「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=


2010年12月15日

ジュリアン・アサンジはこれからどうなる? #WL_JP

12月14日、ロンドンでジュリアン・アサンジの第二回保釈審理が行なわれた。結果は……今はもうエネルギー尽きて書く気にならないので(しかも自動更新が始まっていてパソコンの重さが異状)下記をご参照いただきたい。

#WL_JP #Wikileaks 12月14日、ジュリアン・アサンジ保釈審理の実況を中心に(日本語&英語)
http://togetter.com/li/79173



このような判断が出たのはなぜか、またこのあとどうなるのかについての記事が、ガーディアンに出ている。書いているのはガーディアンの法律専門の書き手だ。

Q&A: Julian Assange's legal battle
Afua Hirsch
guardian.co.uk, Tuesday 14 December 2010 19.58 GMT
http://www.guardian.co.uk/world/2010/dec/14/julian-assange-legal-battle-bail-wikileaks

だいたいどのようなことが書かれているか:
■ジュリアン・アサンジの身柄が解放されない理由は?

ウエストミンスター治安判事裁判所は、先週の決定を覆し、アサンジの保釈を認めたが、今もまだ身柄は拘束されている。これはスウェーデン政府が(決定を不服として)上訴すると述べていることによる。スウェーデンは、48時間以内に上訴の手続を行なうわけだが、アサンジは保釈すれば逃亡するおそれが受け入れがたいほど高いとの主張を持ち出してくると思われる。

■法廷が、前回の決定(アサンジの保釈を認めない)を覆した理由は?

英国にいるだれもが「保釈推定(推定保釈)」の資格を有する。つまり、法廷によって有罪との判決を受けるまで、あるいはそのような判決を受けた場合でなければ、自由の身でいられるということだ。ただし、検察官は、被告人が逃亡のおそれがあると示すことができれば、その推定を成立しなくさせることができる。アサンジの弁護士や支援者は、こういったおそれをカバーするに足る条件を判事に提示することができたので、決定が覆ったのである。

スウェーデンの上訴のあとで身柄を解放されるとしたら、支援者は£200,000の保証金(逃亡の場合は没収される)を支払わねばならない。これとは別に、£20,000の保釈金を2件払わねばならない。アサンジのパスポートは没収されており、外出時間に制限が貸されることになるだろうし、電子タグの装着もしなければならない。また毎晩警察署に報告しなければならない。

■こういった保釈条件は一般的なものなのか?

英国に定住していない被告人が、保釈を確実にするために、ということは珍しいわけではない。外出時間の制限や電子タグは重大な犯罪で保釈が認められる場合には課されることが多い。しかしアサンジのケースでの保釈金の金額は普通ではない。身柄解放前に£200,000を調達しなければならないということはとりわけ大変なことだ。法廷が、逃亡のリスクが高いと見ていることのあらわれだろう。

■彼がこのように扱われている理由は?

批評家のなかには、アサンジの弁護士たちは先週の聴聞で法廷の懸念についてもっと準備していてしかるべきだったと述べる人たちがいる。先週、収監が決まったときにアサンジの弁護団は明らかにショックを受けていたが、刑法で経験のある弁護士たちは、その可能性は予見できていたはずだという。また、アサンジの弁護人が、外国への身柄引き渡しや欧州逮捕状(EAW)ではなく、メディア法や人権を専門とする弁護士であることに驚いている法律家も多い。

■これからどうなるのか?

アサンジはこれから48時間のうちに、スウェーデンの上訴審で再度法廷に立つことになる。さらなる聴聞は1月11日に予定されており、そのときにスウェーデンの身柄引き渡し要求の詳細が聞かれることになっている。スウェーデンによって発行された逮捕状は無効であるとの詳細な議論が含まれることになりそうだ。身柄引き渡し要求は政治的動機によるもので、スウェーデンからさらに米国に引き渡されスパイ罪で裁かれるようにするためだとの観測もあるが、次の聴聞は欧州逮捕状とスウェーデン側のいう強姦の疑惑についてのものになる。


※書きかけ

【追記】
アサンジが出頭する前に滞在していた家の人の告白、インディペンデント独占。(インディはWikileaksについては、日々の報道ではほとんど無視している。ガーディアンにやられ放題でくやしいのだろう。下記の記事も、家の人が書いてる部分は別として、インディの記者が書いている部分は「中国やロシアもアサンジを非難」などというお粗末なfactual errorがあるなど、熱心じゃないんだなーという感じがあふれている。アサンジ側としてはリスク分散の観点から、ガーディアン以外のメディアに出していくのは良策だが。)

Exclusive: The world's most wanted house guest
Why I'm sheltering Julian Assange, by Vaughan Smith
http://www.independent.co.uk/news/uk/crime/exclusive-the-worlds-most-wanted-house-guest-2160607.html


※この記事は

2010年12月15日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 06:03 | TrackBack(0) | Wikileaks | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック

【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

……全文を読む
▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼















×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。