kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2006年07月05日

Brazil 0-1 France(遅くなったけど)

くー、ばかすかばかすかとあれこれネタが出てくるんで、書くタイミングが遅れたじゃないか。今さら書いたってバカみたいだけど、記録の意味で。

Brazil 0-1 France
http://news.bbc.co.uk/sport2/hi/football/world_cup_2006/4991616.stm

都内某所にて、背の高いイングランドの方々に埋もれて「お通夜」を味わったあと、時間も時間でタクシーじゃないと帰れないし(当地では午前2時半)、しかしすっかり疲れたし、しかし金もないし、しかも相手はブラジルだしこれ以上「お通夜」になるのはごめんなのでどうしようかと思っていたんですが、結局、「とりあえず前半だけでも……」とパブに居残ってみたわけです。

結果……「前半だけでも」とかほざいてごめん。開幕したころに「高齢チーム」とかいう悪口を読んで納得しててごめん。監督があまりに変人であるというだけでなかば諦めててごめん。

Victory is sweeeeet!――と思う本気度では、今大会ではこの試合が一番だったかも。(直前にguttedになったばかりだったせいもあるか。反動で。)

しかもジダーン→アンリ〜〜〜。アンリ〜〜〜〜。

私のいた都内某所には、早朝4時にもかかわらず、フランスの方々が男性も女性も大勢いらしていて、Allez les bleus! の声が上がっていました。(でも「騒ぎ立てる」という雰囲気でもなかった。)マケレレが、とか、ヴィエイラが、とかいうところでは「おおっ」という空気になったし、リベリーのドリブルが始まると拍手。むろんジダーンがボールを持てば身を乗り出す空気。

試合後は、パブから駅までの間で、トリコロールを掲げて走っていく人とか、駅のホームで「ラ・マルセイエーズ」を歌っている人とかを見ました。パブで祝杯を挙げていた人の多くは白人でしたが(白人だけではない)、旗や国歌など、「目に見えて愛国的」な行動をしているのは黒人でした。たまたまかもしれませんが。特にmarchon, marchonのお兄さんは、20歳そこそこかというくらいに若く、それもんのジーンズに上半身裸で、歌い終わったときにVive la France!と絶叫していました。勝ち試合のときのイングランド・サポ@ウェンブリーからの帰りの地下鉄(偶然居合わせたことがある)を思い出さずにいられない喜びようでした。

(一方で、ブラジルのサポのみなさんのごく一部は、かなりテンションの高いお通夜状態。一口にお通夜っていっても、「帰って寝る」というテンションの低いお通夜と「言わずにおれるか」というテンションの高いお通夜がありますが、ブラジルのみなさんのお通夜は高い方。ただ、何か騒動があったとかいうことではないです。たまたま私の周囲にいた人たちが、身内で大声で何かを言ってて、うち1人がその辺の電柱や壁のようなものをガンっと殴っていたというだけで。)

いずれにせよ、店にいたフランスの方々のオシャレ度が……えっと、悪いけど、イングランドの方々のそれとはまるで別世界でした。特に男性、同じように「Tシャツにジーンズ」であっても、何か違う。よく見るとフランスの方々のTシャツは、洗濯しすぎでよれよれになったりしていないとか、ただの横縞じゃないとか、Tシャツの裾をただ出してるだけに見えても何かどこかが違うとか(多分「肩で着ている」んだと思う)、後ろから見るとラガーシャツなのかゴルフシャツなのかポロシャツなのかよくわかんないような服(そのいずれかであるとわかったところでどうという意味もない)の人がいないとか。むろん、フランスは前半からかなりいい調子で、みなさんの背がしゃんとしていたからキレイに見えた、というのもあると思います。

試合開始前の「人種差別反対」のメッセージをジダーンが読み上げていたときは、それがジダーンであり、またフランスのナショナル・チームにはバンリューで育った人が何人もいることを思うと、そして同時に、アンリがStand Up Speak Upを始めたきっかけ(<リンク先の下のほう)を思うと、その前の試合でベッカム(というかこの場合「様」だな)が読み上げたときみたいにはニヤニヤできませんでした。

