
先日来、当ブログのエントリで何度か言及している @OurManInAbiko さんの発案による、震災被害者支援(日本赤十字への募金)のためのチャリティ・ブック、#quakebook が、今日29日のThe Japan Timesで大きく紹介されています。駅売店、コンビニなどで買えると思います。1部180円です。
#Quakebook について詳細は:
http://quakebook.blogspot.com/
既にBBC blogなど、いくつかの媒体で紹介されています:
http://quakebook.blogspot.com/p/media-coverage.html
You can read my story on my blog:
http://nofrills.seesaa.net/article/191378668.html
私の文章(日本語):
http://nofrills.seesaa.net/article/191701785.html
The Japan Timesの一面トップはもちろん福島第一原発の現況についての記事で(二番目のニュースはリビア)、Quakebookは横の、文化欄的なジャンルの「今日の記事」の紹介コーナーで大きく取り上げられています。

記事本文は15ページにあり、まるまる1ページを使って、企画の説明と、本に収録されている文章7本を掲載しています。オンラインでも読めます。

この「割れた日本」のアートワークは、イラストレーターのクリス・マッケンジーさんの作品で、ジャパン・タイムズのチャリティポスターとなっています(B2サイズで5000円)。最初に見たときはあまりにつらいデザインですぐにウィンドウを閉じてしまったのですが、紙の上で、新聞品質で印刷されたモノクロの画像で見ると、この見慣れた形がいとおしい。3月11日にうちの台所では、ガラスのティーポットやいくつかの食器が割れました。
(さすがに少しパニクって、なんだかわかんないけどやかんと鍋に水汲んでおこうと思って、でもそれをするためには割れた食器を片付けなければならず、まだ大きな余震があるかもしれない段階では無理と諦めて、親のところに電話をしようとしても通じず、落下してきていたCDや本や梱包用具などをとりあえず横にのけてパソコンに向かったら、視聴がほぼ習慣化していたアルジャジーラで津波のすごい光景が……「え、これ何、以前の津波の映像を参考に流しているのか」と一瞬思ったけど、TweetDeckに流れてくる人々の声で現実と知り……。)

Quakebookから抜粋掲載されている7本の文章の一部。ご本人が、またご家族が被災された方の書かれた文章を読んで、圧倒されると同時に、何ていうのかな、当事者ではないのにこんなところにいていいのか、という感覚が……そうすると、イングランドから「こんな遠くにいる自分」を書いた文章が。
これにはすっげー救われた。我孫子の敏腕エージェント、これを企画してくれて、誘ってくれて、ありがとう。
I'm part of it. とか I did my share to make a difference. とかいった、こういうプロジェクトにお決まりの「参加」の感覚を、東京でのほほんと過ごしている私はどうしても抱けなかったし、今も抱けないのだけど、少なくとも、「読む」ということで「被災していない(のにハンパに当事者扱いされる)」経験は消化できるような気がする。
※この記事は
2011年03月29日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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