kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2011年06月22日

東ベルファストが荒れている。

ゴルファーのロリー・マキロイの全米オープンの優勝のお祭り騒ぎは、今週いっぱい(彼が北アイルランドに「凱旋帰国」してインタビューなどを一通りこなすまで)はテンションを落とすことなく続くだろうと思っていた。

「国際ニュースになるときは基本的に暗いニュースばかり」のアイルランドで、5月の英女王のアイルランド訪問と米大統領のアイルランド訪問の話題がかなりの期間、人によってはうんざりするほど長続きした(女王のほうは滞在の日程が4日間と長かったのだが)のはそれが「良いニュース」として政治的な意味を持たされていたためだが、マキロイの優勝は「誰がどう見ようと、それ単独で絶対的に《良いニュース》」だ。それが政治的で「演出たっぷり」(女王はともかく、バラク・オバマのは単なるクサい芝居で、見苦しかった)の「よいニュース」より賞味期限が短いとは思っていなかったし、ゴルフはかねてから北アイルランドにとっては重要な観光資源で、その点のアピールもこの勢いに乗じて、NI自治議会やFMDFMからどんどんなされるだろうと思っていた。

でも私は間違っていた。毎年恒例オレンジ側のセクタリアン祭りである7月12日までまだ間があるというのに、こんなことになるとは正直思ってなかった。

21日のガーディアンのトップページに戻ってきた「ベルファスト」(右キャプチャ赤枠の位置)は、ゴルファーの話でも、「ゴルフで町おこし」の話でもなく、暴動だ。

東ベルファスト、ユニオニスト/ロイヤリストの区域のなかに、ショート・ストランドという「カトリック」の区域がある。北アイルランド紛争について少しでも真剣に研究したり調べたりすれば必ず目にする地名のひとつだ。この5月の選挙でベルファスト・シティ・カウンシル(市議会)にシン・フェインから立候補し当選して政界デビューし、いきなりベルファストのロード・メイヤーに選ばれ、DUP選出のデピュティ・メイヤーにシカトされ(しかとした当人は「気づかなかった」と説明しているが)、執務室の英女王の肖像を「1916年の共和国宣言」(イースター蜂起のときの)にかけかえた……などでベルファスト・テレグラフでよくニュースになってる25歳のNiall O'Donnghaileさんは、このショート・ストランドの出身。多分70年代のが中心だと思うけど写真家のフランキー・クインさんのオンラインギャラリーには、ロイヤリストによる焼き討ちにあった家の中の写真などもある。

今回荒れているのはその地域。暴れているのはロイヤリスト武装組織のUVFだと警察が述べていることをBBCは伝えている

一方で、BBCのマーク・デヴェンポートの「マキロイ優勝のお祭り騒ぎは、ベルファストの暴動で水を差された」というブログ記事には、「どちらが先に手を出したか(ものを投げたか)」でまたぞろ悶着があるということも書かれている。

BBC NIのキャプチャ。暴動の他、キングズミルズとかスミスウィックといった「紛争」の時代の事件についての調査報告や、非常に「通常運転」的な暴力のニュースがあって、ゴルフの話題は押し流されてしまっている。これから夏のパレード・シーズンが始まるのかと思いつつこのキャプチャを見ると、心底、何だかなあという気分になる:


なんかもういろいろ、すべてが吸い取られる感覚だ。

各種報道で「フラッシュポイント」として伝えられているLower Newtownards Roadからは、東ベルファストの(プロテスタント/ユニオニストの)コミュニティのシンボルであるハーランド&ウルフの黄色いクレーンが見える。Google Street Viewで見てみたら、通りには無数のユニオンフラッグがはためいている。


大きな地図で見る
ガーディアンの記事の写真でも、火炎瓶(だと思う)を投げつけられた警察車両の上にはずらっと、ユニオンフラッグがはためいている。
http://www.guardian.co.uk/uk/2011/jun/21/police-attacked-belfast-sectarian-clashes

BBCの各種記事では「UVFか」と言いつつ、「まだ誰がやったのかわからない」としきりに強調されているが、同じ時間帯に出ていたベルファスト・テレグラフの記事ではこうなっている。
http://www.belfasttelegraph.co.uk/news/local-national/northern-ireland/loyalists-open-fire-on-police-as-500-riot-in-belfast-16014353.html
Police said shots were fired from the republican Short Strand area, while loyalists also opened fire, but masked Ulster Volunteer Force (UVF) members were blamed for starting the violence by attacking homes in the Catholic enclave.


ベルテレのトップページ:


前回、この規模の(警官に対する発砲までもあるような)「ロイヤリストの暴動」が報じられたのは、たぶん、2005年9月だ。
http://nofrills-o.seesaa.net/archives/200509-3.html

で、今回はいわゆる「ディシデント・リパブリカン」の活動継続宣言やら実際の活動やらのあとで、ロイヤリスト側も黙っていられない状況なのではないか、ということが大々的に報じられている中でのことであり、しかも7月のパレードシーズンの前で、非常によくない感じがする。

「ロイヤリスト側も黙っていられない」云々は、UDAのジャッキー・マクドナルド親分のコメントとして報道されているのを読んでいるが、一方でロイヤリストのアンブレラ団体が動いているという報道は見た記憶はない。

うむー……

※この記事は

2011年06月22日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