ともあれ、オバマの19日の演説:
http://www.whitehouse.gov/the-press-office/2011/05/19/remarks-president-middle-east-and-north-africa
ともあれ、いつも通りの展開なのにやたらハイプされているのが意味わかんないけど(米国が「自重を」的なことを言い、イスラエルが理屈や屁理屈で反発するのは、トムとジェリーの展開なみに「お約束」だ)、考えてみればハイプされていたのは演説が行われる前からだった(ただし個人的に、アイルランドに関心のほぼ100パーセントを注いでいたのでよく知らん)オバマの中東演説、リアルタイムで聞くのが一番時間の無駄がないだろうと思ってトライしたのだが、アイルランドでのあの、あまりにすばらしい国家元首2人のスピーチのあとでは聞いていられなくて、10分もしないうちに離脱した。
バラク・オバマという人は、ビル・クリントン以上に「米国内向け」のことしか語れない人で、米国内についての演説は上手なのに、「国際」となるとまったくダメ。「米国の」大統領だからそれでいいんだけど、問題は、それでいて「米国の大統領」は「世界のために」発言することが期待されており、本人もそうするのが当然と思ってること。逆にブッシュくらい過剰で異常な使命感にかきたてられたデタラメを展開してくれていればツッコミどころもあるのだが、バラク・オバマは単に退屈。あれならヒラリー・クリントンが民主党の大統領候補になろうとして「あたくしがいなければ北アイルランド和平はなかった」とか「あたくしと夫はサラエヴォの空港でスナイパーに撃たれそうになった」とかいう大袈裟な話をしているのを聞いてたほうがまだおもしろい。
しかもその、中身のない単に退屈なものを「何かすごいもの」に見せようと必死にスピンをかけるので、ダダすべりの「メディア・サーカス」が展開されているという空虚さ。
少しはメアリー・マッカリース(アイルランド共和国大統領)やメアリー・ロビンソン(同元大統領)を見習えばいいのに。マッカリースはすごいよ、敵方の武装勢力(UDA)の親分とツーカーの仲になって「和平プロセス」を側面支援したばかりか(そういうことは首相にはできない)、女王がおわす場にその武装勢力リーダーを列席させたんだから。(その武装勢力リーダーは「政治目的のための武力」をいまや完全に否定している。UDAにはいろいろと信じられないところも多くあるけれど、その武力否定だけは信じていいと思う。)
「テロ組織とは話をしない」という連中は、本気で「和平」を考えているのなら、アイルランドのそういうしたたかさというお手本を無視するのはなぜかなあ、と思う。
暗殺作戦をするときの偽造パスポートとしてはアイルランドを利用していたくせに。
※この記事は
2011年05月21日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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