
http://www.jamendo.com/en/playlist/85913
プレイヤーの画面内のDownloadをクリックすると別窓が開いて、このプレイリストの曲が
プレイリストに入っている曲名とアーティスト名はプレイリストのページで一覧できますが、そこでは単にジャケと曲名とアーティスト名が表示されるだけなので、「続きを読む」の下にそれぞれの曲とアーティストについて少しずつ書いておきます。
上記のプレイヤーの画面内の矢印をクリックするとプレイヤーがスタートしますが、3時間以上あるので、jamendo.comでのプレイリストのページからプレイヤーを立ち上げていただいたほうがよいのではないかと思います。あるいは、このブログから聞く場合は、見出しまたは「続きを読む」をクリックして記事全体を表示させた状態でプレイヤーをスタートしていただいたほうがよいと思います。
それぞれの曲がどのようなライセンスで公開されているのか(「著作権者名を表示すれば商用でも利用可」なのか、「利用は非商用に限る」なのか、など)は、プレイヤー内にある「CC」のアイコンにマウスを置くと表示されますが、ご自身で何かにご利用になるときには、それぞれの曲のページに飛んでから、Back to albumのボタンでアルバムのページに行って、改めてご確認ください(それが最も確実なので)。
1. terminal 14 by noise sound nation
noise sound nationはイタリア拠点。既に30作ほどをjamendo.com上でリリースしています。リリース作が多すぎて、まだあまり聞き込めていません。この曲は、ノイズ/エクスペリメンタルの要素が強いアンビエント。
2. Pocket Full of Corneas by Hallucination Layer
Hallucination Layerは米国拠点。jamendo.com上でのリリースは現時点で2作。ダーク・アンビエントから、かなりストレートなファンクまで、ジャンルは幅広く、ただし「歌モノ」はなし(スポークン・ワードのサンプルはある)。この曲はフランス語のスポークン・ワード(男声)を使ったオリエンタルなアンビエント。
3. Sitarial by DJad
DJadはレバノン拠点。まだとても若いDJで、アンビエント、ヒップホップ、トランスなど、いろいろな方向性の音源がjamendo.comにアップされています。自分の「ルーツ」というものにかなり積極的な姿勢を感じます。
4. Holding The Hand Of The Hurricane by Sean Fournier
Sean Fournierは米国拠点。シンガーソングライターで、この曲が入っているアルバム、"Oh My" は曲もいいしプロダクションもよく、jamendo.comで「よく聞かれているもの」にずーっとランクインしています。彼はjamendo.comとは別なところでは有料で音源を売り、jamendo.comではこのEPを無料で提供、という形で活動域を広げていこうとしているとのことです(昨年12月のJamendo blogを参照)。
5. One laptop by Paul D. Miller aka Dj Spooky
あのDJ Spookyです。「発展途上国の子供たちにノートパソコンを」という運動、One Laptopのための4曲入りEPから。楽曲としての完成度がどうのこうのという曲ではなく、「こんなことができるんだよ」ということを示すことを意図したEPだと思います。
6. local warning by CIRC
CIRCはフランス拠点。私がJamendo.comでユーザー登録したときに「よく聞かれている」に入っていて、そっこーでダウンロードしたアルバムから。
7. Beauty Spleen by KaOS
KaOSはフランス拠点。非常にドラマチックなダーク・アンビエント/ダブステップらへんの音。Jamendo.comでは10曲くらい発表されています。私のプレイリストには何曲も入ってます。この人の曲も、ユーザー登録してほどなくあれこれ聞いてみていたときに知って、5秒でやられました。
8. Music Box by churst1
churst1は英国拠点、というかノッティンガム拠点。この人の場合、単にイメージ的に、子供のころから地場産業(笑)のEaracheレーベル聞いていそうです。音楽とJamendo.comを最大限楽しんでいる方だと思います。音楽はものすごいダークでものすごい重く、クオリティ高いです。