イングランドの場合、ベッカムが読み上げている横にアシュリーやリオがいても、イングランドの特に都市部での「マルチ・カルチュラル」具合を一応直接知ってはいるし(むろん、文化圏ごとに絶対に触れ合わないケースも多くあるし、例えばリオの出身地は相当きつい地域だとかいうのがあるにせよ)、それに今大会最もサポからの支持の声が大きかったのがアーロン・レノンだということを思うと、ベッカムが「私たちは人種差別に反対します」とか読み上げていても、「あの声質では説得力があるようには聞こえない」などと、どーーでもいいことを思ってただ単にニヤニヤしてしまったのだけど、フランスの場合は、ジダーンの横にテュラムやアンリがいることの訴えかける「意味」が違う。昨年秋の「暴動」(騒動、もしくは騒乱)で、「人」が「人」である前に「○○」であるとカテゴライズして平気な顔をしている政治家、しかも政府の中枢にいる政治家というものの存在と、その政治家への支持が大きいことを、はっきりと知らされたから。(むろん、前回の大統領選挙でのジャン=マリ・ルペンの“健闘”も私はけっこうはっきり記憶している。)

でも、イングランドだっていつ「○○」でカテゴライズする社会になるか、わからない。今年5月の地方選では、BNPが「大成功」を収めた地区すらあるのだし、カテゴライズの基準である「○○」が肌の色ではなく、その他の何かにすりかわったら、どう動くかわからない。ある意味では、それが社会のダイナミズムってもんで。(なお、最近のBNPは、「黒人だがBNP支持」といった、従来のイメージを打ち破る支持者を増やす戦略に出ていて、それが薄ら寒い。あの党首はあまりにクレバーだし、執行部も「大衆」の動かし方はよくわかっている。)

また、北アイルランドでは、人は人である前に「カトリック」か「プロテスタント」であるということが示される事件もふつうに発生している。

もちろんこれは、「私のいる社会」の問題でもある。それも過剰なまでに。私が生まれ育った社会は、「日本人」でない者を「ガイジン」と呼んできた社会で、しかも「日本人」かどうかは肌の色や髪の色や目の色で区別してきた(例:「金髪のサムライ」といった言い方)。最近では「外国人参政権」などの議論にともなって、「国籍」やら「国民性」やらが言及されることがやけに多くなってきているようにも思うけれど、私が生まれ育ったころのこの社会は、「金髪で青い目」を、それが尊敬や憧れといったポジティヴな気持ちからであったとしても、「ガイジンさん」として特別視し、そして彼らに「アメリカ人」というレッテルを貼り付けてきた社会だった。相手が実際にはどこの人なのか、確認してみようという気すらなく、とりあえず英語で話しかけてみる、みたいな。(あと、「英語」っていったら「アメリカ」なんだよね、ここでは。うちの親とか私が子供のころの学校の先生とかは、もろに「戦後世代」で「進駐軍のジープ」を幼年期の記憶として持ってる世代だから、無理もないのだけど。)

私自身が常に、いつ自分が他人を「○○」としてカテゴライズして考えてしまうかわからないという危うさを意識しているし、サルコジのような「カテゴライズ」手法に絶対に乗せられないと言い切る自信もない。

カテゴリカリーに敵意など抱きたくもないし、そうならないように努力はしている。けれど、自分自身がどうなるかわからないっていうのが、常にある。ちょっと極端な例だけど、ミルグラム実験とか『戦場における人殺しの心理学』とかね、そういうのを知ったり読んだりしてしまうと、「私は大丈夫」とか「こういう活動をしている人なら大丈夫」みたいに無意識下で自信と信頼に満ちている人に対して、ものすごく大きな疑問が沸いてくる。そんなに確実なことなんかないじゃん?って。

イラクで民間人を射殺してる米兵だって、アメリカでは「いい人」なんだ。鬼畜じゃない。「人間」には何をすることができるか、という話だ。そして私もその「人間」のひとりだ。変なたとえかもしれないけど、ここにいる私が、4年後に、青いシャツを着て「日の丸」の鉢巻をしていない、という保証なんか、ないんだ。

ところで、フランスのサルコジは、あの試合を見たんだろうか?(シラクは観客席にいたが。)「見ればいいのにねー」と人と話したのだが、言い終わった一瞬あとにはこう思った――見たとしても、サルコジのような人は、「アンリのような人物は、バンリューでは一般的ではない。特別な存在だ」と言い捨てるだろう。で、こういうお祭りのときには、メディアはそういうくだらない発言には見向きもしない。メディアがそういう「過激」な発言をこぞって取り上げるのは、それを取り上げれば「売れる」ときだけで、発言主は「釣れる」ときを狙っている。

