「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2006年07月19日

拙著『週120ポンドで暮らすロンドン生活術』改訂新版ができあがりました。

book

拙著『週120ポンドで暮らすロンドン生活術 A Not-Rich's Guide to London』(太田出版)の改訂新版ができあがりました。お手伝いくださった方、見守ってくださっていたみなさん、ありがとうございました。

ISBNは4778310292、定価1300円(+税)です。今週末から来週初めにかけて、店頭に出ると思います。留学、ワーホリなどで渡英のご予定のある方はもちろん、ご旅行でありきたりの観光じゃつまんなさそうという方も、ぜひご一読ください。

初版を出したのが2001年で、以後、特に交通システムとイミグレがかなり変わっているため、増刷に当たって大幅に改訂したものです。交通システムの章(第3章)は全面的に書き改めました。その他、全面的に書き改めたページもありますが、全体的な構成などは変わっていません。要所要所に英会話フレーズを書き入れてある点なども変更ナシです。
初版は表紙が青系統だったのですが(下図左)、今回の改訂新版は緑系統です(下図右)。(上の写真はとても暗く写っています。)
 

オビがかかっている状態だと、若干クリスマス風です。(今度は色がわかるようにフラッシュ使用。)
book

ちなみにこちら↓は校正作業中。
working on it

ペンとの比較でおわかりになるのではないかと思いますが、この本、フォントサイズがx-small(極小)です。初版を作ったとき、「スペース内にできる限り多くの情報を入れる」が基幹だったのでこうしたのですが、今回改訂新版の校正作業で、ドライアイに苦しみました。ええ、自分で蒔いた種です。ただ、校正はとにかくスピード勝負なので苦しかったってのが大きいと思います。普通の読書のペースで読めば大丈夫のはずですが、ドライアイの方は目薬を隣に置いてお読みください。っていうかこんなにちっちゃい文字ですみません。本文でさえx-smallなのに、別欄(本文の注釈兼雑多なコラム用)ときたらxx-smallです。別欄は背景を「目に優しいグリーン」にしてありますので、何卒ご容赦のほど。

以下、目次です。

■はじめに、または本書の使い方

■最初に知っておこう
【内容】London A to Zなどの地図の見方について。これを知らないと、ロンドンに限らず英国では困ります。

■第1章 住居
「ひとり暮らし」のあり方の違い/暮らし方と家賃の目安/週£80〜90の部屋/入居にあたって/どうやって物件を探すか/部屋を借りる手順(1)広告で物件探し/部屋を借りる手順(2)貸し主に電話/部屋を借りる手順(3)部屋を見に行く/部屋を借りる手順(4)入居の契約をする/退去時には/大家とのつきあい方/住む場所としてのロンドン/住宅街の様子を観察する/日本人が多いエリア/短期でもできるだけ安く滞在する方法
*ロンドンの行政区
*郵便番号別、エリア概略

■第2章 食生活
マズい、マズいと言うけれど/料理はどちらかというと苦手で……/食料品の買い出し/コンビニ事情/日本の食材を入手するには/現地の人のための「和風」/自分のために楽しい自炊/イギリスの人は普段どんなものを食べているのか/イギリス人のお茶と朝食/お菓子天国/外食事情/貧相さの理由
*鍋でご飯を炊く、などレシピ集

■第3章 交通
まずは「ゾーン」を把握/Transport for London/トラヴェルカードとバス・パス/ロンドン版Suicaこと「オイスター・カード」/2006年の料金改定の衝撃/で,結局どうすれば一番安く済む?/オイスター・カード,まとめ/バスの乗り方/バスの種類/バスの利点/バス・マップを手に入れておこう/鉄道沿線に住むのは?/ロンドンの地下鉄はけっこう難しい/ロンドンの地下鉄は不条理だ/ロンドン地下鉄,その名は「チューブ」/どの路線の沿線に住むのがよいか/乗り越しで「ペナルティ・フェア」の恐怖/バスカーさんたち
*バス・マップの見方
*ロンドン・バス、この路線がすごい!
*バス沿線、見所ガイド
*地下鉄、乗るまで降りるまで

■第4章 市場
路上の市場/定番のマーケット/生活べったりのマーケット/東京の「フリマ」と比べて/洋服の手直し/露天市以外に中古品を安く手に入れる方法
*ストリート・マーケット30件+α、徹底ガイド

■第5章 英語
できればできるほど得で楽/出発前の準備と辞書について/音声としての英語/イギリスの英語/ロンドンの英語/とりあえず英語で暮らす/英語のうずまき

■コラム(各章に分散して入っています)
*賃貸物件の広告を読もう
【内容】「貸し部屋あります」広告の実例解説。略語の読み方つき。

*住んで見た、このエリア
【内容】野中モモさん、きゃしあすさん@Readingりーでぃんぐ (now defunct)、みちこさんと私による、ニュークロス、キングズ・クロス、ウィルスデン、ハリンゲイなどの解説。

