kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2006年07月20日

猛暑の中のロンドン地下鉄

というわけで、改訂新版が出たのですが、その122ページ:
London Underground and the heat

「夏のロンドンがやたら暑くなっている」ことと「地下鉄には冷房がない」ことをこういうふうにちょこっと書いてあるのですが、この件、BBCの報道から:
Baking hot at Baker Street
Last Updated: Tuesday, 18 July 2006, 15:31 GMT 16:31 UK
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/london/5191604.stm

ベイカー・ストリートは地下鉄5路線が通る駅で、ロンドンの主要駅のひとつ。観光客には「マダム・タッソー蝋人形館」の最寄り駅として、あるいはシャーロック・ホームズの拠点として知られます。この記事では、記者がベイカー・ストリートの駅前の様子を「人々は軽装でサンダル履き、まるでホリデー気分」と描写。

オーストラリアから来たレイチェルさんは、地下鉄に乗って「クソ暑い(Bloody sweltering)」とコメント。「ブリスベンでは冷房がガンガン効いたショッピングセンターから出ない。ロンドンはオーストラリアよりも暑いように思うが、それはイングランドでは暑さ対策が取られていないからだと思う。」(その通りでございます、だよなあ。)

ホリデーでコルシカに行っていた帰りのレイチェルさん(上の人とは別人)は、スーツケースを引っ張りながら、「信じられないくらいに暑い。帰ってきたら涼しいだろうと思っていたのに」。「コルシカは暑くてもからっとしていたし、暑ければプールに飛び込めばよかったのに。」

……こんなコメントを取り上げるなんて、ひょっとしてBBCさん、「冷房」より「プール」って結論が前提なんでしょうか。。。(確かに、電力消費量が上昇せざるを得ない「冷房」は、CO2排出量削減目標とのからみがあるかもしれないけど。)

一方で地下鉄。何年にも渡って、労組は運転手の労働環境改善を求めて交渉してきた。冷房つきの休憩室、顔拭き、ジュース類など。運転席に冷房をつけた例もいくつかある。労組の人は「みなさんは乗ってても20分ですが、私たちは8時間ですから」と言う。(ああ、また市民の神経を逆なでしそうなことを。。。「駅でもないところでイミフメイの停車だけで20分、の間違いじゃないの」とか。)

しかし客車では気温は上がる一方。ロンドン地下鉄では、月曜にセントラル・ラインで客室の気温が47度に達したという報道についてはコメントなし。ただしスポークスマンは、一般的に外の気温と同じか数度高い程度であると言う。(そんなわけないでしょ、トンネル内には電車からの熱がこもってて、しかも人が多ければそれだけ気温は上がるんだし。)

利用者はさまざまな暑さ対策を取っている。携帯扇風機を利用しているメイサさんは、「みんなが見るからちょっと恥ずかしい」と言う。ペットボトルの水を持ち歩き、ほかの人がいる近くには立たないようにしたり、あまり動いたりしないようにしている、という人もいる。

区職員(local government)のイアンさんは、ミーティングにはスーツを着ていかなければならない。「ちょっと乗ってると、地下鉄では耐えられないほどに暑くなる。でも上着はいつでも脱げるから。」(うーん、忍耐強い。)

朝のラッシュ時と午後の早い時間帯、つまり地上を走る区間では日差しがまともに差し込む時間帯に地下鉄を使わなければならないクレアさんは、「ほぼ毎日、メトロポリタン・ラインを使うが、この路線はほとんどが地上を走っていて、途中で停車してしまうともう大変、それに最近は列車が遅れることが多くて」。「満員だとさらに大変だけれど、温室効果のようなもので、午後2時あたりは日差しが本当に強いし、ほとんど人がいなくても、閉め切っているから暑い。冷房もないし。」(ロンドンの地下鉄は窓は開けられません。車両と車両の連結部のドアについている、小さな換気用の窓だけです。あと、遅れるのは暑さで線路が歪んでしまうので、事故らないよう徐行しているため。)

ロンドン地下鉄では狭いトンネル(中には作られてから1世紀以上というものもある)から熱を逃すという問題を何とかしようとしてきた。最も近いところでは、ヴィクトリア駅で、水冷システムが使われている。

リヴィングストン市長は、この先も気温が上がり続けたら、生命を救うために、地下鉄のいくつかの区間は閉鎖せざるを得なくなるかもしれない、と述べている。(……ほんとに大丈夫なんですか、オリンピック。。。)

