「おもしろそうだけど、英語の記事はなぁ……」という方は、「英語目」を養成してください!
■ガーディアン:
Twitter switch for Guardian, after 188 years of ink
Newspaper to be available only on messaging service
Experts say any story can be told in 140 characters
http://www.guardian.co.uk/media/2009/apr/01/guardian-twitter-media-technology
ここでお茶ふいた(文字を背景色と同じにしておきます):
At a time of unprecedented challenge for all print media, many publications have rushed to embrace social networking technologies. Most now offer Twitter feeds of major breaking news headlines, while the Daily Mail recently pioneered an iPhone application providing users with a one-click facility for reporting suspicious behaviour by migrants or gays. ...
A unique collaboration between The Guardian and Twitter will also see the launch of Gutter, an experimental service designed to filter noteworthy liberal opinion from the cacophony of Twitter updates. Gutter members will be able to use the service to comment on liberal blogs around the web via a new tool, specially developed with the blogging platform WordPress, entitled GutterPress.
ちなみに、ガーディアンはほんとにTwitterでレポートしています。(うは、ロンドンがすごい荒れてる……)
■BBC:
昨年はテリー・ジョーンズ、今年はスティーヴン・フライ!(OMG, このTシャツ@1:34)
http://www.youtube.com/watch?v=xVAEalO6u7s
※
ちなみにガーディアンのトップページのキャプチャで見ると、「Twitterに移行」の記事はこんな感じでした。
※写真つきででかでかと掲示されているシアラーの件は、四月馬鹿ではありません(ほかのメディアでも、同じトピックをでかでかと報じているので)。あまりにベタすぎて(誰もが「ジョーク」として言いそうなことで)一瞬迷いました。
■4月1日にはどれが何なのかさっぱりわからなくなるThe Register:
By Lester Haines
Posted in Bootnotes, 1st April 2009 09:51 GMT
http://www.theregister.co.uk/2009/04/01/laptops_direct_offer/
Laptops Directというパソコン販売業者が、ad-supportedの無料葬儀を開始というニュース。告知@「100パーセント真顔」は同社のYouTubeチャンネルでどうぞ。1:17が泣けます。
http://www.youtube.com/watch?v=vHFsJqIFyWg
※音楽がOrbitalのBelfastなのがツボにはまったので、ビデオをエンベッドしました。「言ってることが聞き取れないよ!」という場合は「英語耳」を養成すれば大丈夫です。たぶん。(養成のために用いる教材が「英語」を名乗っているだけで実は中身は「米語」である場合、結果として「偽装英語耳」が養成される可能性については、英国脳の持ち主から警告が入っています。)
■YouTubeエンベッドしたところで、YouTube.com:
「南半球では YouTube の表示が大幅に改善されているはずです」とYouTube(Google傘下)が豪語する「革新的」な表示がついに! ただしここにも「英語」の壁はあるので、「英語目」を養成した上でどうぞ。(この革新性を体感するためには、地域設定とかが必要です。That's racism!)
※画像クリックで全画面のキャプチャ。ただしメインの動画部分はキャプチャされていません。日本からの接続で見ているので、右下のFeatured videosのところに日本語のものがありますが、それも要チェック。
■企業がばらまいた四月魚まとめ:
URLへのリンクがないので、すぐには確認しようのないものが多いデイリー・テレグラフのまとめによると:
- Virgin GroupのVirgin Active(スポーツジム)が、社会問題化しているペットの肥満を憂慮し、ペット専用のジムを開設。
- 英国のコンドーム・メーカー Pasante.com は、犬用コンドームを発売。
- Alton Towers Resortが犬専用ジェットコースター。(もうペットものはオナカイッパイですよね)
- 差別反対! BERR (the Department for Business, Enterprise and Regulatory Reform) が、赤毛の人たちが職場で不公正な扱いを受けている問題への取り組みを開始。法整備も予定されるが、早くて2013年か。
- 英国に拠点のある栄養&ヴィタミン研究専門のWassen社、ついに超フルーツ (uberfruit) 開発……(個人的にあまりおもしろくないので素通りします)
- M25(ロンドン外周の環状道路)、内回りと外回りを逆にして、EU基準に合致するレベルまでCO2削減。
- 水を効率よく使うラクダが、OAE (Order of the Animal Empire) をうけることに。
- ロシアのウォトカ、Russian Standardが、世界初の「舐める広告 lickvert」を導入。全国紙に「ここを舐めてください Lick here」という広告を出した。(古典的!)
