「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2010年08月08日

【訃報】トニー・ジャット

早すぎます。まだ語るべきことがあるというのに。
http://en.wikipedia.org/wiki/Tony_Judt



訃報がネットの向こうから流れ着いたとき、東京は夜明け前で、訃報の記事を読んでいる間にだんだん明るくなってきて、ぼろぼろと泣いた後の顔を洗おうと立ったら窓の外がやけに赤く、朝焼けかと思って空を見たら虹が出ていた。すぐに外に出た。

Rainbow (8 August)

Rainbow (8 August)

虹が消えてしまうまで外にいたら、脚があちこち蚊に刺されてぶくぶくになっていて、虫さされの薬を塗りながら、こういうことができない一方で、頭は普通に回転し続ける、ということについて考えた。

トニー・ジャットはALSにかかっていて(ホーキング博士と同じ病気)、昨年10月には既に、首から下はまったく動かなくなっていた。それでも基本的には「私は身体ではなく、頭を使う仕事をしているので、大丈夫です」という感じで活動し続けていた。今年1月にガーディアンに掲示されたインタビュー映像では、若干声が出づらそうだが普通にしゃべっていた。「首から下は、日ごとに少しずつ死んでいきますが……まるで、毎日少しずつ狭まる牢獄に閉じ込められているようなものです」と。
http://www.guardian.co.uk/lifeandstyle/video/2010/jan/07/tony-judt-motor-neuron-disease



で、、訃報の第一報 (New York Magazine) が出るほんの数時間前に、アイリッシュ・インディペンデントで「まだまだ死ねんよ」的な記事が出ている。

tonyjudtrip.png

Race against time to complete a life's work
Saturday August 07 2010
http://www.independent.ie/lifestyle/race-against-time-to-complete-a-lifes-work-2288007.html
The historian has not yet entered the stage of the disease where he will require mechanical help to eat and breathe.

But he does depend on his wife (they have two young boys aged 15 and 12) and his nurses and assistants to help him with every aspect of his daily life.

"To say the least, I am utterly and completely dependent upon the kindness of strangers (and anyone else)," he says.

Judt is still working, he can dictate to assistants but even this requires huge effort and great discomfort on his part, as he told BBC Radio 4 recently.

"I've been told, for example, that I'm supposed to consume 3,000 calories a day even though I don't have a single moving muscle below my neck, because the sheer effort of talking alone consumes as much as a professional runner when you have a body in this condition."

"So your choice is to lie very bored, very vegetative, for a very long time, or else to say "sod it, I intend to do something. Well, what'll I do?"

"If I'd been a plumber, it would be catastrophic. But the thing I have done well all my life is read, write, talk, think, teach, disagree, explain and so on, and I can still do those things.

"So I've made a quite conscious decision, that I would do those things as long as I could, even if they shortened my life by tiring me out, which they may do. I don't know if that's true or not, but they may do.

"And since that decision, I've written the equivalent of two and a half books, given a public lecture, taught graduate courses, I've dictated probably thousands of emails. And I feel good. So it works."

Judt does not know how long he has left or how quickly his disease will progress.


※ほか、記事ははてブ(下記)に。
http://b.hatena.ne.jp/nofrills/20100808


Ill Fares the Land

Ill Fares the Land

  • 作者: Tony Judt
  • 出版社/メーカー: Penguin Press HC, The
  • 発売日: 2010/03/18
  • メディア: ハードカバー


Postwar: A History of Europe Since 1945

Postwar: A History of Europe Since 1945

  • 作者: Tony Judt
  • 出版社/メーカー: Vintage
  • 発売日: 2010/06/03
  • メディア: ペーパーバック


Reappraisals: Reflections on the Forgotten Twentieth Century

Reappraisals: Reflections on the Forgotten Twentieth Century

  • 作者: Tony Judt
  • 出版社/メーカー: Vintage
  • 発売日: 2009/02/05
  • メディア: ペーパーバック


ヨーロッパ戦後史 (上) 1945-1971

ヨーロッパ戦後史 (上) 1945-1971

  • 作者: トニー・ジャット
  • 出版社/メーカー: みすず書房
  • 発売日: 2008/03/21
  • メディア: 単行本


ヨーロッパ戦後史(下)1971-2005

ヨーロッパ戦後史(下)1971-2005

  • 作者: トニー・ジャット
  • 出版社/メーカー: みすず書房
  • 発売日: 2008/08/23
  • メディア: 単行本


知識人の責任―ブルム、カミュ、アロン

知識人の責任―ブルム、カミュ、アロン

  • 作者: トニー ジャット
  • 出版社/メーカー: 晃洋書房
  • 発売日: 2009/11
  • メディア: 単行本



※この記事は

2010年08月08日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼















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