9. solitude (quand je n'étais qu'un) by hedgehog dilemma
hedgehog dilemmaはフランス拠点。現時点で2作がJamendo.comに上がっています。この曲はピアノがハンパなく美しい。
10. Particule by Silence
Silenceはベルギー拠点。Jamendo.comでのアップロードは現時点で2作。ジャンル別の「よく聞かれている」にずっとランクインしていて、2作ともものすごい数のレビューがついています。この曲は完璧にツボにはまりました。
11. Pixiegraf (with Dementio13) by Pixieguts
Pixiegutsはオーストラリア拠点の女性シンガーで、世界各地のアーティストとのコラボで音源を制作しています。この曲はウェールズのDementio13というアーティストとのコラボでドラムンベース。Pixiegutsの声は、PortisheadやLambのヴォーカルが好きな人は好きだと思います。
12. Evolutionary Expanse by Revolution Void
Revolution Voidは米国拠点、というかシアトルのジャズ・ピアニスト、Jonah Dempcyさんのプロジェクト(のひとつ)。この人について書くと長くなりますが、「ジャズ」の枠を大きく拡張したところで、さまざまなミュージシャンとコラボして音源を制作しています。曲のかっこよさとかいった面とは別に、まず、クオリティの高さに圧倒されると思います。この人がJamendo.comにアップしているアルバムは、限定盤CDとしてリリースされソールドアウトしたものとかだったりします。彼自身がFree Cultureな思想で活動してきた人で(アルバムはBitTorrentでもリリースされています)、「デビュー前の新人が作品を発表する」といったのとは違う、CC & jamendoの利用の例です。詳細は彼のサイトを。(別名義プロジェクトのこととか、新規で立ち上げるレーベルのこととかも彼のサイトに。)
http://www.revolutionvoid.com/
あと、Jonah DempcyさんはJamendo.comで一般のユーザーとしてコミュニティに参加してもいます。
http://www.jamendo.com/en/user/fissionchips303
13. Speakeasy by Mark.Nine
Mark.Nineは米国拠点。Jamendo.comには現時点で4作アップされています。彼はI/O netlabelの中の人で、一番新しいアルバムに添えられている説明によると2006年に16歳だったそうなので……えと、まだ10代ですか。(^^;)
14. Coma by KaOS
7曲目のKaOSの曲です。このトラックはすごい。
15. ènsamt by evýð
evýðは……現時点ではアーティストページに何も書かれていないので具体的なバックグラウンドは何もわかりません。この曲は2009年2月にJamendo.comでリリースされた2曲入りEPの1曲で、美しいピアノとストリングスが主体のトリップホップ(歌なし)、というか、途中でしばらく続くベースラインの処理にNINを感じました。
16. stahlwerk by Structural Fault
Structural Faultはアルゼンチン拠点。IDMなアンビエントで始まり、ドラマチックに展開するかなり複雑な曲です(ベースは90年代のインダストリアルだと思う)。
17. La sixième porte de Shanaaghar by Greg Baumont
Greg Baumontはフランス拠点。「シャナアガールの6番目の扉」というこの曲は実に美しいアンビエントで、この曲の入っているアルバム "Wood" は「よく聞かれているもの」の一覧から知りました。アルバム全体、非常にバラエティに富んでいて映像的ですばらしい。
18. flow tater by general fuzz
general fuzzは米国拠点。この人の作品もまた、「Jamendoで聞ける、クオリティ的にハンパないアルバム」。現時点で4作アップされていますが、ジャンル的に合わないとか、「歌モノ」じゃないといやだとかいった場合を除いては、どれを聞いてもガッカリさせられることは絶対にないと断言します。元々はクラシック音楽の演奏で教育を受けた方だそうです。詳細は:
http://www.generalfuzz.net/
19. plus bas que terre by hedgehog dilemma
