「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2009年03月23日

And then my heart with pleasure fills, and dances with the daffodils.

このあとしばらくまた血なまぐさい話になりそうだが、春らしく可愛らしい写真6点、リンク先でどうぞ。


これを見せられた日には、ウィリアム・ワーズワースをコピペせざるをえない(暗誦できちゃったりはしない)。
http://en.wikipedia.org/wiki/I_Wandered_Lonely_as_a_Cloud

I WANDERED LONELY AS A CLOUD

I wandered lonely as a cloud
That floats on high o'er vales and hills,
When all at once I saw a crowd,
A host of golden daffodils;
Beside the lake, beneath the trees,
Fluttering and dancing in the breeze.

Continuous as the stars that shine
and twinkle on the Milky Way,
They stretched in never-ending line
along the margin of a bay:
Ten thousand saw I at a glance,
tossing their heads in sprightly dance.

The waves beside them danced; but they
Out-did the sparkling waves in glee:
A poet could not but be gay,
in such a jocund company:
I gazed - and gazed - but little thought
what wealth the show to me had brought:

For oft, when on my couch I lie
In vacant or in pensive mood,
They flash upon that inward eye
Which is the bliss of solitude;
And then my heart with pleasure fills,
And dances with the daffodils.


英国の人と、「この詩の何がそんなに素晴らしいのかが私にはわからないが、『古池や蛙飛び込む水の音』もわかるかわからないかといえばわからない」といった話をしたことがある。花が咲き乱れている光景を見て沈んでいた心も浮き立つ、ということを詩的に表現するために、英国ではこんなに長々と書くが、日本では5+7+5に落とし込んだ、とかいう話も。

東京の水仙:
... And dances with the daffodils

上の水仙と同じ日の桜:
Almost colourless

4003221818ワーズワース詩集 (岩波文庫 赤 218-1)
田部 重治
岩波書店 1966-01

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4003221826対訳 ワーズワス詩集―イギリス詩人選〈3〉 (岩波文庫)
山内 久明 William Wordsworth
岩波書店 1998-09

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追記:
ワーズワースが踊っていそうな素晴らしい光景の写真。
http://news.bbc.co.uk/2/shared/spl/hi/pop_ups/08/uk_enl_1237830347/html/1.stm

でもイングランドの湖水地方ではなく、北アイルランドのダウン州です。こんなに人里離れていそうなところで、こんだけにょきにょき生えてるんだからすごいよね。

※この記事は

2009年03月23日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