「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2009年04月01日

英語耳、英語脳、英語口、英語舌、英語喉――そして時代は「英語目」。

英文を読んでいたら、red herringという表現にまた出くわした。苦心惨憺して読んだ英文で、自分が本気にしていたものがred herringだとわかったときの落胆は、余人にはわかるまい。このred herringというフレーズの語源はリンク先(英辞郎)にも出ているが、昔(いにしえ)の習慣が、人間の行動として現存するしないにかかわらず、慣用句として今も残っている例だ。人間の文化の奥深さを思い知らされる。

ちなみに、herringは「ニシン」のことで、「ヘリンボーン herring bone」という織物もあるくらいに欧米では身近な魚だ。ところで日本においては、「ニシン」は春告魚とも呼ばれるらしい。一方で「春告魚」は地域によってメバルだったりヤマメだったりもして、自然豊かなこの日本の多様性を尊びたい。

さて、近年、英語学習について、次々と新しい発見がなされている。いわく、人間の身体器官を鍛えることによって、英語力が劇的に向上するのだ、という。「だからそれは『英語』じゃなくって『米語』ですってば!」といちいち言いたくなるという、歪んだ形の英語コンプレックス
(もしくは俗に「英国脳」)の持ち主であるどこかのだれかにとっては、まさに朗報といえよう。

どういったものが発見されているか。例えば英語耳。それから、英語脳英語口英語舌、また英語喉

「習うより慣れろ」――五感を駆使しまくったこれらの鍛錬の方法は、古来自然を愛し四季を愛してきた日本人には最適と言わざるを得ないと筆者は考える。なぜなら、これらの新たなメソッドについては書籍出版も立て続けで、そのあまりの盛んさゆえに、紙として消費される樹木の量や輸送トラックによる排出ガスなどの量が、地球温暖化の観点から問題視されるほどだという専門家の指摘もあるほどだ。

英語耳 発音ができるとリスニングができる(CD付き)英語耳 発音ができるとリスニングができる(CD付き)
松澤 喜好

単語耳 英単語八千を一生忘れない「完全な英語耳」 理論編+実践編Lv.1 海外経験ゼロ。それでもTOEIC900点―新TOEICテスト対応 単語耳 英単語八千を一生忘れない「完全な英語耳」 実践編Lv.2 英単語・熟語ダイアローグ1800―対話文で覚える TOEIC Test 「正解」が見える【増補改訂第2版】

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英語脳 ネイティブ脳になる奇跡の音読レッスン 初級編英語脳 ネイティブ脳になる奇跡の音読レッスン 初級編
市橋 敬三

英語脳 ネイティブ脳になる奇跡の音読レッスン 中級編 英語口 英文法ができると英会話ができる 初級編〈1〉 英語口 英文法ができると英会話ができる 初級編〈2〉 英語口 英文法ができると英会話ができる 中級編1 英語口 英文法ができると英会話ができる 中級編2

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英語喉 50のメソッド(CD付)英語喉 50のメソッド(CD付)
上川 一秋/ジーナ・ジョージ

英語は三拍子だ―ネイティブのリズム・イントネーションを身につける スピーキング徹底練習 英語舌のつくり方 ――じつはネイティブはこう発音していた! (CD book) 教育再生の迷走 新TOEICテスト スーパー英単語―5人のエキスパートが選んだ3000語 大人の英語発音講座 (生活人新書)

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(たとえそれを指摘しているのがバロック音楽の専門家であったとしても、専門家は専門家であるだけでえらいので、専門家の指摘は詩的な気分で拝聴すべきだ。はいちょーですか、とかなんとか言ってみちゃったりなんかしちゃったりして、げはははは。)

そんななか、ひとつだけ注目を浴びていない感覚器官があることにお気づきだろうか。目である。

目を使えば脳も鍛えられるのだから、「英語脳」は「英語目」を前提としているはずである。

目で右脳を鍛える DS速読術目で右脳を鍛える DS速読術

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そんなときに私が見つけたのが、ゲーム感覚で「英語目」を鍛えてくれるありがたいサイトだ。しかも利用は無料で、回線速度の問題さえクリアしていれば万人に利用可能である。読み込みに多少の時間がかかることが難点といえば難点だろうか。

【ありがたいサイトのキャプチャ画像】


かの「脳トレ」の結果として脳力が向上して地頭力がアップしたことを体感しているという人の話によれば、このサイトのゲームを3度クリアしたころには、「英語」の見え方が変わっていたそうだ。別な言い方をすれば「ゲシュタルト崩壊」ということにもなろうが、何であれ、既存のものをぶっこわして新しい世界観を手に入れるということは、すばらしいことではないか。

こういった訓練を重ねて、英語が「アルファベットの羅列」ではなく「意味を有するかたまり」であることが瞬時に判断できるようになれば、日本人の英語力は格段にアップするに違いない。欧米人の手書きの文字は読めないなどという泣き言はなくなり、President-Electと書くべきところでLとRを間違えてしまうといったとんでもなく恥ずかしい間違いはなくなり、間違いがなくなるから間違いを恐れる心もなくなって、もうネイティヴに "Don't be afraid of making mistakes!" と同情されることもなくなる。誇りを持って堂々と英語を使いこなせる日本人が増える。

このツールを利用した「英語目」の養成による日本人の英語力アップが確認されれば、長年の懸案事項であった小学校英語教育の発展にも寄与するに違いない。大きな期待が寄せられる。



(ええと、へーせーにじゅうなんねんだっけ、まあいいか、しがつついたち)

※カッコ内は(談)

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  4月1日が過ぎ去った後の追記:
  以上、日付にご注意ください。
  以下は日付にご注意いただかないほうがむしろよいです。

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※この記事は

2009年04月01日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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