2009年12月30日 年末恒例、30年ルール機密指定解除(今年は1979年分)
http://nofrills.seesaa.net/article/136947124.html
2008年12月30日 「30年ルール」で機密解除となった公式文書
http://nofrills.seesaa.net/article/111916205.html
2007年12月29日 30年前の機密資料開示(今年は1977年分)
http://nofrills.seesaa.net/article/75391141.html
昨年からいよいよ「サッチャー政権」の時期に突入し、これからは毎年、自分がリアルタイムでテレビや新聞で聞いていた「国際ニュース」についてのものがいろいろ出てくるんだなあ、きっとすごい量なんだろうなあ、と覚悟を決めていたのだが、それがさらに倍(感覚的に)になる可能性が高い。これまで「30年ルール」だったものが「20年ルール」になるのだ。
30-year rule on release of secret government papers cut to 20 years
Mark Tran
guardian.co.uk, Friday 26 February 2010
http://www.guardian.co.uk/uk/2010/feb/26/nationalarchives-past
つまり、今年2010年の年末は、「30年ルール」では1980年の分が開示されるはずなのだが、これが「20年ルール」となると1990年の分まで入ることになる。
上記ガーディアン記事によると、もちろんそんなに一気に開示するのではなく、10年間にわたって漸次的に開示作業を進めていく(2020年に完全に「20年ルール」になるようにする)のだそうだが、いずれにせよ、サッチャー政権の時期(「冷戦」の最後の10年間でもある)の文書は、たぶん矢継ぎ早に開示されることになる。
ガーディアン記事は、「15年で開示するのが望ましい」という勧告があったにもかかわらず最終的には「20年」で決着したことについての解説(さすがに「15年」はラディカルすぎるような気がする)、「手をつけられない聖域」には内閣の文書は入れられなかったが王室に関する文書は入れられているということについての、情報開示推進運動の団体のコメントなどで構成されている。
……ってことは、1981年ハンストとか、1983年ジブラルタルとかについての英国政府側の資料が、思ってたより前に開示される可能性があるのか。
っていうか、ハンストのはこないだ記事が……これか。
NIO told: explain secrecy over ‘deal on hunger strike’
By Adrian Rutherford
Tuesday, 16 February 2010
http://www.belfasttelegraph.co.uk/news/local-national/nio-told-explain-secrecy-over-lsquodeal-on-hunger-strikersquo-14683828.html
上記の件については、エイモン・マッカンの↓これを参照。
Will IRA ever admit truth over hunger strike?
Thursday, 27 March 2008
http://www.belfasttelegraph.co.uk/opinion/columnists/eamon-mccann/will-ira-ever-admit-truth-over-hunger-strike-13397183.html
※この記事は
2010年02月26日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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