9曲目のhedgehog dilemmaです。いつまでも聞いていたい感じのエレクトロ・アンビエンス。
20. transient-06-funktion_17 by transient
transientは米国拠点。現時点で12作アップされています。私は1枚だけ聞いて「いいな」と思ったばかりで、他の作品はまだ聞けていません。この曲はちょい懐かしい感じの静かなアッパー。前の曲で落としすぎたのでちょうどいいかと。
21. don't be shad by CIRC
6曲目のCIRCの別の曲。エレクトロ・ダブ+ちょい泣き系のメロ。
22. Drop of whisper (2005) by Antony Raijekov
Antony Raijekovはブルガリア拠点。ブルガリアの「フリーカルチャー」運動のリーダーのひとりで、ご自身はジャズ・ミュージシャン。この曲はとにかくクールすぎるエレクトロ・ジャズ/ダウンテンポ+オリエンタルな展開。この人のアルバムもクオリティの高さは信じられないほどです。リスナーとしては、こんなの無料で聞いてよくて、その上に再配布までしていいのか(非商用)、という感じ。
23. Dream by Madrox
Madroxはたぶんロシア拠点。Arena Of Electronic Musicというクラブのプロデューサーが出したコンピ、Free Electrons Vol. 1から。基本的にダウンテンポ系、イントロの段階で素早く展開し、男声のラップが入りますが、これはおそらくロシア語。ロシアのこれ系の音っておもしろいんですよ。Last.fmでよく聞いてたんですが。
24. NightClubz! by churst1
8曲目のchurst1の別の曲でドラムンベース。何でしょうね、この人のこのセンスって。この曲が入ってるRequiem Day EPは、最後の曲が「今は亡き祖母に捧げる」とのことです。おばあちゃん、RIP。
25. Acid Bath by KaOS
7曲目、14曲目のKaOSを再度。ほかの曲と比べても「ロック」の要素がはっきりした曲だと思います。
26. smiling perspective by general fuzz
18曲目のgeneral fuzzの別のアルバムから。すばらしすぎる。プログレッシヴ(展開が大きい、というか)で、何層にも重なったような曲です。アルバムのページはこちら。
27. Something In The Dark Forest by Peter Mushroom
Peter Mushroomも、アーティスト情報に何も書かれていないので拠点などはわかりませんが、曲名がポーランド語(だと思う)だったりします。この人の音楽、Jamendo.comでも目立ってないんですが、非常におもしろいです。私は何かのアルバムの右脇に「似た感じ」で表示されていたので知りました。この曲は「サイケデリック・ロック」(やや前衛寄り)+エレクトロニカな感じで、とてもユーモラス。
28. transient-04-dash by transient
20曲目のtransientの同じアルバムから、別の曲。ファンキーな感じで始まり、スムーズなピアノのメロが重なってリズム隊が増えてくる、仕事がはかどりそうなアッパーな感じの曲。
29. première approche by hedgehog dilemma
9曲目、19曲目のhedgehog dilemmaを再び。この雰囲気が好きなんです。これはうねうねしたベースが主体、と思ったら最後に……という展開。
30. Superkawai by Kaneel
「ちょーかわいい」もしくは「スーパーかわい」(河合といえばピアノですが……)という曲名の、Aphex Twinな感じのこの曲は、French Collectiveによるジャンル別コンピレーション、Ep # 1. Da french taste !から。Kaneelのアーティストページはこちら。この人たちもJamendo.comとは別のところで、普通に有料でアルバムをリリースしています。
31. Tripping Up The Mountain (with Corrientes) by Pixieguts
11曲目のPixiegutsの同じアルバムから。Pixiegutsのスポークン・ワードと歌の両方が聞けるお得な、なおかつおされな曲(ほんとにかっこいい声だ)。この曲のコラボのパートナーは米国のCorrientesです。かなりノイズものが好きそうな印象。相当作りこんであります。"I don't know where I'm going ..."
