費やして債権してきたものを、数時間で破壊しつつあります。

これまでにレバノンの一般市民600人が殺され、数千人が瓦礫の下敷きとなって行方不明になっています。負傷者も数千人います。橋や都市インフラは破壊され、避難民が群をなしてベイルートを離れてゆきます。そして最悪の包囲戦が、この数日中にも、人道上の一大惨事につながりかねません。この暴力の輪、そして国際法と基本的な倫理にかなった振舞いへの継続的な違反は、断ち切られねばなりません。

国際社会の見ザルぶりと、アラブ社会の聞かザルぶりの間で、包囲されたレバノンの人々は、出口もない状態になっています。

平和は正義から始まります。

この署名は、アメリカ合衆国、カナダ、フランス、ドイツ、英国と欧州連合のすべての議員(上院、下院、州議会など)に送られます。さらに、全世界の報道機関500社以上にも送られます。もし上記以外の国の議員の連絡先をご存知でしたら、わたしたちにメールで教えてください。教えていただいたあなたの国の議員も送り先に加えさせていただきます。


原文:
To The Concerned Citizen of The World:

"Killing innocent civilians is NOT an act of self-defense. Destroying a sovereign nation is NOT a measured response."

Lebanese civilians have been under the constant attack of the state of Israel for several days. The State of Israel, in disregard to international law and the Geneva Convention, is launching a maritime and air siege targeting the entire population of the country. Innocent civilians are being collectively punished in Lebanon by the state of Israel in deliberate acts of terrorism as described in Article 33 of the Geneva Convention.

The Lebanese people feel left out by the world that is turning a blind eye on the savagery of the Israeli state. Israel does not seem to be capable of approaching any problem outside the realm of the military power bestowed on it by the government of the United States of America and other western governments.

We are writing you this letter in the hope that this massacre is immediately stopped. It is the universal duty of each individual to defend the innocents and expose the truth. The numerous civilian victims of the Israeli operations are increasing by the hour. The viciousness of the attacks has attained terrifying levels where a child has been cut in three while another was half burned.

The Israeli war machine, in its blind savagery, is destroying not only our lives but the foundations that could help the civilians survive beyond their massacre. The Israeli Defense Forces are destroying in few hours what Lebanon has spent years and billions of dollars to rebuild.

Up until now more than 600 Lebanese civilians have been killed and thousands missing under the rubbles , thousands wounded, bridges and infrastructure destroyed, refugees are leaving Beirut in droves and worst of all the enforced siege might lead to a human catastrophe in the next few days. There must be an end to this cycle of violence and continuous violation of international laws and basic ethical behavior.

Between the blindness of the international community and the deafness of the Arab one, the besieged Lebanese population has no way out.

Peace begins with justice

This petition is going to be sent to all representatives (Senate, Congress, Assembly, etc.) in the USA, Canada, France, Germany, UK and European Union. Moreover, it will be sent to more than 500 media outlets around the world. If you have the contacts of the representatives of your country (not listed above), please email us the list and we will include you country representatives as recipients.


【署名の方法】
http://epetitions.net/julywar/index.php
で、上記の文面の下にあるフォームに入力してください。上から、ファーストネーム(名)、ラストネーム(姓)、メールアドレスです。

入力してSIGN PETITIONのボタンを押すと、画面が切り替わります。その画面には、「法で定められた本人確認の手続きのため、あなたの入力したメアドに確認のメールを送りました。メールをチェックして、メール本文にあるURLをクリックしてください」ということが書かれていますので、その通りにしてください。これで署名が完了します。

※この記事は

2006年08月01日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 02:57 | Comment(6) | TrackBack(2) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ども、里帰りで昨日から東京にいます。時差ぼけで昼寝したおしてますが、涼しいのでラッキー。

レバノン情勢の展開が加速してきたので、いくら日本のメディアでももっとなんとかするんではないかと思っていたんですが、今朝の7時のニュースではトップニュースでないばかりかレバノン関連は2分でした(当然イラクもパレスチナもない)。あきれてものも言えない。これじゃ何も伝わりっこないです。

