いや昨日で仕事が小さく一段落ついたので,久しぶりにパソコンのメンテ(ゴミ箱の整理とかデフラグとか)しながら朝のニュース見てたんですが,いやもう,おらおらデフラグ早く終わらんか,って。
そのニュースで言ってたことを記憶に頼ってつじつまが合うように再構成して書いてみると(つまり,原型留めてない可能性が極めて高いということです),いわく,「英国で『イラクの大量破壊兵器』の論争の情報源だった高官と思われる人物が,オクスフォードシャーで死体で発見された。発見されたのは行方不明になっていたデヴィッド・ケリー氏で,BBCが報じた『政府の情報操作』の情報源とされているが,本人はそれを否定している。ブレア首相は訪米後,昨晩来日しているが,政権にとって大きな打撃となると思われる。」
……。
とりあえずYahoo! JAPANにあった日本語の記事。(時事通信さん)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030719-00000877-jij-int
同じくYahoo! JAPANの讀賣新聞さんは「自殺と報道されている」と。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030718-00000414-yom-int
本家本元BBCにあった現時点最新記事のひとつ。(記事内右欄に他の記事へのリンクあり。)
http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk_politics/3076801.stm
Dr David Kellyのプロフィール。
http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk_politics/3076869.stm
MoDのアドヴァイザー,生物兵器の専門家。59歳。
Mirrorにも記事はありましたが,現段階では5W1Hな感じ。(斜め読みのみの印象ですが。)詳しい話(分析記事とか)はこれからでしょう。
Guardianは東京でのブレアのコメント,議員のコメントなどの記事が一番新しいみたいです。(記事の一番下に他の記事へのリンクあり。)
http://politics.guardian.co.uk/iraq/story/0,12956,1001129,00.html
社説などは日曜日のObserver待ちかも。
Independent(Fisk),New Statesman(Pilger)でもそろそろ記事が読めるかもしれませんが,未確認。
しかし,このIraq weapons rowは,誰が何をどうした(どう言った)のか,整理しないとわけがわかりません。私はさぼっているのであまりわかっていませんでした。改めてBBC(混乱の当事者なのだが)のまとめた記事を見ると,
■5月29日:BBCの番組で,BBCのギリガン記者が,政府の人物が昨年9月の“イラクWMD証拠書類”(「45分で使える」など)は"sex up"されていた(政府が肉付けしていた)と語った,と述べる。数日後に,「45分」情報を差し込んだのはキャンベル報道官であったと,ギリガン記者がタブロイド(Mail On Sunday)に書く。
■6月19日:ギリガン記者が国会の外務委員会で自説の証拠を述べる。
■6月25日:キャンベル報道官が委員会で証言。BBCの言い分を真っ向から否定しBBCに謝罪を要求。BBCは27日,謝罪要求を一蹴。その後「政府 対 国営放送」の“全面戦争”に。
■7月7日:外務委員会の報告書。キャンベル報道官の責任はなしとの判断。(ただし政府の書類は100%正しいとは言えないということも言われていたように記憶しています。)
■7月8日:国防省(MoD)高官(=デヴィッド・ケリーさん)が,5月22日にギリガン記者と話をしたと名乗り出る。
■7月15日:外務委員会の調査再開。ケリー氏が証人として証言。ただし委員会ではケリー氏はギリガン記者の記事の情報源ではないとの判断。
■7月17日:ギリガン記者,再度証言。情報源を明かさなかったこと,話を変えたこと(←これ何だろう?)で後から非難を浴びる。同日,ケリー氏がオクスフォードシャーの自宅から散歩にでかけて行方不明になる。
■7月18日:捜索中の警察が死体を発見。特徴がケリー氏と一致する。
※ ケリー「氏」と書きましたが,ほんとはタイトルはMrではなくDrです。
実のところ私としては,7月になってからこのニュースはほとんどフォローしてませんでした。仕事が忙しいということももちろん大きかったのですが,っていうか,そこまでいっぱい人を引っ張り出さなければ「間違ってない」と証明できない“証拠”という時点で,すっかり関心が持てなくなっていた(=あの“証拠”はでっちあげだと思っていて,それを前提に考えていたので,誰が何をどうしたということはどーでもよかった←あんまりよい態度じゃないですが)わけですが……。
しかし,この期に及んで,米国は“ウラン購入計画”の情報源(インテリジェンスの資料)を出してきたそうですが,もーやめんかい。でっちあげでも嘘でも捏造でも曲解でもなかったとかそういう言い訳はどーでもいい。でっちあげであり嘘であり捏造であり曲解であったわけなんだろうから。
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/americas/3079271.stm
※この記事は
2003年07月19日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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