「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2010年03月09日

UUPが "No" モードになっているために、話が国際的問題となっているらしい。

「国際問題」ではなく「国際問題」だけど、話が大きくなってきた。大西洋の向こうから「あたくし」(←ヒラリー・クリントンという文字列をタイプするのがたるいときに私が使うフレーズ)の働きかけがあったかと思えば(これで事態の「深刻さ」に気づいたんだけどさ)、今度はGWBがお出ましだって。

Former President Bush weighs into NI debate
Tue Mar 9, 2010 1:13pm GMT
http://uk.reuters.com/article/idUKTRE62823020100309

ガーディアンのトップページから:


簡単に今の情勢をメモすると、「あたくし」の説得工作にも関わらず、UUPはストーモントの自治議会で「警察・司法の権限の移譲」に反対ということで投票すると決定し、副ファーストミニスターのマーティン・マクギネスとの「話し合い」も3分で決裂(←記事の写真の選び方がひどい)、そこでUUPとゆるい連合の関係にある英保守党に対し、大西洋の向こう側からGWBが電話をかけてきた、ということだ。

それで何とか打開できるようなことではないと思うけど、北アイルランドは《国技は「エクストリーム交渉」》みたいな感じだからねぇ……でも議会採決までもう時間がないんですけど。ていうかUUPって、次の総選挙で議席ゼロになる可能性もかなり現実的なのに。それにUUPの賛成票って別に必要ではないでしょ、数でクロス・コミュニティ要件満たせるから(とどこかで読んだ)。

しかし、「警察・司法権限の移譲」について、DUPの "No" が打開できたと思ったら、今度はUUPが "No" って、「エクストリーム交渉」は障害物レースだったんですね、って感じだ。

現状、あちこちで「米国が大きな役割を果たすことが期待される」みたいなことが書かれているような気がするが、それでもこれは現役の大統領が出てくる幕ではない。大統領が出てくるしかないセント・パトリックス・デイも近いし、その前にわざわざ機会は作らない。それに、バラク・オバマは実は1998年和平合意後の北アイルランドについてはよくわかってない(これまでの言動で明白)から、今ごろセント・パトリックス・デイの準備のためのお勉強にお忙しいかもしれない。(今年は「ついに警察・司法の権限が移譲されることとなり」云々がスピーチに入るだろう。)

Slugger O'Toole:
Such a parcel of rogues ... (by Pete Baker)
http://sluggerotoole.com/index.php/weblog/comments/such-a-parcel-of-rogues/
We've now had former US President George Bush Jnr [reportedly at the instigation of US economic envoy to Northern Ireland, Declan Kelly], and Ian Paisley Snr join in the campaign by, amongst others, Sinn Féin's Martin McGuinness and the NIO and NI Secretary of State Shaun Woodward, to try to pressurise the UUP into toe-ing the DUP/SF party line on tomorrow’s vote on devolving policing and justice powers.  Nice to see old comrades working together again…  To, apparently, little effect…


Ulster Unionists set to vote No tomorrow (and world does not fall apart)... (by Mick Fealty)
http://sluggerotoole.com/index.php/weblog/comments/ulster-unionists-set-to-vote-no-tomorrow-and-world-does-not-fall-apart/
Hmmm... and that is news? ... *snip* ... Slugger's understanding that the meeting with the dFM this afternoon (called at the request of the dFM) went roughly like this...


いやあ、ほんとに、なぜここでUSが出てくるのか……ほんとにわかんないよね。NIO(=英国政府)が動いた結果らしいけど……この「困ったときのUS頼み」って、GFAの時期に始まった習慣がそのままなのかな。(GFAの合意前の記録を見ると、何かあると「ジョージ・ミッチェル米国特使に連絡しろ」だったといったことが書かれている。)なんか会社での「一応上司に掛け合ってみます」みたいな感じ?

※この記事は

2010年03月09日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼















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