32. The Long Walk by churst
8曲目、24曲目のchurst1の別名義でのリリース。「新しいの出したよっ!」っつって連絡が来たので、じゃあって聞いて、その場で「プレイリストに追加」しました。彼の曲の中ではかなりミニマルでシンプルなトラック。
33. You Could Hear the Birds Sing by Mark.Nine
13曲目のMark.Nineの、同じアルバムから別の曲。わりとシンプルな要素を重ね合わせた完成度の高い曲で、長すぎず短すぎず。うむー、10代なのか……。
34. La sixième porte de Shanaaghar by Greg Baumont
17曲目のGreg Baumontの、同じアルバムから別の曲。33曲目で鳥の声を聞いたところで、夜明けです。アコースティック・ギターと、重層的なシンセのドラマチックな曲。女性ヴォーカルと、エフェクト処理された男性ヴォーカルと、そうでない男声ヴォーカルが入りますが、それぞれ言語が違っていて(アラビア語と思われる言語と、英語と、あと何だろう)「ワールド・フュージョン」というタグそのまま。詳細は彼のサイトで。
35. burnt popcorn by general fuzz
18曲目、26曲目のgeneral fuzzの別のアルバムから。(この人のアルバムは昨年既にダウンロードして何度も聞いている。)アルバムの中では地味目な曲なんですが、好きなんです。
36. Effects of Elevation by Revolution Void
かっこよすぎる。12曲目のRevolution Voidの別のアルバムから。このアルバム、"Increase the Dosage" は本当にすごいのでダウンロードして聞くように。アルバム・アートもすごくいい。この曲、Effects of Elevationでベースを弾いているのは、ハービー・ハンコックの作品でベースを弾いていた方(Matthew Garrison)だそうです。
37. One laptop drum solo by Paul D. Miller aka Dj Spooky
このプレイリスト5曲目の、DJ SpookyによるOne Laptopのための4曲入りEPから。ライセンスはAttribution-Noncommercial-Share Alikeなので、「このトラックはご自由にお使いください」的なものだろうと思います。
38. Fonky S (2004) by SaReGaMa
SaReGaMaは、拠点などはわかりません。「そんなことはどうでもいい」ということが重要なのだということがアーティストページや彼自身のページからわかります。SaReGaMaとは、インドの音楽の音階の最初の4音だそうです。実際、インドの楽器などをよく使っておられるようですが、この曲は「東洋」の要素は特に感じられない、かっこいいエレクトロ・ジャズです。SaReGaMaのJamendo.comでのリリースは現時点で14作。私もいろいろ聞いてみるのはこれからです。
39. Evening by garish_cyborg
このエレクトロなダブの曲は、23曲目と同じく、Arena Of Electronic Musicのコンピ、Free Electrons Vol. 1から。ロシアのコンピなので、garish_cyborgもおそらくロシアの人(たち)だろうと思います。このコンピはおもしろいですよ。(Vol. 2はトランスとGoth/インダストリアル系です。)
40. Edge of the World by Fading Night
Fading Nightは米国拠点。現時点ではJamendo.comでのリリースは1作だけ。アコースティック・ギターとストリングス、ピアノ主体の美しいアンビエントです。
41. The Rising by Tryad
Tryad(正式な表記は「t r y ^ d」)は、Opsoundのプロジェクトです。Opsoundは、世界中のミュージシャンがさまざまな「音」をコピーレフトで提供し、互いにそれを使いあうという形で新たな音楽を創作するという取り組み。Tryadは、メンバー同士は一度も直接話をすることなく、メールとファイルのやり取りだけで音楽を完成させるということをやっているグループで、拠点というものはなし。Jamendo.comには3作上がっています。3作目のListenは商業ベースで売れそうな音。
http://opsound.org/artist/tryd/
42. the end by hedgehog dilemma
プレイリストの最後は、9曲目、19曲目、29曲目のhedgehog dilemmaです。これらの曲が入っているアルバム、"3113" では、The EndのあとにResurrection(復活)があり、そのあとにMemoire(回想)がある、という構成です。
以上!
ふはー。
なお、「みんなの翻訳」の操作を説明するデモ動画で使わせていただいた曲は、12曲目&36曲目のRevolution Voidによる曲と、22曲目のAntony Raijekovによる曲です。
※この記事は
2009年05月07日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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