「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

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2009年04月26日

Googleさんの、天然で笑いを取る技術力にはお茶をふく思いだ。

Google labsに、Similar Images(似た画像)の検索ができる(とされる)機能が追加されたという話は先日見かけたのだが、別に使う用もないし、興味もないので「ふーん」と流していた。

Google labs: Similar Images
http://similar-images.googlelabs.com/

結論からいえば、「失敗こいた」って感じ。あのすばらしい顔認識技術による「プライバシー保護」という先例を思えば、すぐにでも見てみるべきだったのだ。

そのことを、先ほど下記のBBCの記事を読んでからGoogle Similar Imagesを見て、思い知らされている。

Search tool finds eclectic matches
Page last updated at 16:47 GMT, Thursday, 23 April 2009 17:47 UK
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/8015320.stm

The BBC's Magazine found 16 Renee Zellwegers turn up in a search for John Prescott using the tool, and the Northern Ireland results were equally eclectic. ...

A close up of Former First Minister Ian Paisley is matched with prisoner abuse scenes from Iraq's Abu Ghraib jail and a bearded Gerry Adams finds himself matched with Baroness Thatcher, Bobby Sands and actress Summer Glau.


つまり、BBCのMagazineが見てみたところ、映画の「ブリジット・ジョーンズ」の女優さんの写真がジョン・プレスコットの写真に「似ている」とされ(気の毒に)、イアン・ペイズリーの写真に「似ている」とされるものには、アブ・グレイブの拷問写真があり、ジェリー・アダムズの写真には……げふんげふん。

言葉で書くより、見たほうが早いので。

まず、検索窓に "gerry adams" と入力し、Enterキーをヒット。
http://similar-images.googlelabs.com/images?q=gerry+adams&b=Search+images

【キャプチャ】


表示されている写真の1枚目が、公式のポートレイトではなく、「ソフトクリームを食うジェリー」ってのもどうかと思うのだけど、あと公式ポートレイトを挟んで3枚目が、イースターパレードでの写真だと思うけど「黒ベレーに迷彩といういでたちの人々(say no more, say no more...)とジェリー」というのもどうかと思うのだけど、これらは普通にGoogleでイメージ検索をしても上位に出てくるものだから、まあいいのだろう。(ついでに、若々しくも柵を飛び越えるジェリー@当時50代終わりとか、2005年だっけ、Ardoyneでのライオット・ポリス対デモ隊のときに、機動隊の盾でぎゅうぎゅうやられている写真なども出てきますが。)

問題の「似た画像」は、表示されているサムネイル画像の下に "Similar images" とあるのをクリックして表示させる。ジェリー・アダムズの検索結果の最初の6件のなかで、この "Similar images" が表示されているのは2件だ。1件はモノクロの公式ポートレイト、もう1件は、シン・フェインの集まり(党大会かも)でスピーチしているときの写真。

これの1件目をクリックした結果







……ねーよ。

確かに、「モノクロで、人の首から上の肖像写真だ」というところはsimilarだが、これはねーよ。

ちなみに、このページからマギーの写真の下にあるsimilar imagesをクリックすると、基本的には「魅惑のマギー写真集」が楽しめるが(この写真が、顔を写していない肖像写真として、すごくいい。これだけミニマムな写真でも「マギー」なんだよねこの人)、ここもかなりのカオスになっていて、「保守党の政治家ギャラリー」の側面もある(ただしそれだけではない)。

一方でボビーのほうは、この人の写真はこれしかないので(正確にはこのほかに2枚、わりとよく知られている写真があるが)、金太郎飴というか、曼荼羅。ただ、2ページ目に行くと、サンズの次にハンストで落命したフランシス・ヒューズの写真があったりして、Googleの "Similar Images" なるものは、その名称の与える印象とは若干違って、写真に添えられている文章も参照して結果を表示しているということがはっきりわかる。(エルヴィスはなぜ出てきてるのかな……ボビー・サンズについては「まるでロックスター」という文章がけっこう書かれているので、そのせいかもとは思うけど、特に関連性はないと思うのだが。)

一方で、アダムズの写真でSimilar ...の2件目をクリックした結果は:


どこがどう「似て」いるのか。

ツッコミを入れる気にもならないのは、Google翻訳の英語と日本語の「自称・翻訳結果」と同様。(この女優さんと、例えばキーラ・ナイトレイなら「なるほど、似ている」と思えるけど。)

「ジェリーと女優さん」で受けたダメージを回復するには、アダムズの検索結果で、この2件の次に次にSimilar ...が表示されているのをクリック。これは政治諷刺のカリカチュアで、トランプを模した絵柄にアダムズとイアン・ペイズリーの戯画があしらわれているもの。これの「似た画像」にタロットカードで使われている図像がたくさん出てくるのだが、タロットとトランプは別でしょ、と軽くツッコミを入れておけるから。

あと、シン・フェインのオフィスの前のアダムズとマクギネスと他の人々の写真でsimilarとして表示されるものは……「黒っぽい上着を着た人が何人か画面内に納まっている画像」でしかない。でも確かに「似た画像」ではある。しかし、ここにブランケット・プロテストのイラストがあるのはいかがなものなんでしょ。

それと、アンダーソンタウンの旗の前のアダムズと(もごもご)の人々の写真でsimilarとして表示されるものは……またボビー・サンズ尽くし。例えば私がこの画像でsimilar imagesを探す場合、「この旗がもっとよく見たい」とかいう理由になると思うのだけど、その点ではまったく役に立たない。

なお、「イアン・ペイズリーにアブ・グレイブ」はこちら。これは色調で判断しているんだろうなと思う。

しかしこの感覚、なんか覚えがあるなと思ったら、「人工無脳」かも。

ただ夜のロンドン・アイとテムズ川とか、ベルファストのミュラルとか、Free Palestineとか、Nine Inch Nailsのロゴとかは、そこそこな感じ。でもTrent Reznorで検索してsimilarをクリックすると謎が増す。

便利なのはマーク・ロスコかな。色調別いろいろ見ることができて



※この記事は

2009年04月26日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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