「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2010年06月19日

北アイルランド、ティローン州でカーボム(爆破処理)

既に処理されているが、北アイルランドのティローン州、アイルランド共和国とのボーダーに接するAughnacloyの村(2001年センサスで人口801人)でカーボム。警察署のところに、300ポンド(140キロ弱)の爆発物を積んだ白いヴァンが放置されていた。

Bomb left outside Northern Ireland police station
Henry McDonald, Ireland correspondent
guardian.co.uk, Friday 18 June 2010 14.36 BST
http://www.guardian.co.uk/uk/2010/jun/18/bomb-northern-ireland-police-station

300lb van bomb at Aughnacloy police station
Page last updated at 12:44 GMT, Friday, 18 June 2010 13:44 UK
http://news.bbc.co.uk/2/hi/northern_ireland/10347051.stm

300lb bomb caused Aughnacloy alert
http://www.u.tv/News/300lb-bomb-caused-Aughnacloy-alert/32056246-d341-4b29-94f4-1c30b3d3d3cc

報道によると、ダンガノン・ロード(警察署のある通り)に問題の白いヴァンが放置されたのは木曜日(17日)の22:10ごろ。近隣の住民350人が公共施設に避難して夜を明かした。BBC記事に書かれているが、目撃した人によると、車は警察署の前にドアを開けエンジンをかけた状態で停められていた。また犯人側からベルファストの新聞社に「爆弾を仕掛けた」との電話連絡があった(合言葉つき)。

UTV記事によると、金曜日の午後に軍の爆発物処理班が問題の車を爆破処理した。警察によって爆発物の量(300ポンド)が公表されたのはその処理が終わった後で、警察では「もしも爆発していたら人命が失われていたかもしれない」と述べている。

また、BBC記事によると、ボーダーを超えて南に入ったところで、放火された車が見つかった。犯人が現場からの逃走に使ったものと考えるのが妥当だろう。こちらは共和国の警察が調べている。

UTV記事にUUPの自治議会議員のコメントとアイルランド共和国のマーティン外相のコメントが、BBC記事にDUPの地方議会議員と、地域選出の英国会議員、シン・フェインのミッシェル・ギルダニューのコメントが出ている。

UUP自治議会議員は、警告電話から爆弾が(タイマーで)爆発するまでがわずか1時間だったことも含めてこの規模の爆弾が置かれたことは、平和な未来を作ることに尽力している人々にとって "deeply saddening" なことである、また350人が自宅外に避難して夜を明かさねばならなかったことはこの爆発物の被害の規模が相当なものになると予想されたことを示すと述べ、実行者について thugs という言葉を用い、「人命をまったく尊重しない」、「無差別に人を殺傷する意図」と強く非難。

アイルランド共和国のマーティン外相は次のように厳しく非難。
"This was a reckless and cowardly act whose only impact was to put at grave risk the safety of the people of Aughnacloy," he said.
「Aughnacloyの人々の安全をひどく脅かすだけのことにしかならない、無分別で卑劣な行為である」

さらに、
"The gangs which carry out such violence and criminality should cease their activity and disband immediately," he continued.
「このような暴力・犯罪を行なう集団はその活動を停止し、即座に解散すべきである」

そして、物事を動かすために「暴力」を使わないということは、ボーダーの北でも南でも全島の人々がはっきりと示している意思であると強調し、アイルランドで選挙で選ばれた者は、誰の代表でもないごく少数の人々によって物事を違う方向に運ばせることを許しはしないと強く述べた。

DUPの地方議会議員のコメントは、上記のUUPのコメントとほぼ同じ内容だが、避難が円滑に進んだということも述べている。

シン・フェインのミシェル・ギルダニューもまた非常に厳しく非難するコメントだ。いわく、爆弾を仕掛けた人々は「自分たちのやってることがどういうことか、真剣に考えるべき」。「地域の人々は今朝最初に、何も被害はなく、誰も負傷しなかったということで安心したと口にするだろうが、(夜中に自宅から退避させられ)日常生活が乱されて怒っている。特に高齢者や幼い子供は大変な思いをしている」、「彼らの行動はアイルランド統一をもたらす運動の一部ではない。彼らには一般の人々の支持などない」。

SDLPのトミー・ギャラハーもまた、「地域の人々をまったく無視した行為」として強く非難している。

場所はここですね。

大きな地図で見る

※この記事は

2010年06月19日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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