- BMWがなんか怪しげなこと(磁力系)を……。
- 最後に、私は日本を誇りに思います! エアチョコ市場に旋風を巻き起こせ!
Chockle Chocolate Delivers The Chuckles
New helium chocolate bar guarantees the giggles
A UK-first is announced today with the arrival of a delicious chocolate bar filled with helium gas which gives the person eating it an hilarious, high-pitched, squeaky voice.
Developed in Japan, the milk chocolate bar called Chockle has been injected with lots of tiny bubbles but, unlike other similar chocolate bars which are filled with oxygen, Chockle has been filled with helium gas. After just one bite the consumer's voice starts to take on a different form and, by the time the bar's finished, they end up talking like Mickey Mouse!
The bar was the brainchild of Professor Hai Avoicokawa, Head of Gas Dynamics at the University of Osaka, and is already flying off the shelves from Tokyo to Kyoto. It will be available over here just after Easter, exclusively from A Quarter Of (www.AQuarterOf.co.uk), the traditional online sweetshop. The company has already started a waiting list for those who can't wait to get their hands on one. ...
Chokleの紹介ページはこちらです!
Chokle, send fifties sweets online at the confectionery shop crammed with 700 of the best sweets ever. via kwout
(「日本で開発」とかいうディテールと、日本語が印刷されたパッケージで、まんまとだまされた人がいるのかな……Please Noteがでっかい。)
■Ananovaさんまとめ:
ネットにつなぎ始めたころはよく見ていたけれど最近は年に1度しか見なくなったananova.comさんのまとめによると、www.hotelicopter.comが世界初の豪華ホテル仕様のヘリコプター、Hotelicopterを開発、ヴァイラル・ヴィデオが話題に。同社では「アドレナリン・ジャンキー御用達」と説明。
■英各メディアの動向:
ananova.comさんのまとめ、およびデイリー・テレグラフのまとめによると、各メディアは:
- the Daily Hate Mail:
夫婦の夜の生活に役立つかもしれないものを買うのは自由だけれども、夫のそういう買い物が公費でというのはまずいでしょうということで、先日赤っ恥をさらしたジャッキー・スミス内務大臣をネタに、下品なジョーク。
- the Guardian:
このエントリのトップに書いた通り、Twitterに移行することを発表。今年はこれが最高。
- the Daily Express:
英国の発明家が透明な車を開発。「これでもう、スピード違反がカメラに撮影される心配なし!」
- the Sun:
実際に記事を読んでみたらお茶ふいたので記事リンクつけておきます。今日のサッカーW杯欧州地区予選グループ6、イングランド対ウクライナで、世界最長のウクライナの国歌(6分半)が最初から最後まで通しで歌われる、と。ちなみに国際試合でのウクライナ国歌は短縮版(1分半)。ウクライナはフルトラックで歌えるのに、イングランドはフルトラック(God Save the Queen/Kingは6番まであります)歌うという申請は却下されたそうです。なぜなら:
A Soho Square insider said: "FIFA gave us the option. But we turned it down on the basis most of our players don't even know the words to the short version."
