「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2009年10月19日

BBC Radio 4の番組、"Bloody Sunday - the price of justice"

10月14日、BBC Radio 4のThe Reportという時事番組が、公表が遅れに遅れているサヴィル・インクワイアリーの報告書についてのものだった。BBCの記者が1972年1月30日にあの現場にいた人や肉親を殺された人に話を聞いて、28分にまとめている。21日に番組の次の回が放送されるまでの間は、BBCのサイトやiPlayerで聞けるようになっている(Podcastとしてダウンロードもできる。サイズは13MB)。聞きたい方は下記URLから、聞けるうちにどうぞ。

http://www.bbc.co.uk/radio/podcasts/r4report/
Bloody Sunday - the price of justice 15 Oct 09
Wed, 14 Oct 09

Rob Walker asks why The Saville Inquiry into the events of Bloody Sunday in Londonderry on 30 January 1972 has become the longest-running and most costly inquiry in British history.


番組の内容はBBCのサイトに記事で紹介されている。番組はインタビュー相手の多くが北アイルランド訛りなので、記事を参照しながらどうぞ。番組の主題は、報告書が出るまでに一体全体なんでこんなに時間がかかっているのかということと、遅れていることについていろいろな人々がどう思っているかということ。

'Why I lied to my dying mother'
Page last updated at 07:32 GMT, Thursday, 15 October 2009 08:32 UK
By Paul Burnell
The Report
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/northern_ireland_politics/8306963.stm

記事には、1998年にインクワイアリーが開始されて「これでやっと『テロリスト』呼ばわりされて撃ち殺された息子マイケルの名誉が回復される」と喜んでいた年老いたお母さんが、報告書が出るのを見ることなく2003年に亡くなったこと、お母さんがもう長くないとわかったときにご家族が、「マイケルの名誉は回復された」と嘘をついて安心させたことなども書かれている。

ちなみに、今の段階で報告書が出るのが遅れているのは、内容的にどうこうということではなく、紙の印刷物としての形式的なことが原因だそうだ。(誰か、リーガル・ドキュメントの印刷物のプロが関わっていなかったのかなあ。)

関連:
2008年02月12日 マーゴ・ハーキン、『デリー・ダイアリー』(NI映画祭)を見て、当時の報道を見る
http://nofrills.seesaa.net/article/83761873.html

タグ: Bloody Sunday
http://nofrills.seesaa.net/tag/Bloody%20Sunday


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※この記事は

2009年10月19日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼















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