kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2009年10月29日

イラン、選挙後動乱で逮捕・起訴された英国大使館員に判決(懲役4年)&ほかの人たちへの判決

イランで6月の選挙後動乱を煽動したなどとして逮捕され、8月上旬のとんでもない規模の集団裁判で起訴された英国大使館員のHossein Rassamさんに、懲役4年の判決が下されているとのこと。

各メディアが報じているほか、英外務省(FCO)のTwitterアカウントでも外務大臣のステートメントのページに誘導。



英外務省(外務大臣声明):
Reports of Iranian British Embassy employee sentencing
28 Oct 2009
http://www.fco.gov.uk/en/news/latest-news/?view=News&id=21064182

メディアの記事:
Iran worker 'jailing' angers UK
Page last updated at 02:10 GMT, Thursday, 29 October 2009
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/8331122.stm

Tehran court gives British Embassy ‘plotter’ a four-year sentence
October 29, 2009
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/middle_east/article6894601.ece
※最初にこのニュースをつかんだのはタイムズのようだ。

Iran jails British diplomat over summer uprising
Vikram Dodd
The Guardian, Thursday 29 October 2009
http://www.guardian.co.uk/world/2009/oct/29/iran-jails-british-diplomat

Hossein Rassamさんはテヘランの英国大使館で政治分析の仕事をしていて、6月の選挙後の抗議行動の際、暴動を煽ったとか外国のスパイとして活動していたとして逮捕された(アフマディネジャド陣営というか、ハメネイ師側、つまりイランの体制の側は、「暴動の背後に英米あり、英国大使館は敵の拠点」みたいなことを主張していた)。英大使館員は8人逮捕されたが、7人は釈放され、ホセイン・ラッサムさんだけがエヴィンに送られ、8月に「英国の策謀の中心人物」として起訴された。

そのHossein Rassamさんに判決が出ていることを最初につかんだのはタイムズのようだ。英国政府の命令で暴力を煽ったとして有罪、と。

http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/middle_east/article6894601.ece
A senior Iranian employee of the British Embassy in Tehran has been given a four-year prison sentence after being found guilty of fomenting violence at the behest of the British Government, The Times has learnt.


この記事によると、判決は今週、非公開の法廷で申し渡された。公表はされていない。英外務省は火曜日に彼の判決について知らされ、駐英イラン大使を呼んで抗議。またテヘランの英国大使も正式に申し立てを行なった。デイヴィッド・ミリバンド外相はタイムズに対し、起訴は事実無根、判決は受け入れられるものではない (unacceptable) 、即時撤回されるべき、との声明を出した。(その後、正式に外務省から出された声明も参照。また、ガーディアンでのit fell short of threatening any consequences against Iran. との解説も。)

ラッサムさんは8月にエヴィンから解放され、今は保釈中。判決が出たことで即時刑務所に戻らなければならないのか、上訴する間は保釈が継続されるのかは不明、とタイムズは書いている。

あと、タイムズの記事には法廷で明らかになったラッサムさんの起訴事実(英国は「根拠なし」としている)なども書かれている。あと、国営メディアのFarsが、「英国大使館は敵の拠点」という説をどのように報じていたかとか、いろいろ。

どのくらい詳しい記事かを示す目的で、ちょっと抜粋。
Fars reported: "He has proved his strong anti-Iranian approaches by linking British ambassadors with elements from anti-government spectrums." Mr Rassam had also provided "internal intelligence" to Sir John Sawers when he served as political director of the Foreign Office, it said. Sir John is now head of M16, where one of his most important jobs is to oversee intelligence gathering on what Britain suspects is Iran's nuclear weapons programme.


で、FarsはRassamさんの逮捕容疑は6月28日のデモに参加したことだと報じているが、実は彼はその前日に逮捕されていたなど、かなりぐだぐだであるということも書かれている。

……というわけで、大使館員が「英国の手先」として働いたとして「懲役4年」の判決を受けた、というニュースだが、これは今回の一連の事態の中でどのような感じなのか。

ほかの判決についてまとまっている記事を探してみると、HRW/IFEXのがある。
http://www.ifex.org/iran/2009/10/28/post-election_protesters_sentenced/

これによると、9月30日に司法省のトップが、20人に判決が出されたと(イラン国内の)ジャーナリストに語っている。このときは誰にどのくらいの判決だったのかは明かされなかったが、その後10件の判決が出され、合計で30人に判決が出ていることになる。量刑は、禁錮5年から12年という幅で、死刑が4人(ええと、10月11日に3人に死刑判決というエントリを書いているのだが、1人また別に死刑判決か)。30人全員が弁護士との接見もできぬ状態で数ヶ月間勾留されており、法廷での弁護も「弁護士がいる」という形式を整える程度。

上記HRW/IFEXの記事から、10月の判決を箇条書きにすると:

10月20日:
Kian Tajbakhsh, an Iranian-American scholar: 禁錮12年以上
「国家安全に反する行為」で有罪。米コロンビア大のGulf 2000というオンライン・フォーラムに傘下し、またOpen Society Instituteのために働いていたことで。

10月17日:
Shahab Tabatabai, a senior member of Mir Mossein Mousavi's campaign: 禁錮5年
「国家安全に反する行為」で有罪。ムサヴィの選挙担当の人。

10月17日:
Hedayat Aghaei, a prominent politician from the reformist political party Kargozaran: 禁錮5年
「暴動煽動」と「国家安全に反する行為」で有罪。改革派政党の有力政治家。

10月18日:
Masoud Bastani, a journalist: 禁錮6年
「政府に反対するプロパガンダ」と、選挙後の動乱での役割。

10月17日:
Saeed Hajjarian, a prominent reformist: 禁錮5年、執行猶予
ハタミ政権で顧問を務めた改革派の重鎮で、2000年に暗殺未遂にあって身体が不自由、健康状態もよくないが、身柄を拘束されて以後、獄中では医療を満足に受けられる状態にはなかった。9月30日に身柄解放。

10月10日:
M.Z. と A.P. に死刑判決(当局発表ではフルネーム不明)
これは前に書いた。どちらも王党派の組織、the Kinddam Assembly of Iranのメンバー。

N.A. に死刑判決(同上)
これも同じ記事に書いた。MKOのメンバー。

※彼らが「テロ組織」のメンバーであることはおそらく事実で、それを前提とした死刑という判決についての賛否はあるだろうが、彼らが満足な弁護を受けていない状態で死刑という判決を申し渡されているということは大問題。

タグ:イラン

※この記事は

2009年10月29日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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