今週の月曜日(17日)には、「記録的猛暑の予報、39度に達する地区も」という記事がロイターで出ていたが(記事はヒナキさん経由)、水曜日(19日)には、さすが39度までは行かなかったけど、Heatwave breaks record for Julyなんて記事も出てます。7月としては初めて、ガトウィックで36.3度になったそうです。(これまでの7月の最高気温記録は、1911年、エプソムでの36度。)なお、7月に限らず、最高気温としての記録は、2003年8月10日にケント州のフェイヴァーシャムで記録された38.5度。今年はそれを超えるという見込みであるとのこと。

この猛暑で、学校が休校になったり、道路のアスファルトが溶けたり、列車のレールが歪んだり、と大変なことになっているようですが、ちょっと「らしい」と思わされたのが労組。
Unions called for employers to keep staff cool and called for a change in the law to create a maximum working temperature.


ははは。。。法律を改めて、仕事すべき最高気温を決めるよう要求。

今年は、6月のドイツ(ワールドカップ期間中)も異様に暑かったりと、欧州は猛暑のようですが、旅行情報サイト(例:歩き方・コムでは22度くらいになってますね)やガイドブックでは過去何年もの平均が紹介されているので(それ自体は何も間違いじゃない)、ご旅行などで渡英される方、くれぐれもご注意ください

なお、東京は先週は晴れや薄曇で気温33度とかで、しかもものすごい湿度でしたが、今週はいわゆる「梅雨寒」、ずっと雨で湿度は高いのですが、25度行かない日もあります。ヒナキさんのブログの19日の記事を読んで、申し訳ない気分。。。

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転記前URL(よそ様にトラバしたのは↓からです):
http://ch.kitaguni.tv/u/917/london_basic_info/0000375103.html

コメント:
猛暑(崩壊するNHSレポート付)
ども、在英のチコです。暑いです。

わたくしごとですが、一昨日の朝から足の調子が突然悪くなり、昨日の朝は痛みで動けませんでした。痛み止めを飲んでようやく隣の医者(NHSのGP)のところまで行き、ただちにレントゲンを撮るように言われたので車で15分の本病院まで文字通り這うようにして行ってレントゲンを撮ったのですが、撮影したフィルムにレポートが付いてGPのところに戻るのは一週間後だそうで、急を要する病気だったらどうするんじゃ! と思ってましたが、今朝はだいぶ良くなりました。

で、その間(一昨日、昨日、本日)ずっと猛暑続きでしかも湿度が高い(天気予報ではsticking=貼り付くよう、べたべたしていると言ってます)。そんな中、一昨日の夜と昨日一日ほとんど動けず、同じ姿勢をとったままベッドで寝ているか座るかしてたところ、お尻にあった小さなひっかき傷がたった一日で化膿しました。

ちなみに我が家は普通の英国家庭と同様にエアコンはありません。扇風機はありますが、つけると新聞や本が読みにくいので使わなかった。まあ、使っても動けなければ事情は変わらないんですが。

たとえ地下鉄に乗らなくても、家にじっとしていても、お年寄り、病人、赤ん坊は死ぬかもしれません。まじで。しかし、エアコンは普及して欲しくないと思う今日この頃。隣のビルにはオフィスも入っているので何台かエアコンが稼働しているんですが、昔の日本のもののような大きな室外機がうるさいんです。
投稿者: ゲスト at 2006 年 07 月 20 日 04:48:15

>在英のチコさん
ども。足、大変ですね。。。お大事に。それにしても「イギリス時間」はこういうときだけは勘弁してくれと思います。引っかき傷も大丈夫ですか?

個人の家はその人の選択ですが、公共交通機関は、冷房をつけるか、せめて窓を開けられるようにすべきではないか、と常々思ってるんですよね。ほんとに生命に関わる事態になる前に。

エアコンは、これからの普及期に、日本のメーカーから静かで省エネのを輸入すれば、騒音の面でもCO2排出量の面でもかなりいい線行くんではないかと思うんですが。ただ排熱がね。。。熱がたまりそうだなぁ、ロンドンは。住宅はテラストハウスで隙間がないし、住宅街の通りは青空駐車場で風の通りが悪いし。
投稿者: nofrills at 2006 年 07 月 21 日 01:35:10

※この記事は

2006年07月20日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 01:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | london basic info | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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