大きく変わったのは、「クリックするたびにいちいちページを遷移しなくなる」という点(ブラウザに表示されている情報が変わっても、ブラウザのアドレスバーに表示されているURLが変わらない)。これにより、閲覧がスピーディーになる。Tweetsに含まれている写真やビデオなども、同じページ内ですばやく見ることができる。
例として、昨日まとめた「英国ならでは It's a British thing」のハッシュタグの投稿でtop tweetになっているBarryさんの投稿を見てみよう。(なお、Barryさんはアフターシェーヴやコロンのような男性用化粧品会社の社長さんだとのこと。)
Twitterで、#itsabritishthing のハッシュタグを表示させたときに一番上に表示されているのがBarryさんのツイートだ。ユーザー名(もしくはアバター)をクリックすると、画面右側にパネルが展開され、その中にBarryさんのtweetsが表示される。

旧インターフェイスでは、ユーザー名をクリックすると twitter.com/username のURLに移動したが、新インターフェイスでは twitter.com/#!/username を呼び出して右側に出てくるパネルに表示させるようになっている。この画面だけでそのユーザーをフォローしたりリストに入れたりといったことができるので、上のキャプチャを例に取ると、Barryさんの投稿を見ておもしろければフォローするかリストに入れるかし、次にヴォルデモート卿(笑)の投稿を見ておもしろければフォローし、Demiさんの投稿を見てにやにやしつつリストに入れ……ということがさくさくと手早くできる。
ただし、個々のユーザーが設定している背景画像とか、画面配色などはこのパネルだけでは表示されない。それらを見るには、それぞれのユーザーのページに行かなければならないが、これが、今までは「ユーザー名をクリックするだけ」でOKだったのが、「ユーザー名をクリックして表示されるパネルの中に表示されているview full profileのリンクかアバターをクリックする」ことが必要になった。
さて、次に個別のtweetsを見てみる。
#itsabritishthing のハッシュタグを表示させたときに一番上に表示されているのがBarryさんのtweetにマウスのカーソルをあわせると、右肩(旧インターフェイスでFavouriteの★が表示されていたところ)に矢印が表示される。それをクリックすると画面右側にパネルが展開され、そのtweetに対するretweetやreplyが一覧できる。これはtwitter.comではまったく新しいインターフェイスと言えるが、replyが簡単に一覧できるようになったので、あるtweetに対する異論・反論や各種の指摘なども今までより見えやすくなった。
例えば、このBarryさんのtweet(「英国ではswagといい、米国ではdashingという」という内容)がTop Tweetになっているのは反応が大きかったからのようで、右肩の矢印をクリックして表示されるパネルには「swagとは言わない」(英国から)とか「dashingとは言わない」(米国から)という反応が表示されている。

※画像はクリックで、キャプチャ画面の文字が読める大きさの画像を表示します。
さらに、BarryさんにリプライしているWoodlandさんのtweetの右肩にある矢印をクリックすると、パネルでの表示はこの2人のやりとりのtweets(@でリプライしているもの)と、2人のそれぞれのtweetsに切り替わる。
このように「人々の相互のやり取り」をより見えやすいようにしたインターフェイスのリニューアルで、なんか先日Evが「TwitterはSNSではありません」とスピーチしてたのと逆で、もろにSNSなような気がするなあというのが正直なところ。これは、最近立て続けに英語圏の女子高生の「ジャスティン・ビーバーさまが(以下略」的な投稿を大量に見てしまったせいかもしれない。あれらのやり取りが新インターフェイスで表示されたら、古の「ファンサイトの雑談掲示板」そのものじゃないか。
ほかに気づいた変更点:
- 投稿に使ったクライアントの表示 ("from web" など) がなくなっている。
このため、特にBBCなどニュース系のtweetsでは、ウェブサイトなどの更新のたびに機械的に反映されているフィードなのか、「中の人」が書いているのかが即座に判断できなくなった。私のtweetsで言うと、はてなブックマークからの機械的な投稿(これまで "from Hatena" と表示されていたもの)がますます普通のtweetsと区別がつきづらくなったことだろう。うーむ。ただ、これは今後変更されるかもしれんね。これまでふつうに表示されていたものがなくなると、微妙なところで非常に不便になるのでユーザーがいやがるだろう。
一応、個別のtweetを表示させると、投稿クライアントも表示されるみたい。


- twitter.com/home を表示させたときの右サイドバーのfollowers, following周りの変更。
自分の投稿を見ている人/自分の投稿に関心を持っている人、つまりfollowersやlistedが常に具体的に表示されている。ウェブサービス周りの英→日翻訳文体で書けば、「あなたのtweetをフォローしているのはこんな人たちです」とか「あなたのtweetはこれらのリストに含まれています」みたいな感じ。
- ページ末のmoreの表示がなくなった。
スクロールダウンするだけで、次々と自動で表示されます。
※この記事は
2010年09月24日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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