Alastair Campbell faces Iraq inquiry - LIVE
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/politics/8453563.stm
今は昼休みですが、現地14時(日本では23時)から、午後の部が始まります。
上記BBCはテキスト実況つきです。
テキスト実況は各メディアでやってます。ガーディアンがとても読みやすい。(文脈を補うのがうまい。)
http://www.guardian.co.uk/uk/blog/2010/jan/12/iraq-war-inquiry-alastaircampbell
ほか:
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/politics/article6984703.ece
デイリー・テレグラフ、インディペンデントはテキスト実況なしらしい。
BBCの実況中継の画像。

全部ではないけど合計で2時間ちょっとくらいは聞いてたんだけど、久々にネオコン思想のかたまりみたいなのに接して、胃のあたりが気持ちが悪い。白眉は「イラクの変化に我々が果たした役割をproudに思っている。イラク戦争があったればこそ、リビアが国際社会との関係を変えたのだ」云々。
キャンベルは北アイルランド和平のときのトニー・ブレアの側近なのだが、じゃあProvisional IRAが最終的に武器を置いたことについて、アルカイダはproudに思ってよいのだろう。(←皮肉を意図しているのであり、本心ではありません。)
2001年9月11日、ニューヨークで亡くなった人たちの中には、アイリッシュもたくさん含まれていた(消防士や警官にはアイリッシュ・アメリカンが多い)。それによって、IRAの言っている「(民族解放のための)武装闘争」とは実際にどのようなことなのかが初めて(←アホかと思うけど)、アメリカのIRAサポーターにわかった(ついでに、そのときにようやくIRAが「左翼ゲリラ」だってことを知った人もたくさんいたらしい。1916年の宣言も読まずにIRAをサポートできるほどのアホがいるとは、私はそのときまで思いもしなかったが)。それで、IRAの活動にとって極めて重要だったアメリカからの心理的なサポートも、資金的なサポートも尽きた。
同時に、アイルランド島で暴れていたIRAの人たちにも「俺らはアルカイダの奴らとは違う」といった心理が生じた。(そこで一方では「民間人を巻き込まないよう配慮したIRAのテロはきれいなテロ」という事実に反するプロパガンダがまたばらかまれもしたのだが。)(「IRAは民間人を殺さない」というのは嘘。「Bloody Sundayの報復」だったBloody Fridayなどを参照。)
北アイルランドでは先週、ついにUDAが武装解除を完了したことが確認された。これでリパブリカンのIRA, INLAと、ロイヤリストのUVF, UDAという4大武装組織のすべてが武装解除したことになる。その出発点は1994年のロイヤリスト停戦とIRAの停戦にあるのだが、沈滞し、停滞し、膠着状態に陥りながらも、2000年代に「紛争の終わり」が現実のものになったのだが、2001年9月11日のショックがなかったら、もっとずるずると沈滞し、停滞していたかもしれない。
アリスター・キャンベルのいう「我々がさまざまな犠牲を払ってまでイラク戦争を行なった結果、イラクは解放され、リビアは変な野心を捨て、世界はよりよくなった」という考え方へのむかつきのあまり、わけのわからんことを考えて書いてしまった。
※この記事は
2010年01月12日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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