kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2010年03月18日

3月21日に新年を迎えるイラン、抗議行動は後退

火曜日にまたイランで「人々が集まる伝統行事」があって、事前に軽く「また政府の弾圧か、警戒高まる」というような感じの文も見たのだけれども、結果的には最近常態化しているようなことにはならなかったらしい。

火曜日(3月16日)の行事は、イスラム教登場前からのペルシャの(というか、ゾロアスター教の時代からの)伝統的なお祭りCharshanbe Soori (Charshanbe Suriとも) で、これはイラン暦で新たな年を迎えるに当たって火で清め無病息災を祈る、みたいな主旨らしい(←記事類をナナメ読みしかしていないのでものすごく大雑把ですが。あと子供たちがお菓子をもらって歩くとのことで、これは「お年玉」っぽい)。日没後に行なわれるこのお祭りでは、人が火の上を飛び越えたり、街中で爆竹を鳴らしたりということが行なわれる。今年は最高指導者ハメネイ師が「あれはイスラムではない」的なことを述べた(「述べ」といってもこの方のお立場での発言は一般人や政治家の「述べ」とは違うのですが)とかいうことを事後の記事で見かけたのだけれど、ともあれ、行事としては行なわれたようで、ガーディアンがまたやっていたlive blogに現地からのビデオ映像が何点かエンベッドされている。
http://www.guardian.co.uk/world/2010/mar/16/iran-protest
※ここ↑では「ボム bomb」という用語が使われていますが、爆竹の強力なものだと思います(爆風とか衝撃波とかで破壊することを目的とした「爆発物」ではなく)。

あと、より細かな実況としては、Enduring America(米国人でイングランドの大学で研究をしているイランの専門家のブログ←っていちいち書いておかないとこのブログ名ではわかりづらいので書いておく)のエントリ:
http://enduringamerica.com/2010/03/16/the-latest-from-iran-16-march-fire-and-politics/

以下、Google Newsなどから。

この「火祭り」は現地16日の夜(大まかに、日本時間で17日の午前中)に行なわれた。その後、日本時間で18日の午前中、Google Newsで "Iran" で見てみたところ、「火祭り」に関する記事は「239件」ということになっている。(件数は、18日午後6時の段階では「240件」になっている。)


※画像クリックで原寸表示。

イランについてはほかのトピック(核開発およびそれをめぐる中国との関係、パキスタンとの間のガスのパイプライン建設合意、など)もあって、18日の朝(日本時間)に見たときには「火祭り」の件はトップ項目ではなかった。

Google Newsの検索結果のページ全体のキャプチャはこちら。このページの "Timeline of articles" のグラフだけを切り抜いたもの(右図)を見ていただきたいのだが、行事が行なわれたあとはカクンと記事数が減っているので、それだけでも、特に取り立てて英語圏で報道されるようなことはなかった(つまり、ものすごく激しい暴力的な鎮圧のようなことはなかった)ということが見て取れる。

で、「火祭り」の事前に少し警戒の雰囲気になったのは、祭りの直前(月曜日)に、当局が「昨年12月(アシュラのとき)の抗議行動で逮捕した6人を死刑とする」と宣言していたためらしい。Google Newsのグラフで「A」になっているのがそのときのNYT記事。
http://www.nytimes.com/2010/03/16/world/middleeast/16iran.html
The six people whose sentences were announced Monday were among nine convicted of waging war against God by demonstrating during the commemoration. The death sentence for one was confirmed last month, and he was identified weeks later as a student, Mohammad-Amin Valian, 20. The International Campaign for Human Rights in Iran, a New York group, warned this month that he was "in danger of imminent execution."


その次の「B」が、上にURLを貼り付けたガーディアンのlive blogで、「C」はAFPの記事:
http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5jgl4V1W-x-70sJWz9FTzP03uS0lA
one witness called the festivities "low key compared to previous years," with hundreds of riot-police and Islamist militiamen patrolling key Tehran squares which saw massive opposition protests over President Mahmoud Ahmadinejad's disputed re-election last June.

...

"People should hold the celebration near their homes. Gatherings in main streets will be confronted," a senior police official was quoted as saying by the ISNA news agency. Later on Tuesday he said Tehran had remained "calm."