*1992年、週£50の居場所
【内容】私の体験記。読み物として。

*相部屋形式の週ぎめアコモデーション
【内容】いわゆる「ドーミトリー」の利用体験記。古いんですけど。

*極右勢力と差別について
【内容】このブログでときどき題材にする件。FlickrでGail Orensteinさんというプロの写真家の方が撮影したデモの様子もあります。(場所はトラファルガー・スクエア。)

*庶民の紅茶の楽しみ方
【内容】標題の通り。

*パブとパイントの話
【内容】アルコールの楽しみ方。

*旅行者的食生活
【内容】B&Bを泊まり歩く場合のちょっとしたこと。

*スリに注意
【内容】標題の通り。

■付録(巻末)
イミグレに臨む心得/ヴィザ・査証の基本情報/ヴィザの延長・切り替えについて/とりあえず、安く、どこかに泊まる/外出時のトイレ/服装/愛煙家向け情報/荷物は置きっぱなしにしないように
*定番ウェブサイト
*各種連絡先&電話番号

■あとがき

コラムの最後の「荷物は置きっぱなしにしないように」は、こんなことあんなこと関連です。「ニュース」として報じられるああいったことが、「実際の生活」にどのように影響しているか、という観点からまとめてあります。

あ、あと初版との大きな変更点……初版では巻末で複数ページにわたってかなりたくさんのリンクを掲載してあったのですが、改訂新版では基本的にリンクは本文の方に載せるようにして、巻末ではuknow.or.jpや、在英日本国大使館、asaint.co.ukなど、数を絞って1ページ分だけ掲載してあります(213ページ)。リンクについては、私のメインのサイトのリンク集をご参照ください。

で、出来本届いていきなりでとてもカッコワルイんですが、213ページにリンクしてある「ロンドン通信」さんのURLが、執筆から校了までの間に変更になっていました。(T T) お買い上げのみなさまにも「ロン通」さんにも、ご不便をおかけしてすみませんです。
旧:http://homepages.tcp.co.uk/~kiyo/jindex.htm
新:http://londoncx.pwp.blueyonder.co.uk/index.html

その他、何かありましたら、この記事のコメント欄なりメインのサイト(凍結状態ですが)からのメールフォームなりで、お知らせください。感想などもぜひ。

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版元、太田出版さんのサイト:
http://www.ohtabooks.com/

-----------------------------------
転記前URL:
http://ch.kitaguni.tv/u/917/london_basic_info/0000375080.html

コメント:
ぴこりん
祝!です。日本から取り寄せます。
お疲れさまでした m(_ _)m
ロンドン、それも下町(Elephant&Castle)に住んで、やっと合計1年ほどになりますが、住んでみてから読み返すとまた感慨深いものがあります。
ちなみに今年一番暑かった本日、家で扇風機かけっぱなしでぼーっとしておりました。
投稿者: ゲスト at 2006 年 07 月 20 日 06:21:58

ありがとうございます〜〜
>ぴこりんさん
メッセージありがとうございます〜〜〜。
通販などで取り寄せると送料が高いので、お知り合いに郵送してもらってください。「週£120」のために。(笑)

> 住んでみてから読み返すとまた感慨深いものがあります。

そう言っていただけると、とてもうれしいです。象&城は、密かに「住んだら楽しいかも」(人が多いけど)と思ってます。少なくとも、私がいたころのハックニーほど殺伐とはしていない……はず。ハックニーも、2000年ごろに新たに来たヴェトナムの人たちは、今はあれほどつんつんしていないだろうなぁ。(というより、言葉の壁があったんですけどね。食料品店で目が合ったからHow do you cook this vegetable? と訊いてみても反応なし、など。向かいが、トルコ系のなれなれしー店だっただけに、よけいに異世界。)

暑さ、どうぞお気をつけて、ベッカムのように脱水しちゃわないように、お過ごしください。
投稿者: nofrills at 2006 年 07 月 21 日 01:49:34


※この記事は

2006年07月19日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 23:52 | Comment(0) | TrackBack(1) | london basic info | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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ロンドン 地元みたいに遊ぼう!
Excerpt: イギリス在住組も気になるこんな本が発売になったようです。 ロンドン 地元みたいに遊ぼう! チャカポコ気まま旅 木内麗子 Amazon内容紹介より 現地のお友達が案内する、1日3,500..
Weblog: イギリスで暮らそうっと!
Tracked: 2008-11-13 08:53

【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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