テニスの全豪オープンで、「英国人プレイヤーがグランドスラムの決勝進出、74年ぶり」(74年前はあのフレッド・ペリー)ということになったのも、それらと同じように、ただ受動的にニュースサイトを見ているだけで入ってきていたニュースのひとつだ。今日は試合開始のしばらく前から、BBCのサイトでLive Textが立ち上がってて、それがBBC News UKのトップページの主要ニュース3つに入っている(トップはNIのゴド待ち、その次のニュースが税金還付の申請期限を狙った悪質な詐欺について、そして3件目がテニス)。

BBC NEWS | UK via kwout
記事のニュースだけでなく、ビデオニュースでもアンディ・マリー、その下の「特集 FEATURES, VIEWS, ANALYSIS」のところでも、NIのゴド待ちとアンディ・マリーという状態になっている。シュールだわ。。。
というわけで、BBCのテキスト実況はこちらです。
Live Australian Open - Andy Murray v Roger Federer
http://news.bbc.co.uk/sport2/hi/tennis/8489082.stm
ガーディアンはこちら。例によってフザけていますが。実況担当は、たまたま同姓なのでしょうけど、Scott Murray(ガーディアンのスポーツニュース部門の元編集長で現在はフリーランス)。
http://www.guardian.co.uk/sport/2010/jan/31/andy-murray-roger-federer
The TimesではScribbleLiveを利用してライヴ実況。みんなでテレビ観戦しながら……という雰囲気。
http://www.timesonline.co.uk/tol/sport/tennis/article7008216.ece
ちなみに前に彼についてニュースが流れてきたときに書いたもの:
2008年07月03日 アンディ・マレーは「ブリティッシュ」か「ケルト」か(付:アイルランド人が「英国」を語るとものすごいことになる)
http://nofrills.seesaa.net/article/102096318.html
今回ととてもよく似た書き出しなのでお茶ふいた。
このときにSluggerが読むところが多すぎるほどになってた話題って何だっけ……と思って自分のところを見返してみてもはっきりとはわからない。Slugger O'Tooleの2008年7月の最初の部分を一瞥してもはっきりしない。ていうかまさか、Police and Justiceの問題じゃないだろうな。それじゃ2010年1月とまるっきり同じだ。モンティ・パイソンの「デジャヴー」スケッチじゃないんだからかんべんして。(笑)
でもその可能性が極めて高い。P&Jの件でSluggerで記事が立つたびに、書き留めてはいなくても読んではいたので。
ともあれ、この2008年7月のデジャヴーな記事から:
当初、マレーはあんまりウケがよろしくなかったらしい。そのことについて、Slugger(引用時注:参照先はこちらです)では「2006年ワールドカップのときに、パラグアイがイングランドに勝てばいいのにと述べたことと関係があるのかもしれない、ということをデイヴィッド・メラーが書いているが」といったことを書いて、最後に次のような皮肉で結んでいる。Maybe the old rule comes into play. British if you win and Celtic fringe if you lose. Which will Andy be by tonight?
昔のルールが復活するかもしれない。つまり、勝てばブリティッシュと呼ばれ、負ければセルティック(ケルト人)と呼ばれる。今夜、アンディはどっちになるだろうか。
今年、ナダルの棄権という予想外の展開の恩恵を受けつつも、「英国人としては74年ぶりに」グランドスラムの決勝に進んだアンディ・マリーは、「ブリティッシュ」扱いをされている。他のよりシリアスなニュースの中にぷかぷかと浮かんで流れてゆく記事でのアンディは、「ブリテンの希望の星」だ。(「地元スコットランド」では彼はそれ以前に「スコティッシュ」であるにせよ。)
ところで、2008年7月の記事で参照している「アイルランド人が『英国』を語る」記事、今見てもすごい。"Tim This or Tim That" って(笑)。この系統のネタで笑いたい方、どうぞ。よくもまあこんだけ、次から次へと……これは伝統芸ですね。
※この記事は
2010年01月31日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
【todays news from ukの最新記事】
- 英国での新型コロナワクチン認可と接種開始、そして誤情報・偽情報について。おまけに..
- 英ボリス・ジョンソン首相、集中治療室へ #新型コロナウイルス
- "Come together as a nation by staying ap..
- 欧州議会の議場で歌われたのは「別れの歌」ではない。「友情の歌」である―−Auld..
- 【訃報】テリー・ジョーンズ
- 英国の「二大政党制」の終わりは、「第三極の台頭」ではなく「一党優位政党制」を意味..
- ロンドン・ブリッジでまたテロ攻撃――テロリストとして有罪になっている人物が、なぜ..
- 「ハロルド・ウィルソンは欧州について中立だった」という言説
- 欧州大陸から来たコンテナと、39人の中国人とされた人々と、アイルランドのトラック..
- 英国で学位を取得した人の残留許可期間が2年になる(テリーザ・メイ内相の「改革」で..