フランスでは移民法が改定された。ピッチでは「移民たち」から成る「フランス代表チーム」が、「年寄り」と言われながらも、「移民」とは言われず、がんがん調子を上げていっている。昨年秋に日本で繰り返された「移民に対する○○感」なるフレーズは、この現実の前には、無力だ。だがあのときには無力ではなかった。

……んなことより、私はただ単に、アーセナルのアンリが好きなだけ、それと、98年のフランスに衝撃を受けて以来ってことなんだが。

注:準決勝第一戦は、「前半だけ」のつもりでつい全部見てしまったんですが、うむぅ、どっちも応援せずのんびり構えて見ていたから楽だったけど、どっちかの応援をしていたら大変な試合でした。点が入らない点が入らない点が入らない、いいところまで行くけど点が入らない、で。

また、ドイツでれーまんが活躍すればするほど、つい数週間前からの「あなたほどのお方が、なぜあのときにあの飛び出しでしかも足首を」症候群(一種のトラウマ)で呼吸が苦しくなるので、ドイツの試合はほとんど見てないんですが、今日もいいセーヴしてました。延長戦最後の1点目は、あれはしょうがない。あんな曲がり方されたら見えない。2点目はデルピエロだから。(<イミフメイ)

ドイツ対イタリアはブンデスとセリエAの得点王対決とかって解説がありましたけど、次の試合(フランス対ポルトガル)はプレミアの得点王ですからね。当地では地上波の中継はテレビ東京ですが。(また「ジダーン最後の」の連呼になることは容易に予想されます。ほんと、民放の実況の質はなんとかしてほしい。)←これ、予想は外れました。グループリーグのフランス戦の実況@テレ東では連呼だったのですが。

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転記前URL:
http://ch.kitaguni.tv/u/917/todays_news_from_uk/0000370409.html

コメント:
ジダーン!まであと4時間
もう断然フランスの応援だわよ、と今日は朝から鼻息荒い在英のチコです。

土曜日は例によってハーフタイム以降をベトナムレストランにて生春巻きとパイントラガーをいただきつつ観戦しまして。ご存じの結果になったため、快晴猛暑の絶好のビール日よりだったにもかかわらず、わたしのいたレストランはもちろん各地のパブ、オフライセンスはあてがはずれたことでしょう。

で、フランス対ブラジルは、日本のテレビ解説者じゃないんですが、ジダーンの見納めになるかとばかり思って(フランスサポとして)見ていたところ、なんとロベルトカルロス見納めになってしまいました。アンリ、よかったよねえ。ジダーンの足にも見とれたし。

今日はもうなんと言ってもフランスにできるだけ美しく(醜くてもいいですbyベカム)勝っていただきたい。数々の前科があるので色眼鏡で見られるのはしかたがないとして、ストリートワイズなマンUのチームメイトに「はめられた」としか思えない単細胞ルーニーの敵を討ってもらいたい、とかなんとか、こういう下心がいけないと思うので、純粋にフランスのサポに徹します。今日の観戦は、昨日までの猛暑とうってかわって幸いにも涼しいので、ラガーはやめてワインとくさいチーズにします。
投稿者: ゲスト at 2006 年 07 月 06 日 01:00:37

プレミア得点王まで、あと3時間を切った!
>在英のチコさん
ども。そっちも涼しいんですか。奇遇ですね。東京も9日ぶりに30度に届かなかったのですよ(でもかなりの雨でものすごい湿度)。イングランドと同調しているようで、いい予兆です。(<何が。)

ロベカルは、国際舞台での見納めにしてはさびしい試合で、それが残念でした。02年の対イングランドの試合で、ほんとにどこから出てくるかわからなくて、こわいよね〜と言いながら見てました。

下心はほんといけません。経済効果を当て込んだりしすぎてもいけません。というわけで、私は真心で観戦します。(こっちのテレビ解説はトルシエだ〜@テレビ東京。できればフジテレビで、アルセーヌ・ヴェンゲルさんでお願いしたかったところ。)

あと、これ↓、相当笑いました。
> できるだけ美しく(醜くてもいいですbyベカム)勝って
この人、あのときに1文で何度uglyって言ったっけねぇ。。。(遠い目)

そうそう、プレミア得点王は、今大会のオフサイド王になりそうです。他を圧倒しすぎです。
投稿者: nofrills at 2006 年 07 月 06 日 01:22:31


※この記事は

2006年07月05日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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