...

Witnesses said the celebrations focused mainly on local neighbourhoods, with Tehran's main streets almost deserted, patrolled by riot police and Islamist militiamen armed with batons and riding on motorbikes.


あと、国営テレビがとにかく人々を家から出さずにおこうとして、ヒット映画を放送しているという話もこの記事にあるのだけど、その映画が『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』だそうで、それは純度100パーセントのアメリカ映画です。(笑)(しかも、この映画、私は見てないんだけど、あらすじを読んだら「赤狩り」とか出てくるんだって? 何というブラックジョーク。笑)

映画はそれだけじゃなくて、日本では「なんとかじいさんとなんとかとかんとか」みたいな邦題をつけられているピクサーの "Up" もやってたらしいが、これもアメリカン。

アフマディネジャド政権の閣僚の中でもすっごいいっちゃってる「ユダヤ陰謀論」の人が、「ディズニーの制作した『トムとジェリー』はユダヤの象徴たるネズミのイメージ改善のプロパガンダ」とかいう、センス・グループごとにツッコミを入れなければならないようなことを言っていたのだけど(『トムとジェリー』はディズニーとは関係なくハンナ・バーベラの作品)、政権が国民をテレビに釘付けにしておきたいときに使う切り札は『インディージョーンズ』とピクサーのアニメ。(笑)

そういうあたり、現実感覚というか如才なさというか、変な主義主張だけでは動かないということを示しているように思えるし、そういうところがある意味希望の光だと思うのだけど、とりあえずお茶ふいとかないと。

ま、そういうことでお茶ふいたりできないくらいガチガチな人たちを現政権が挑発しまくっている状態では、「希望の光」などということは安易に言えないのだけども。

それと、最後の「D」の記事。これはFinancial Timesの記事がIrish Timesに掲載されているもの。

Hard line seems to have tamed Iran's Green movement
by NAJMEH BOZORGMEHRIN
http://www.irishtimes.com/newspaper/world/2010/0318/1224266512104.html

The opposition Green Movement became adept at using official occasions for demonstrations. But no important protests took place during this Tuesday's festival before Iranian new year. Nor did the opposition succeed in holding large rallies on the 31st anniversary of the Islamic revolution last month.

Instead, the Green Movement's leaders have changed course, publicly urging followers to stop mass demonstrations, to avoid bloodshed and to win support of other social groups, notably lower-income people.

Mir-Hossein Moussavi, the opposition leader who ran against President Ahmadinejad in last year's disputed presidential election, said this week that his followers should not protest in the streets.

Some of his radical supporters had openly called for the Islamic Republic's end and denounced the supreme leader, Ayatollah Ali Khamenei.

But Mr Moussavi has tried to restrain them, saying the Green movement would respect the existing constitution and follow Islamic rules, while trying to expand its support beyond the urban middle classes to include teachers and workers.


つまり、ムサヴィが支持者に対し、「火祭り」では抗議行動は行なわないようにという指示を出していた。

FTの記事は、これについてどう解釈すべきかについて、専門家の意見を紹介しているもので、一読の価値あり。(少なくとも、USメディアのいくつかに見られる、ほぼ無責任な、"brave Iranians defied the ban again" みたいな、予定稿丸出しの「緑の海」の盛り立て記事よりは、FTはずっとよいです。)

今後の展開について、こんなことも書かれている。
Now the opposition is waiting to see how people on lower incomes will react to the government's plan to cut subsidies that hold down prices of basic goods. That could jeopardise many jobs and raise inflation from about 30 per cent to about 50 per cent.




でね、自分のなかで分類としては「珍ニュース」なんですけど、経済危機のさなかにあるアイルランド共和国に対し、北朝鮮の最高人民会議の委員長(キムヨンナムさん)が、セント・パトリックス・デイの祝賀メッセージで「経済危機は大変でしょうけれどきっとうまく解決します、大丈夫!」みたいなことを言ってたんですって(アイリッシュ・インディペンデント←すごいにやにやしてる)。キムヨンナムさんは、イランにも同じようなメッセージを送ることになるのかな。あんなものやこんなものと一緒に。



※この記事は

2010年03月18日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 19:20 | TrackBack(0) | 雑多に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼















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