あと、記事にある「ウクライナ国歌」についての部分も対ロシア的な意味でお茶5杯くらいなんですが、記事をお読みください。
- the Times:
「タータン・ウィーク(4月6日から)を前に、タータン羊がお目見え」、という写真記事。タイムズのウェブ版には掲載がないようですが、いちいち写真が多いことだけがとりえのデイリー・ヘイルのまとめ記事で「タータン羊」の写真は見ることができます。顔とか脚といった部分がすばらしい匙加減。動物愛護的にやばいことをするとどういう反応が想定されるか、というソーシャル・コンテクストについては、"Before you complain of being fleeced, check out the baa-code for today's date" という一文でフォローしているようです。ひねくれている。(笑)
- the Daily Mirror:
テレビ番組、Deal or No DealでBankerをやっている人の新聞初のインタビュー、だそうですが私にはわかりません。め〜〜。
- the Daily Telegraph:
イマイチ意味がわからないので、諷刺色のないナンセンス・ギャグにしか思えないのが残念ですが(本当にナンセンス・ギャグなのかも)、鮭の溯上のときに発生するエネルギーを利用した「魚力発電」の実用化、という話題。
■英各メディアの動向2:
Metro.co.ukのまとめによると、the Sunは「長い国歌」だけでなくもうひとつあったらしいです。「GPS機能つきのスニーカー」でもう道に迷わない、という話題。The Sunが作ったネタではなく、企業のネタを記事にしただけかもと思いますけど。
あと、基本的にゼノフォビックで、欧州では特にフランスが嫌いなイングリッシュネス/ブリティッシュネスをマッチョに追求するデイリー・ヘイルのウェブ版スポーツ欄に、こんなのがあったとか。(私はメイルはなるべく見ないようにしているので記事そのものは見ていません。でもMetroで見てたら結局同じか……同じメディアグループだから。)
Platini's plan to make minnows champions
Meanwhile, on the Mail's online sport pages, Tottenham, Manchester City, Wigan and Bolton were apparently set to fight it out for a shock place in next season's Champions League after UEFA chief Michel Platini, a man not known for his love of English football, decided to reward teams who weren't in debt. The Frenchman, according to the paper, "late last night announced plans for the least indebted club in the Barclays Premier League to be awarded a berth in the first qualifying round of next season's top European competition".
■英各メディアの動向3:
ガーディアンのApril Fool's Dayまとめ:
April Fools: What was your favourite?
http://www.guardian.co.uk/media/organgrinder/2009/apr/01/newspapers-dailymail
URLがLOL(なんでnewspapers-dailymailなんだろう)。(ガーディアンとデイリー・ヘイト・メイルは、「ライバル」ではなく「敵 enemy」の関係です。私はガーディアンの書くことは何でも信じる頭の悪いリベラル左翼で、英労働党は絶対に間違ったことはしないと信じています。)
ここまでで羅列したものが網羅されている、という感じなのだけど、ひとつ、インディペンデントが「ネフェルティティがフェイスリフト」と報じたのをジョークととらえているのですが、これはガチニュースらしいです(コメント欄で誰かが指摘)。
それと、ここまでで他にどのまとめ記事もmentionしていないエコノミストのこれ。これはすごい。G20があってもこれはやる。これぞジョンブル魂というもの!
The Economist is launching a theme park as part of the wider diversification of its business. "As part of a strategy designed to broaden the revenue base, leverage content over new platforms and promote The Economist brand to a young and dynamic audience, The Economist Group is delighted to announce the development of a public-entertainment facility that combines the magic of a theme park with the excitement of macroeconomics..." We can't wait for Econoland to open.
一方、エコノミスト同様G20でものすごく忙しくしてきたに違いないFTは、「ネスレ会長がインフレのリスクを警告」と「ローラ・アシュレイ収益半減、広告宣伝費が負担」という記事が4月魚でなければ、ガーディアンの人には見つけられない、とのこと。
あと、ガーディアンのまとめにはオンラインのものがいくつか。でもオンラインのはTechCrunchのまとめがいいです。
で、ガーディアンのこのまとめで(BBCのスティーヴン・フライのが追加されるまで)最後にあったこれがすごい。
Elsewhere, ... desperate record label EMI has partnered with a lottery firm to try and make some cash and Sacha Baron Cohen is teaming up with Bono and Chris Martin to launch a spoof charity single to promote his new Bruno film. "For people of Africa who live in hell/They will never wear Chanel."