古くてもずっとましなので、ヒースローで買ってきた日曜紙と成田で買ったジャパンタイムスを読んでます。さっきガーディアンを何ページかダウンロードしたので、オフラインにして(電話代がかさむと家の者に悪いので)読みますが、読むべき情報があったら推薦してください。ではでは。

Posted by 在英のチコ at 2006年08月01日 19:35
>在英のチコさん
ども。お帰りなさい。ここしばらく東京は涼しい上に、湿度も低い。快適だけど、これでいいのだろうかと思うほどです。

> 読むべき情報があったら推薦してください。

記事数が大変多いので、あまり熱心には読めていないのですが、はてブのほうに「Lebanon」のタグをつけて、メモしてあります。ご参考までに。
http://b.hatena.ne.jp/nofrills/Lebanon/
Posted by nofrills at 2006年08月01日 20:35
こんにちは。はじめまして。
以前、英国に少しだけ住んだことがあり、その時から時々覗かせていただいております。
この、署名活動、もとのHPも探してはみたつもりなのですが、どういう団体が行っているものなのかがわかりません。他の人に勧めると、そのことを尋ねられることがあって困っています。
どこを見たらわかるでしょうか?
Posted by M at 2006年08月08日 12:01
>Mさん

こんにちは。署名のオーガナイザーですが、署名のページ末に
Save the Lebanese Civilians Petition organized by lfpm.org Forum Team
とあります。

lfpm.org forum:
http://lfpm.org/forum/

lpfmについては、Wikipedia:
http://en.wikipedia.org/wiki/Free_Patriotic_Movement

英語が読める方ならWikipediaで概要はつかめると思いますが、Wikipediaの記述を簡単にまとめると、LPFMは、内戦末期の1988年から90年に首相をつとめたのちにフランスに亡命していて、昨年シリア軍が撤退したあとでレバノンに戻ったMichel Aounの政党で、非宗教的スタンス。支持基盤は主にキリスト教系の人々だそうです。

(一口に「キリスト教系」といってもレバノンの「キリスト教」はmostly Maronite Catholics, Greek Orthodox, Armenian Apostolic, Melkite Greek Catholics, as well as Syriac Orthodox, Armenian Catholics, Syriac Catholics, Chaldean, Latin Rite Roman Catholics, Assyrians, Copts and Protestantsという様相でたいへんに複雑で、私も他人に説明できるほどには理解ができていませんが、要点としては、ヒズボラ系ではない、という理解でも、この場合はよいのかもしれません。)

※レバノンのキリスト教についての参考:
http://en.wikipedia.org/wiki/Lebanon#Demographics
Posted by nofrills at 2006年08月08日 23:26
すばやく丁寧に説明していただき、ありがとうございました。より積極的に知人に紹介できます。
書き込みが重複してしまって申し訳ありませんでした。もしよろしければ片方消してください。
今後の記事も楽しみにしています。
Posted by M at 2006年08月09日 07:15
>Mさん
どうもです。重複分は消しておきますね。(昨日は夏バテでコメントのチェックが遅くなった上に、そういう判断ができず、とりあえず両方のっけてしまいました。すみません。)また読みにいらしてください。
Posted by nofrills at 2006年08月09日 07:37

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HELP LEBANON
Excerpt: 今朝見たらThe Daily Star.(レバノン)と言う英字紙に、HELP LEBANON と言う各国政府宛のイスラ エルに 停戦を求める要請文のダウンロードボタンが在った、今は消えている、事情は..
Weblog: 季節
Tracked: 2006-08-03 22:51

【翻訳紹介】レバノン、即時停戦を求める署名
Excerpt: Ceasefire Campaign http://www.ceasefirecampaign.org/ 以下、署名(ペティション)の内容と署名のやり方の説明です。 1)請願文の内容: 【英語】(..
Weblog: tnfuk [today's news from uk+]
Tracked: 2006-08-11 18:36

【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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