kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2010年02月08日

英国、学生ヴィザの条件を厳格化

本題に入る前に、BBC Newsの記事から:
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/8502640.stm
Speaking on the BBC's Andrew Marr Show, the home secretary denied the system had been lax before.

"By 2011, we will have the most sophisticated system in the world to check people not just coming into the country but to check they have left as well," he said.

He said the UK remains open to those foreign students who want to come to the UK for legitimate study.

きゃー、ス・テ・キ(はぁと)!

……これだから、映画Children of Menの冒頭で "Only Britain soldiers on" とかいうことを言わされるんだと思うよ、英国は。(ここで「世界一じゃないとダメなんですか」とツッコミを入れる人がいたらどうなるかな。)

ともあれ、内務大臣が「外国人の入国のみならず出国までもチェックするための世界で最も高度な入管制度を、2011年までに作る」と豪語している英国では、以前からずっと、制度設計者も制度運用の現場の人たちも、「入国して出国しない外国人」を「そもそも入国させない」ためのシステム作りには懸命になっている。

内務省の「移民はわが国の労働市場に悪影響を与えている」という立場の官僚は、できることならEUから脱退し、もっとできることなら鎖国したがっているのではないかと勘ぐってしまうほど、「そもそも入国させない」という方針は徹底的であからさまで、そして多分いくらか的外れだ(本当に悪意があって「住み着く」ことを目的としている人たちは、どのような法制度も必ず穴を見つけ、また/あるいは悪用する)。つい数週間前、英国政府はインドの北部、ネパール、バングラデシュからの学生ヴィザの申請が急増しているとの理由で、この地域からの学生ヴィザの申請受付を一事停止した。(今もまだ一時停止されたままだと思う。)

それに続いて、今回、内務大臣が発表した「制度改訂」は、「英語ができない人には学生ヴィザは出しません」、「短期留学生は家族の同行は許可しません」の2項目が最大のポイントだ。また、今回の制度改訂は立法府を通す必要がないとのことで、即時発効との報道である。

Alan Johnson announces crackdown on student visas
http://www.guardian.co.uk/education/2010/feb/07/student-visas-cuts-points-system

Those seeking to study in the country will have to speak passable English, while students enrolling on short courses are banned from bringing dependants.

The new rules, which do not require legislation, come into effect immediately. The changes follow criticism of the government's point-based system, that was introduced last year.

引用部分にあるGCSEとは、16歳で受ける全国統一学力試験のこと。日本の教育制度では同じ試験は存在しないが、目安としては「義務教育修了程度」。つまり、これまでは英国では学生ヴィザには英語の能力は関係なかったのだけれども、新制度のもとでは(かなり不正確な譬えになるかもしれないけれども)「日本の中学3年生の国語」程度の能力がないと、学生ヴィザが下りない。

……ということに読めるのだが、8日の朝に私がビザに関連する政府系のページ複数を確認したときには、この「改訂」についての情報がなかったので(日本語でも英語でも)、よくわからんです。家族の同行ができなくなるのはまだしも、英語の能力について課せられるのがこんな条件では、英国に星の数ほどあって「グローバルに支配的な言語」というリソースを活用した「産業」のコアの一部を担っている正規の語学学校が、学生激減で大打撃ということになるんではないかと思うけれど(まさかEU出身の学生だけで運営しろということではないだろうし)。(そういうことは、内務省としてはどうでもいいのかもしれないが。)

いずれにせよ、正確な手続方法などはUK Visa Application Centre in Japanの「最新情報」のページ(下記URL)に出るはずなので、そこをチェックしてください。英語能力のチェックをどうやるのかということは、現時点での報道では触れられていませんのでわかりません。なお、この件について当方へのご質問はご遠慮ください。
http://www.vfs-uk-jp.com/japan/news.aspx

一応、VFSのサイトから現時点での最新の情報:
2010年1月27日:来月より学生ビザ申請に変更があります。2010年2月22日よりpoints-based systemのTier4にて学生ビザを申請する方は、スポンサーより発行されたConfirmation of Acceptance for Studies (CAS)が必要となります。2010年2月22日以前に発行されたビザレターを所持されている場合でも、22日以降ビザレターでのTier4申請は出来なくなります。2010年2月21日までの申請であれば、たとえ勉強するコースの開始日が2010年2月22日以降であってもビザレターでのTier4申請は可能です。英国留学に関する詳細はUK Border Agencyのウェブサイトをご覧ください。

※私は、自分には関係ないのでこの "CAS" がどういうものかは知りませんし、調べようとも思いませんし、それに「英語の能力について」の項目があるのかないのかも知りません。ご自身でVFSのサイトをご覧になり、リンク先も参照してご確認ください。

あと一応、ガーディアンの記事から、もう少し細かく制度変更について記述されている部分:
Prospective students will have to speak English to a level just below GCSE standard, treating English as a foreign language, rather than the beginner level as at present. In a move designed to protect jobs for British youngsters, students taking "below degree-level" courses will only be permitted to work for 10 hours a week, instead of the current 20.


んで、つい2日前かな、英国の大学が財政が厳しくて危機だというニュースがBBCなどに出てたんだけど、大学は既に、学生ヴィザ取得条件が厳しくなったあと、英国内やEU内の学生に比べて何倍という学費を払ってくれる「お客さん」が減って、財政的に影響を受けている(そういう報道を何ヶ月か前に見た)。

で、上のほうで「英国のイミグレは以前から厳しかった」と書いたのだけど、それはほんとに「以前」からで、80年代、90年代(EU統合前、サッチャーによる新自由主義と大量失業の時代)のヒースロー空港のイミグレでは、「住み着きそうな感じの外国人」は書類などの点で具体的に不備が指摘されなくても長々と尋問され、場合によっては別室送りとなる、というのが普通だった。特に20代の女性は、本人にはそんなつもりはなくても「結婚して住み着くのではないか」と疑われるのがデフォルトで、「日本に婚約者がいます」と言っても「大事な人となぜ一緒にいないのか」と言いがかりをつけられる(ほんとに、余計なお世話だ)とかいうケースを聞いても、「ひどいねー」的に会話にはするけれど、受け止め方としては「ふーん」という感じだった。97年に労働党政権になった直後は、好景気の影響もあって少し緩める方向に動いたけれど(学生のバイトの条件が緩和されたり、医療など専門家の受け入れ条件が緩和されたり)、2001年9月11日(いや、アフガニスタンが爆撃された10月8日かも)以後は、ガチガチに厳しくなった。厳密な比較検討をしたわけではないが、たぶん90年代以上に厳しくなっていると思う。

どうでもいいんだけど、イタリアのラッパーのSpeak Englishっていう曲のビデオがおもしろかったのでエンベッド。イタリア語なので内容はわかりませんが、"All right mate?" を「おぅわいまぃ」みたいに頭のネジが飛んでるような発音で大袈裟に言ってることとか、"Say wha?" とかでだいたい見当はつきます。というか、Enjoy the Silenceでお茶ふいた。

タグ:イミグレ

※この記事は

2010年02月08日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