「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2011年04月01日

The change we can believe in (or not!)

"SIS TRANQUILLUS EST IOCUM" などという仰々しいラテン語を持ち出して、共和主義(王制廃止論)のはずのガーディアンが、策士っぷりを全開にしてついに魂を売りやがった今日この頃ですが(売り上げのため、世の中の流行に乗ったんだな!つい最近まではジュリアン・アサンジをネタに荒稼ぎしていたくせに!):


財政危機でものすごく大変な状況にあるポルトガルは、「国宝」たるクリスチアーノ・ロナウドを(あろうことか)スペインに売って、この危機をしのぎたい考えであるとのこと。
http://www.independent.co.uk/sport/football/international/portugal-sells-ronaldo-to-spain-in-8364160m-deal-on-national-debt-2258903.html

一方、「変化」ウォッチャーたるあたくしは、誰も事実とは把握していない大きな変化を目ざとく見つけ:


世はなべてこともなし。

なお、激動の中東情勢については:
#libya リビア、ムーサ・クーサ外務大臣(元諜報トップ)の政権離脱など #libjp (2011年3月31日)
http://togetter.com/li/117965

ムーサ・クーサ (Moussa Koussa, Musa Kusa) は米国で博士号を取り、1979年とか1980年に英国の大使館(に相当する機関)のトップだったが、リビアが「全世界の反米英系民族解放戦線応援しますよ!」主義でリビアがIRAをサポしまくっていた(武器弾薬爆薬を送っていた)時期に、ロンドンでIRAを支持する言動を取るなどしたことで、英国によって出禁となった。また、リビアの反体制派を(亡命先の)英国で殺害することを承認したと発言したり、ロッカビー事件などとんでもない犯罪行為の背後にいたりしているらしいが、1994年にリビア諜報機関のトップとなり国内で反体制派をがんがん弾圧し、2000年代にリビアが西洋に対する態度をころっと変えてからは「戦略的互恵関係」的なものを推進した立場で、なんだ、ジェリー・アダムズか
http://www.bbc.co.uk/news/world-africa-12915987

で、そんなムーサ・クーサ氏の「事実上の亡命」について、我らが敏腕エージェントが情報をキャッチしたとの報告が入っている。さすが猫さん。猫さんちょうレスペクト。



あと、これは単なる書きまつがいだと思うけど、ツボったので。「秘密警察が音もなく配置に付く音で……」って。(書こうとした単語はsecretlyだったが、それではsecret policeとカブるのでとっさに類義語に変えたとか何かの事情だろう。)


それから、これは「エイプリルフール」ではなく情報戦らしい。

Syria regime declares Friday a working day
Massive protests planned in country today
By Duraid Al Baik, Associate Editor
Published: 00:00 April 1, 2011
http://gulfnews.com/news/region/syria/syria-regime-declares-friday-a-working-day-1.785902

金曜日といえばMENAでは最近、「金曜礼拝後に大規模な抗議行動が予定される日」で、2月には「リビアでは金曜日が廃止されたらしいぞ」といったお笑いがあったのだが、今もっとも熱いシリアで「金曜日(=仕事休み)廃止のお知らせ」の告知が出ている、との説。現地筋の人は「噂」と言っているが、ガルフ・ニュースのこの記事は、Facebookのグループが大規模な抗議行動を呼びかけ、政府は「行政機関職員は出勤」との指示を出したと述べている。

※この記事は

2011年04月01日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