今回の騒ぎの舞台は、6月20日から21日、2日連続で大変な事態となり、その後2日間がっつり警戒ムードとなった大通りではなく、「カトリック」の居住エリアを挟んだ別の大通りのほうだ。といっても数百メートルしか離れていない。
Six police officers injured in riot
Saturday, 2 July 2011
http://www.belfasttelegraph.co.uk/news/local-national/uk/six-police-officers-injured-in-riot-16018735.html
Sectarian clashes erupt again in east Belfast following Orange Order march
Henry McDonald in Belfast
The Guardian, Saturday 2 July 2011
http://www.guardian.co.uk/uk/2011/jul/02/riots-belfast-sectarian-violence
地図見てもらったほうが早いんだが(地図をエンベッドしたいのだがうまくいかない)、20日、21日の暴動はNewtownards Rdの西の端のほうで起きた。今回は、Short Strandを挟んで南下した、Albertbridge RdとCastlereagh Stのところで起きた。Short Strandと、Google mapでピンを立ててあるMountpottinger RoadからBryson Streetの区域が「カトリック」の居住地域、その周辺は全部「プロテスタント」のエリアで、両者は高い塀(ピース・ウォール)で分かたれている、ということは先日説明した。
2011年06月27日 東ベルファストのピース・ウォール。これが前提されるとき、そこにあるのは「欧州基準」でも何でもない。
http://nofrills.seesaa.net/article/212037394.html
1日に荒れたのは、6月27日のエントリで見たCluan Placeのピース・ウォールのすぐ側のようだ。
ベルファスト・テレグラフやガーディアンによると、金曜日、つまり7月1日の「ミニ・12日 mini Twelfth」という東ベルファストでの毎年恒例のパレード(第一次大戦のソンムの戦い――アイルランドから大勢の兵士が英軍としてこの戦いに参加し、戦死した――を記念するパレードだそうだが)が何事もなく通り過ぎた数時間後、夜の11時ごろに、ショート・ストランド地区のカトリックの人たちの家が襲撃された。(パレードの前に、パレードに参加しないロイヤリストの若いのと、ナショナリストの若いのがにらみ合っていたらしい。)(なお、池袋のカラーギャングでたとえたいという誘惑には徹底抗戦あるのみです。ブクロサイコー)
10数名のロイヤリストが、マウントポッティンガー・ロード(Google Street Viewで見てみるとよいが、普通の住宅街でリパブリカンの有名なミュラルが何枚かあって、ミュラルの使用言語にはアイルランド語が多い)に侵入し、騒動を起こした。緑陣営では元IRAのシン・フェインの人たちが出てきて若いのを押さえていたそうだが、オレンジ陣営がマウントポッティンガー・ロードで住民の男性を殴り、またショート・ストランドで家屋を襲撃した。これを受けて警察が出動、ウォーターキャノンを出して「暴徒」を退散させるなどしたが、20日〜21日の発砲まであった暴動ほどの規模はなく、あれほど深刻でもないとのこと。
この騒動で、6人の警官が負傷し(いずれも生命が危ぶまれるようなものではない)、7人が逮捕されている。
http://www.irishtimes.com/newspaper/breaking/2011/0702/breaking1.html
BBC NIが記事を頻繁に更新していて、現地土曜昼過ぎにようやくそれが落ち着いたようだが、それによると前回の暴動はUVFが計画し、起こしたものだと警察は見ているが、今回のはそういう組織的な背景はないらしい。UTVもそう報じている。(ほかの媒体も、次の記事更新でこの点を強調するだろう。)
Saturday, 02 July 2011
'No paramilitary link' in Belfast riots
http://www.u.tv/News/No-paramilitary-link-in-Belfast-riots/662bac85-0985-43b5-a88b-f0146a48979f
で、「さほど深刻じゃなかった」という文字情報を読んだ頭でBBC NIの記事に埋め込まれている映像などを見ると、あっちでがんがん燃えてて(たぶんモロトフ)、警察の放水車は機能的にウォーターキャノンなんだか消防車なんだかわかりゃりないし、この人たちの暴れっぷりは例によってパネェし (^^;)
※この記事は
2011年07月02日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
【todays news from uk/northern irelandの最新記事】
- 【訃報】ボビー・ストーリー
- 【訃報】シェイマス・マロン
- 北アイルランド自治議会・政府(ストーモント)、3年ぶりに再起動
- 北アイルランド紛争の死者が1人、増えた。(デリーの暴動でジャーナリスト死亡)
- 今週(2019年3月3〜9日)の北アイルランドからのニュース (2): ブラディ..
- 今週(2019年3月3〜9日)の北アイルランドからのニュース (1): ディシデ..
- 「国家テロ」の真相に光は当てられるのか――パット・フィヌケン殺害事件に関し、英最..
- 北アイルランド、デリーで自動車爆弾が爆発した。The New IRAと見られる。..
- 「そしてわたしは何も言わなかった。この人にどう反応したらよいのかわからなかったか..
- 「新しくなったアイルランドへようこそ」(教皇のアイルランド訪問)






























