■2003年8月21日追記■
締めくくりの際にちょっとあったようですが(参考),主役は,広島に限らず長崎でもビキニ環礁でもコソヴォでもイラクでも世界のどこででも,核兵器(含:劣化ウラン弾)によって被曝して亡くなった方や健康を損なわれた方と,そういうものが使われない世界を望む気持ち(期待と希望)です。
■2003年8月15日追記■
プロジェクト終了。15日午後10時半時点での集計,831,160羽。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Namiki/4640/
終了後のまとめサイトさんに,サルトルのengage(アンガージュ)を引用しつつ,「犯人が折り鶴を燃やしたこと、そしてメディアがそれを大々的に伝えたことが、社会をマイナスの方向に捻じ曲げ拘束したと実感しました」との記述。同感。「日本社会は変わってしまった」「世の中変だ」と言うだけで終わらせていては,マイナスの方向への傾きを増すだけである。
when I say 'citizens', I mean citizens of the world and not of this or that sect or nation.
-- Bertland Russel, Knowledge and Wisdom (source)
http://www.asahi.com/tech/asahinews/TKY200308140143.html
2ちゃんねる 広がる折り鶴運動 「広島へ届けよう」
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インターネットの掲示板「2ちゃんねる」が発信源となり、終戦の日までに広島市に折り鶴を折って届けようという動きが広がっている。同市の平和記念公園の折り鶴14万羽が放火された今月1日の事件の直後、一人が「我々が14万羽の埋め合わせをしよう」と投稿し、あっと言う間に賛同の輪ができた。掲示板の集計によれば、14万羽を大きく超える60万羽以上が集まりそうだ。
8日午後、東京・新宿のカラオケボックスの一室。お互い見ず知らずの若者たち20人が、2ちゃんねるの呼びかけを見て集まっていた。
「反戦とかは深く考えず、だれかが喜ぶならと思っただけ」と、2日前この「オフ会」を呼びかけた20代の男性会社員。半日の有給休暇をとってきた。「お祭りのようで面白い」という大学生の男性、「ネットで『原爆の子の像』の話を知り、平和のためにと、小学3年の娘と一緒に150羽を折って持ってきた」と30代の主婦。動機は様々だが議論は抜き、名乗り合うこともなく、歌も歌わず、黙々と折る。
掲示板で呼びかけられた同様の「オフ会」は、この日だけでも都内で数カ所あった。
最初に2ちゃんねるに「政治的信条抜きに、折り鶴を折ろう」と掲示板(スレッド)が立ったのが、今月1日夜。すぐに折り方や郵送方法についてのアイデアが次々書きこまれた。街ごとに有志がオフ会を呼びかけ、中継役を引き受けた人は郵便局留めの折り鶴を受け取り、15日に着くよう広島へ送る。そんな全国的な巨大プロジェクトが、2週間足らずで形になりつつある。
一方で、批判的な書きこみもたくさんあった。「面白半分に折り鶴折ろうとか言ってる奴の頭の構造疑う」「なにこれ?偽善売名?」。掲示板での議論は今も続く。
だが、新宿に来た大学生は言う。「何百羽も折ってれば1羽くらいは、被爆者への思いが入るんじゃないの」
「折り鶴」派は2ちゃんねるで、こう呼びかける。「グダグダ言うより、とりあえず折れ」
◇
広島市国際平和推進部によると、去年1年間に届けられた折り鶴は1000万羽だった。今年は事件の影響か、2ちゃんねる以外にも問い合わせが多数あるという。 (2003/08/14)
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以下,8月4日記述(オリジナル)
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「就職活動がうまくいかなくてむしゃくしゃして」ということで燃やされた鶴。つい先日,仕事がらみで英語で佐々木禎子さんのことを読んだばかりだったから余計に,そんな動機で鶴に火をつけるなと思ったんですが,毎年燃やした人を非難するんじゃなくて何かできないかと思っていたところ,「Nihonkitsuneニチジョウ」さんで,「折り鶴14万羽プロジェクト」のことを知りました。
7センチ角程度の折り紙・千代紙(100円ショップやコンビニにもある)で普通の折り鶴を折って,50羽折れたら丈夫な糸なりテグスなりでつなげて郵送するなりオフに持っていくなりする。郵送先やオフの日時場所など詳細は,「折り鶴14万羽プロジェクト」さんサイトにて。なお,赤と金銀の紙は裏返すのがよいそうです。
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近所のコンビニではちょうどよい大きさの折り紙がなく(大きいのならあったんだけど),とりあえずコピー用紙を切って(A4の幅の狭い方を3等分すると7センチ)FAX待ちの間に折ってましたが,コピー用紙がこんなに硬いとは気付かなかった。手が疲れます。きれいに折れないし。
広島に送る鶴を折るなんて,小学生の時以来ですが,考えてみれば鶴が燃えてしまったことで,たとえそれが自己満足であろうと,「何か形になること」ができるんだなあと。燃えてなくてもやってればいい話なんですが,こんな機会でもないと,わざわざ広島に届ける(送る)ということまではしなかった。
鶴を折ってるときの,手を動かしながら神経を集中させる度合いは心地のよいものです。
タグ:手作業
※この記事は
2003年08月04日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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