日本時間午後7時半ごろのBBC Newsトップページ:
BBCの記事が、まだ全然落ち着いていない(同じURLでの更新が続いている)のだが、イラン当局は「アメリカの仕業」だとか「英国の仕業」だとか言っているらしい。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/8312964.stm
シスタン=バルチスタン州といえば、「多民族国家イラン」の中でも特に不安定なことで知られている地域。2年前に日本の大学生が誘拐されたのがこの州の西の方(ケルマン州と接するあたり)だったが、東の方(パキスタン国境のほう)はもっと不安定で、Jundallahという武装組織の活動が活発だ。
http://en.wikipedia.org/wiki/Jundallah
検索したら2007年3月のIPSの記事がjanjanで日本語化されているのが見つかった。
アフガニスタン、パキスタンと国境を接するイラン南東部シスタン・バルチスタン州の州都ザヘダンでイラン革命防衛隊(IRGC)が乗った車が爆破された。11人が死亡、18人が負傷した事件を受け、当地域における派閥間の緊張の拡大が報告されている。
犯行声明を出したのはパキスタンにネットワークを持ち、バルチスタン州の分離独立を目指すジュンドアラー(神の兵士)と称するスンニ派武装集団。イラン、パキスタン両国がテロリスト集団と認定する組織だ。イラン労働通信社(ILNA)は、今回の襲撃事件は「外国」から指揮されたものとする地元保安担当者の声を紹介している。……
この保安担当者の言う「外国」は、「米国や英国」のことだ。イラン当局は、米国や英国がこの「テロ組織」を支援していると何度も非難している。
この組織がガチで「反政府の武装闘争」を展開していることはウィキペディアのページに羅列された事件を一覧すればわかると思うが、2009年6月の大統領選挙後は特に大きな活動の話はなかった。(ムサヴィ支持者らの抗議デモには、彼らスンニ派の組織が関わっているという話は出てこなかった。)
ただし、2009年5月末、大統領選挙の投票まであと少しというときに、今回と同じくシスタン=バルチスタン州のモスクを標的とした爆弾攻撃があり、25人以上が死亡している。
http://en.wikipedia.org/wiki/2009_Zahedan_explosion
イラン当局がこの事件の「犯人」として逮捕したのではないかと言われるジュンドアラーのメンバー13人は、数週間後には処刑された。(イラン当局は処刑時にはこの事件の犯人を処刑したとは言っていないようだが。)
http://english.aljazeera.net/news/middleeast/2009/07/2009714132021426228.html
追記するかも。→しません。記事クリップは下記で。
http://b.hatena.ne.jp/nofrills/Iran/
(2009年10月18日から19日にかけての分を探してください。中にはこの件とは関係のない調べもののメモも入っていますが。)
※この記事は
2009年10月18日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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