「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2003年08月10日

demand+現在形

「that節内は仮定法現在」のはずだが,いろいろあるみたいで。

コレクションする例文:
Tory leader Iain Duncan Smith demands Tony Blair says sorry for comments by a spokesman about dead weapons expert Dr David Kelly.
「亡くなったケリー博士に関する報道官のコメントについて,ブレア首相は謝罪すべきである,と保守党党首」という内容の文(←「訳」ではないです)。

収集した場所はBBCの扉ページ。

なんでこんな何の変哲もなさそうな文をコレクションするかというと,「demandの後続のthat節ではshouldを用いるか仮定法現在(要するに動詞原形)を用いるかする」というお約束があるからなのです。そのお約束に従うなら,
Tory leader Iain Duncan Smith demands Tony Blair (should) say sorry for comments by a spokesman about dead weapons expert Dr David Kelly.
となるわけです。(shouldは省略可能。っていうかshouldをつけるのはイギリス語。)

今後何か必要になった場合に,「demand that 〜でも,that節内が現在形のことがなくはないみたいです」という例として示すための素材。

必要になるんかいな,こんな細かいこと,と思いつつ,何となく珍しいものは集めておこうかなーと。

なお,本記事では,上記の記述は↓のようにビミョーに違います。
Tory leader Iain Duncan Smith has said Tony Blair must apologise for comments made by his spokesman about dead weapons expert Dr David Kelly.

つまり,「demand (that) S+現在形」という形が,「say (that) S must+動詞原形」になっているわけです。っていうか逆か。扉ページのスペースに収めるには語数を削減する必要があったのだとすれば,「say ...」のものを「demand ...」にリライトした,と。そう考える方が合理的かな。

さてさて,再び文法書と辞書と首っ引きの状態に戻ります。

タグ:仮定法

※この記事は

2003年08月10日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 10:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 英語/実例 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼















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