わははははは、EMIはロッタリー頼みに! サーシャ・バロン・コーエン(前作『ボラット』よりたぶんいろいろな意味で強烈な『ブルーノ』を映画化←これはガチ、為念)がBonoとChris Martinという(私の大嫌いなヌルい左翼でインテリぶりっこの)スターを迎えて、映画宣伝用のチャリティ・シングル!「地獄に暮らすアフリカの人たちのために/彼らはシャネルなど着ることはない」、ははは、ぎゃはははは、これは興味があるので、ガーディアンからリンクされているミラーの記事へ……
Comic Sacha Baron Cohen has roped them in to record a single for his latest movie - all about his camp alter-ego, Bruno.
The film's Dove of Peace track has already been part-recorded in the legendary Abbey Road Studios. Lyrics include: "For people of Africa who live in hell/ They will never wear Chanel."
Our spy reveals: "Chris Martin was in stitches throughout the recording and only just managed to get his lines out."
Sting and The Village People are also due to record lines for it this weekend. And Madonna and Sir Elton John are rumoured to be getting involved, too.
The Village Peopleでお茶ふいたところで(これからお茶は高くなるというのにもったいない)、その後に予想通りのメンツが出てきてチルアウトさせてくれるあたりが好きです。ジョージ・マイケルとボーイ・ジョージも参加できる状況なら参加してほしいな♪
それと、Google Street View UKでは微妙なパンダ(?)がナビゲーターに(後姿が非常に微妙なんですが、これって何かのキャラクターなんだろうか)。日本ではナビゲーター役として全身緑色をした彼が特別出演していました。
以上、更新終了。
おまけ:「これらは四月魚ではありません」集
私は、「今日はシティの金融関係の人たちはスーツ着用は避けるように」というのが四月魚ではないかと思ったのですが、ガチでした。こういう事情です。
あと、ミス・ユニバース(ベネズエラの人)が、グアンタナモの収容所を訪れて、「素敵なところで、ずっといたかったわ」と発言したというのも、最初はspoofだと思いました。(これは、空気が読める・読めないの話ではなく、何も考えてないということで、言葉に気をつけてほしいという。グアンタナモがリゾート地のような環境であることは周知だけど、収容施設で "I didn't want to leave" は、グアンタナモだろうがロングケッシュだろうが、禁句でしょうに。)
さて、そういった「疑わしい話」をBBCがまとめています。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/magazine/7976288.stm
内容を箇条書きにすると:
1. 小学校の体育にヨガ、マーシャル・アーツ、チアリーディングを導入。あまりにも英国らしいその理由は……記事で!
2. ポルシェ、収益が4倍と発表。製品売り上げ減少も、フォルクスワーゲン株で。
3. 妊婦がパブで2杯目のビール(半パイント)を注文して、店の人から「お引取りください」と言われた。Hoveでの出来事。
4. セクシー系タレントのJordanが、ロンドン・マラソンに出場。NSPCCとVisionのチャリティ資金を集めるため。
5. アラン・シアラーがBBCのMOTDの解説者を辞めて、ニューカッスル監督に就任。
6. ロッタリー(宝くじ)がメールで巨額当籤者に連絡。うさんくさいメールだと思って捨ててたら大損でしたね、この人。
7. 警察で車の整備士として働く男性が、作業中に指を切ったことで£400,000の賠償金を得た。理由は……置き忘れられていたナイフで指を切ったが、HIV感染を考えて非常に恐ろしい思いをしたので。
8. ミス・ユニバースのグアンタナモ収容所についての感想の件。
9. 麻薬の使用を関知する懐中電灯が登場。鼻の中を紫外線で照らし、コカインやアンフェタミンの有無を確認できる。ブラックバーンのクラブでは入り口で警察がこの検査を実施している。
10. ホワイトハウスはバラク・オバマの欧州訪問の栞として、各国をアメリカ合衆国の州に置き換えて説明。オバマはジョージほど懇切丁寧な指導は必要としていないはず……と思って記事を探してみたら、CIAのWorld Fact Bookのまとめで、面積の話らしいです。
あと、ガーディアンにある「エイプリル・フールか、ガチか」クイズ(全10問)もどうぞ。私としては、質問5がここにあることがエイプリル・フールだと思います。質問7は「ありえないもの」つながりでのパロディで、ツボりました。ステレオタイプ・ジョークですけど。
※この記事は
2009年04月01日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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