amazon.co.jpで『トリストラム・シャンディ』を→うへぇ、発送にめちゃめちゃ時間かかるぅ。確実に買うなら神田へGOかしら。。。
さらに、岩波さんのリストを見たら、イヴリン・ウォーのThe Rise and Fall of Paul Pennyfeather(富山太佳夫訳)も重版じゃないっすか! やったーーー。って富山訳の『大転落』は持ってるんだけども。→amazon.co.jpで 『大転落』を見てみる。
桑原武夫訳編の『ディドロ ダランベール編 百科全書』なんてのもあるし、『ベーコン随想集』も『キプリング短篇集』もある。モリエールの『いやいやながら医者にされ』もある。
うはー。これらが品切れだったっつーのが何とも。。。
1つ前の記事で、映画『プルートで朝食を』について、ヴォルテールの『カンディード』だと書いたんですが、『トリストラム・・・』や『大転落』にも似てるんですよ。
『トリストラム・・・』(朱牟田夏雄訳)より:
http://www.gifu-u.ac.jp/~masaru/soseki/shumuta.htm#gravity
時としてこの男は独特のはげしい口調で、糞まじめな奴はとんでもない大悪党だ、と言いました。――それも、狡猾なだけに実に油断のならぬ悪党なんだ、とつけ加えました。――こういう手合にだまされて金品をまき上げられる正直な善意の人々の数は、一年間で、すりや万引きにやられる人数の七年分よりも大いにちがいない、ともいいました。陽気な心の持主がむき出しに本性を見せるのには、何も危険はない――彼はよく言いました――あるとすれば自分自身への危険だけだ。――そこへゆくと糞まじめの本質は陰謀だ、したがって偽りだ、――自分が持ちもしない分別や知識を、持っているかのように世間に信じこまそうとする、手のこんだトリックだ、――ずいぶん前にあるフランスの智恵者が、糞まじめを定義して「頭の欠陥をおおわんために見せる玄妙不可思議な身のかまえ」といったが、ずいぶんもったいぶってこしらえてはいても、実際、この定義以上ではない、いや、時には以下でさえある、――そういってはなはだ軽率にもヨリックは、この糞まじめの定義は金の文字で大書しておく値打がある、などというのでした。
あと、サラ・ウォーターズのTipping the Velvetにもちょっと似てるんだけど、これはちょっと別系統(トランスセクシュアルの大河ロマン、というべきか)で。
ところで『トリストラム・シャンディ』をマイケル・ウィンターボトムが映画化したA Cock and Bull Storyは日本で公開されるんでしょーか。主演がスティーヴ・クーガンで、『トリストラム・・・』はウィンターボトム+クーガンの24 Hour Party Peopleの作りの元ネタだと私は思ってるんで(あのトニ・ウィルソンはほんとにイヤミでイヤな奴だったな)、この映画も見たいんですけど。
※この記事は
2006年07月17日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。