「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2006年07月08日

the power of nightmare――悪夢が人々を動かすとき

Israelis support killing of Hamas leaders
http://www.guardian.co.uk/israel/Story/0,,1815129,00.html

大胆不敵に要約すると、「兵士の拉致などという卑劣な行為をする連中だ、殺してしまえばいい」という意見が、82パーセントを占める、という報道。この手の「世論調査」にはいくつかの問題点があるということを前提としても、82パーセントという数字には目が点になる。

法による支配、というものがいかに脆いものであるか。Defendしなければならないのはour freedomではない。それは言われているほど脆くはない。Defendしなければならないほど脆いのは、rule of lawだったんだ。それは「民意」の前に、あっさり崩壊しかねない。

以下、メールを貼り付けます。双方の武装勢力(を有する勢力)を宛て先とするアピール。

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以下、貼り付け。
※AI日本のサイト内ではこちらのページを参照。
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www.amnesty.or.jp
アムネスティ・インターナショナル 2006年7月3日
イスラエル政府および占領地域
■緊急■イスラエル軍のガザ地区侵攻に対するアピール&アクション
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28日未明にイスラエル軍がガザ地区を侵攻し、ガザ地区は壊滅的な打撃を受けています。アムネスティ・インターナショナルは、イスラエルの軍事侵攻は戦争犯罪であり、ガザ地区への攻撃を今すぐに止めるよう、要請します。

(注)現在(7月3日)も事態は刻々と変わっています。アムネスティ日本は、できるかぎり新たな情報を皆さまに提供する予定です。

関連ニュース:
http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=148

■今すぐ攻撃を停止し、電力・水道設備の修復を■
イスラエル軍によるガザ地区への砲撃や砲撃は、ガザ地区の住民の生活、そして生命を脅かしています。ガザ地区の発電所、水道設備、橋、道路そのほかのインフラ(社会基盤)に対するイスラエル軍の意図的な攻撃によって、ガザ地区のほぼ半分の住民が電気・水の供給を受けられず、その他の地域でも、電力不足のために水の供給ができないという問題が発生しました。また道路や橋の破壊は、住民の移動をより困難な状況にしています。

国連は、北部の海岸線沿いの人口密集地区にイスラエル軍が大規模な攻撃を開始した場合、約2万5000人のパレスチナ人が避難を余儀なくされると推計しています。

軍事侵攻の直接の原因は、6月25日にパレスチナ武装勢力がイスラエル兵一人を人質にとったことに対する圧力と報復と考えられています。アムネスティは、人質にとった武装勢力に対し、イスラエル兵を直ちに釈放するよう訴えます。しかし同時に、その報復措置としてイスラエルがガザ地区の民間施設を意図的に攻撃することは、占領下にある住民に対する集団的懲罰を禁止している国際法に違反しています(ジュネーブ第四条約第33条)。市民のライフラインに対するイスラエル軍の攻撃は、戦争犯罪であり、国際人道法に違反する行為です。


■緊急アピール! いますぐ、アピール文を送ってください■

・以下の要請文(英語)を、イスラエル政府、パレスチナ自治政府、パレスチナ武装勢力に送ってください。
・要請は、手紙、ファックス、電子メールのいずれかで送ることができます。
・要請には、必ずあなたご自身の署名を入れてください。

<イスラエル政府に対する要請とあて先>

要請のポイント
・ガザ地区の民間施設やインフラへの攻撃、その他の過剰な武力の行使を直ちに止めること。
・破壊された電力・水道設備の修復のために、緊急かつ断固とした対策をとること。
・この数か月の間にイスラエル軍によって殺害されたパレスチナ市民について、独立した調査の実施を保証すること。

I am writing to express my deep concern about the recent attack by Israeli forces against civilian property and infrastructure in the Gaza Strip. The attack was reportedly a retaliatory measure intended to exert pressure on the Palestinian armed groups who are holding the Israeli soldier hostage. I condemn the hostage-taking and killing of Israeli civilians by Palestinian armed forces, and demand for the immediate release of the Israeli soldier, Gilas Shalit. However, I have to express that the deliberate attacks against civilian property and infrastructure violates international humanitarian law and constitutes war crimes.

I therefore urge you to put an immediate end to deliberate attacks on civilian property and infrastructure and to the use the excessive and disproportionate forces in the Gaza Strip. I also request you to take urgent and concrete measures to restore the supply of electricity and water - at Israel's own expense - to the Palestinian population in the affected areas of the Gaza Strip, and to remedy the long-term damage caused. I finally appeal you to ensure that independent and impartial investigation are carried out into the killing by Israeli forces of scores of Palestinian civilians, including children, in recent months.

