

※以上、2009年7月7日朝のNHKニュースのクリップより(画像クリックでNHKニュースのサイトに飛びます)。この女性の発言からは、このスローガンを連想せざるをえない。このスローガンを別の言い方に「翻訳」すれば、 "peace before justice" になる(peace before justiceについては、2000年代前半の北アイルランドを参照。幾度語られたことか)。
以下、断章。
The trenches dug within our hearts
And mothers, children, brothers, sisters
Torn apart.
私たちの心の中に塹壕/溝が掘られ
母親たちが、子供たちが、兄弟姉妹たちが、
引き裂かれる
U2, "Sunday Bloody Sunday"
http://url.ie/1yze
一方、街では、ヘルメットに鉄パイプ、ヌンチャクなどで武装して自警団を組織した漢族住民の姿が見受けられ、「いつウイグル族に襲われるかわからない」とピリピリした様子だ。
【ウイグル暴動】漢族、ウイグル族が「自警団」 消えない対立
2009.7.7 10:22
ウルムチ=野口東秀(産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090707/chn0907071023005-n1.htm
There are 53 Northern Ireland Office maintained peace lines in four towns and cities in the region - 42 in Belfast, five in Londonderry, five in Portadown and one in Lurgan.
However, community relations groups say these are not the only peace lines, with other structures and land being used to keep communities apart.
英国政府の北アイルランド庁が管理しているピースラインは、4つの町に53箇所ある。ベルファストで42箇所、デリーで5箇所、ポータダウンで5箇所、ラーガンで1箇所だ。
しかし、コミュニティの関係について取り組んでいる団体によると、2つのコミュニティを分けておくために使われている構造物や土地は、ピースライン(「和平」を維持するための壁)のほかにもある。
BBC, "Forty years of peace lines"
10:25 GMT, Wednesday, 1 July 2009
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/8121362.stm
ウルムチで5日に発生した暴動では、バスやタクシーなどが放火されたほか、200を超える商店が襲われ、地元当局によりますと、これまでに156人が死亡し、800人以上がけがをしました。暴動から丸1日たった6日もウルムチ市内では、武装した大勢の警察官による厳戒態勢が敷かれ、商店は軒並みシャッターを下ろしていて緊張が続いています。暴動のきっかけは、先月、中国南部・広東省の工場で、出稼ぎに来ていたウイグル族の従業員が漢民族の従業員に中傷されて乱闘となり、ウイグル族の2人が死亡したことへの抗議だったとされています。これについてウルムチでは、ウイグル族の男性が「ウイグル人が出稼ぎに行ってはいけないというのか」と不満を述べる一方、漢民族の女性は「漢民族もウイグル族も同じ家族のはずなのにこんなやり方は間違っている」と暴動を非難していました。中国政府は、現地に入った外国メディアに、けが人がいる病院の撮影を許可するなど異例の対応を取っており、今年10月の建国60年を前に国際社会の批判を避けながら暴動を抑え込みたいという意図がうかがえます。
NHK, 中国の暴動 警察が厳戒態勢
7月7日5時59分
http://www3.nhk.or.jp/news/k10014094861000.html
新疆ウイグル自治区の中心都市ウルムチでは、7日も暴動の再発を警戒して市内のいたるところで武装した警察官が警備に当たるなど、厳戒態勢が敷かれています。こうしたなか、中国政府は7日午前、取材を続けている海外メディアに対して、暴動の被害にあった商店の撮影を許可し、現地を案内しましたが、この際、取材陣に気づいた地元のウイグル族の住民およそ200人が自分たちの訴えを伝えようと集まりました。そして、当局に拘束されている家族の釈放を求めて抗議活動を行い、周辺で警備に当たっていた武装した警察部隊と一時もみ合いとなりました。一方、ウイグル族に反感を抱く漢民族の住民も7日午後、金属のパイプや木の棒などを持って集まり、繁華街を行進しました。住民の数は、数千人に上るとみられ、ウイグル族が多く住む地域に向かう途中で、警察の部隊に行進をさえぎられていました。ウルムチ市のトップ、栗智共産党書記は7日の記者会見で市民に冷静になるよう求めましたが、現地では漢民族とウイグル族の対立が根深く、緊迫した状態が続いています。
NHK, 新疆ウイグル自治区 緊張続く
7月7日18時16分
http://www3.nhk.or.jp/news/k10014110271000.html
BBC記者ナレーション。
「しかしVelimirさんにとってはまだ和解はない(yet there is no reconciliation for Velimir)。というのは、彼がビデオレターを送ったアルバニア人の同僚は、ほかの人たちと一緒にサラエヴォを訪れるはずだったのだが、その予定を取りやめたのだ。コソヴォで、彼らがセルビア人に話しかけているのをテレビで見られるのを恐れたのだ。」
2005年04月09日
Video Letters――旧ユーゴ諸国で共通して放送されるドキュメンタリー
http://nofrills.seesaa.net/article/23004564.html
アルジャジーラの記者でウルムチに入っているメリッサ・チャンさんのtwitterから。7月7日投稿。
There is no right or wrong anymore. Just vigilantes, Han and Uighur. Mostly men but some women and even children.
もはや正しいとか正しくないとかではない。ひたすら自警の活動が、漢側、ウイグル側それぞれに。自警団はほとんどが男性だが、女性もいるし、子供すら参加している。
http://twitter.com/melissakchan/status/2511296828
It is dangerous to film around Han Chinese if you have blonde hair and white skin. They get angry.
金髪に白い肌で漢民族の周囲で撮影を行なうのは危険。彼らが怒ってしまう。
http://twitter.com/melissakchan/status/2511798533
Equally bad if you're a journalist who is Han-looking in Uighur neighborhoods. We all feel kind of stuck.
同様に、漢民族っぽい外見のジャーナリストがウイグル人地区で取材をするのも危険。にっちもさっちもいかないという感じです。
http://twitter.com/melissakchan/status/2511811621
※この記事は
2009年07月07日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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