Sincerely Yours,
(あなたの署名)

【要請文のあて先】

首相:Ehud Olmert
Prime Minister and Minister for Social 
Welfare and Science and Technology
Office of the Prime Minister
3 Kaplan Street,
P O Box 187
Kiryat Ben-Gurion, Jerusalem 91919, Israel
Fax: 972 2 566 4838 / 972 2 670 5475
email: rohm@pmo.gov.il / pm_eng@pmo.gov.il

副首相兼国防大臣:Amir Peretz
Deputy Prime Minister and Minister of Defence
Ministry of Defence
37 Kaplan Street
Hakirya Tel Aviv 61909, Israel
Fax: 972 3 691 6940 / 972 3 696 2757 / 972 3 691 7915
email: sar@mod.gov.il / pniot@mod.gov.il

副首相兼外務大臣:Tzipi Livni
Vice Prime Minister and Minister of Foreign Affairs
Ministry of Foreign Affairs
9 Yitzhak Rabin Boulevard
Kiryat Ben-Gurion, Jerusalem 91035, Israel
Fax: 972 2 530 3367
email: sar@mfa.gov.il

法務大臣:Haim Ramon
Minister of Justice
Ministry of Justice
29 Salah al-Din Street, Jerusalem 91010, Israel
Fax: 972 2 628 7757 / 972 2 628 8618
email: sar@justice.gov.il

陸軍中将:Lieutenant-General Dan Halutz
IDF Chief of General Staff
c/o Ministry of Defence
7 A' Street
Hakirya, Tel Aviv, Israel
Fax: 972 3 691 6940 972 3 608 0343
Email: info@mail.idf.il


<パレスチナ自治政府に対する要請とあて先>

要請のポイント
・現在パレスチナ武装勢力によって拘束されているイスラエル兵が、危害が与えられず、直ちに解放されるよう、あらゆる努力を惜しまないこと。
・イスラエル兵拉致や人質の殺害に責任のあるものが裁かれることを保証し、そのような行為を非難すること。

I am writing to express my grave concern about the recent hostage-taking of the Israeli soldier, Gilas Shalit, by Palestinian armed groups and killing of an 18-year-old Israeli settler, Eliyahu Asheri. At the same time I condemn the Israeli authority on attacks against civilian property and infrastructure in the Gaza Strip.

I urge you to spare no effort to ensure that the Israeli soldiers
currently held hostage by Palestinian armed groups is not harmed and is promptly released. I also call for the government to take concrete measures to ensure that those responsible for hostage-taking and for the killing of hostages are brought to justice and that such abuses do not recur, and to unequivocally condemn such abuses.

Sincerely yours.
(あなたの署名)

【要請文のあて先】
議長:Mahmoud Abbas
President
Office of the President
Ramallah
Fax: 972/970 2 296 3179 / 972/970 2 296 9740

首相:Isma'il Abd al Salam Ahmad Haniyeh
Prime Minister
Fax: 972/970 8 282 2159 / 972/970 2 295 0979/ 972/970 8 288 1225
Email: ihaniyyeh@hotmail.com / diwan@pmo.gov.ps

内務・治安大臣:Sa'id Muhammad Sha'aban Sayam
Minister of the Interior and National Security.
Fax: 972/970 8 283 9311 / 972/970 2 240 9872 / 972/970 8 284 0165
972/970 8 288 1322 / 972/970 8 284 8776

外務大臣:Mahmoud Khaled al-Zahar al-Zahar
Minister of Foreign Affairs
Fax: 972/970 8 286 8971/ 972/970 2 2403772 / 972/970 8 284 5040
Email: mofaweb@gov.ps

ハマス:Hamas
Mr. Khaled Mesh'al
Head of Hamas political bureau
E-mail: hoood88@hotmail.com


<パレスチナ武装勢力への要請とあて先>
要請のポイント
・人質にとったイスラエル兵を直ちに釈放し、そのような人質行為を止めること。
・イスラエルの町や村へのロケット弾攻撃をふくめ、イスラエル市民を標的にする攻撃を止めること。

I am writing to express my grave concern about the recent hostage-taking of the Israeli soldier, Gilas Shalit, by Palestinian armed groups and killing of an 18-year-old Israeli settler, Eliyahu Asheri. At the same time I condemn the Israeli authority on attacks against civilian property and infrastructure in the Gaza Strip.

I urge you to immediately release, without harming him, the Israeli soldier Gilas Shalit and to desist from committing such abuses. I also request you to put an immediate end to the targeting of Israeli civilians, including by immediately ceasing the launch of rockets into Israeli towns and villages.

Sincerely Yours,
(あなたの署名)

【要請文のあて先】

ハマス軍事部門:Iz al-Din al-Qassam Brigades
E-mail: info@alqassam.ps / webmaster@alqassam.ps / english@alqassam.ws

ファタハ軍事部門:al-Aqsa Martyrs' Brigades
E-mail: webmaster@kataebaqsa.org / kataeb_aqsa@hotmail.com

パレスチナ民衆抵抗委員会(Popular Resistance Committee - PRC)軍事部門:
Nasser Salah al-Din Brigades
E-mail: moqawmh@hotmail.com

※この記事は

2006年07月08日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 00:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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