The Continuity IRA has claimed responsibility for the murder of PSNI Constable Stephen Carroll.
In a coded message, the dissident republican group said the shooting in Craigavon was carried out by its north Armagh battalion.
It said: 'As long as there is British involvement in Ireland, these attacks will continue.'
【大意】
警官殺害事件を実行したのは自分たちであると、Continuity IRAが主張した。暗号を使用したメッセージにおいて、CIRAは、クレイガヴォンでの銃撃は、CIRAのノース・アーマー大隊が行なった、と述べた。「アイルランドに英国が関与する限り、このような攻撃は続行される」とCIRAは言った。
http://www.rte.ie/news/2009/0310/craigavon.html
CIRAについては私もほとんど何も知りません。知ることのできる情報が非常に限られている(というか、具体的なことはほとんど語られてこなかった)ので。できればあとでまた詳細を書きたいとは思いますが(今回の犯行声明で何らかの報道はあると思われるので)、とりあえずは過去記事で、CIRAとは何か、について(2008年8月5日)と、いろいろな「IRA」〜IRBからReal IRAまでの概略(2006年11月6日)をご参照ください。(これらのエントリと、エントリのリンク先を読まずにご質問いただいても返事はいたしかねます。)あと、当ブログ内を「CIRA」で検索した結果もご参照ください。
各メディア報道。キャプチャ画像内の見出しをクリックすれば記事に飛びます。
RTE(UKのメディアではないのですが、この件ではUKのメディアだと個人的に微妙な感じがするので、コンファームされている話なのかどうかの確認のために参照しました。アイルランド共和国の国営です):
BBC:
BBC NEWS | UK via kwout
ガーディアン:
タイムズ:
ベルファスト・テレグラフ:
Northern Ireland, UK and World News plus Sport, Business & Entertainment | Belfast Telegraph.co.uk via kwout
ベルテレから、リンク集になっている部分:
Northern Ireland, UK and World News plus Sport, Business & Entertainment | Belfast Telegraph.co.uk via kwout
ベルテレさんがリンク集の見出しを、"VIOLENCE RETURNS" としていますが、これは「煽り」ではないと思います。でも客観的ななんちゃらというよりは、これに断固反対していこうという主張というか呼びかけの意図――というか、今、展開しているこれは、他にやることのない10代のフード (hood) の暴れ者がやっていることだと片付けるわけにはいかない、という認識の強調ではないかと思います。そう思う根拠は、Slugger O'Tooleなどを見ていての「何となく」です。
警官襲撃事件の実行犯がどういう人たちなのかはまだ全然わかりませんが、非主流派リパブリカンの組織にはティーンエイジャーもけっこういるようで(どの程度のコミットメントなのかは別途検討する必要があるにせよ)、彼らはティーンエイジャーがよく使っているSNSなどでもネットワークを作っています。リパブリカンだけではなくロイヤリストもそうですが……マイケル・マカルヴィーンが撲殺されたときに、犯人グループがあるSNSを使っていたことがニュースになりました。当時、そのSNSの様子を少し見てみたのですが、あまりのすごさに心底げんなりしました。例えばイングランドなら「ハッピースラッピング」が「問題」となるような場合に、北アイルランドでは「パラミリタリズム」が「問題」となっている、という感じでした。「憎悪 hatred」の言葉が、激しく記号化しつくされた言葉が、ものすごい勢いで並べられているという感じでした。
それから、Real IRA(およびその政治組織である32CSM)の声明はときどき出されていて、それは誰でも投稿できるニュースサイトに投稿されているものが検索でわりと簡単に見つかると思いますが(そのニュースサイトがどれなのかはここでは書かずにおきます。念のために)、CIRA(およびその政治組織であるRSF)の声明は、かなりガチなところに行かないとないと思います。RSFのリーダー個人が個人として書いたものなら、けっこうそのへんに転がっているかもしれません。なお、RSFは「自分たちはCIRAの政治ウィングではない」と主張していますが、その「意味」は私にはよくわかりません。
で、「CIRAが犯行声明」のニュースが出たとたん、またSlugger O'Tooleがつながらなくなりました……さっきロードしたときに、Mick Fealtyが「軍基地襲撃事件でRIRAの声明が出たら普段の3倍のアクセスがあってつながりにくくなったので」ということを投稿しているのを読んだばかりだったのだけれど。
タグ:北アイルランド
※この記事は
2009年03月10日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
【todays news from uk/northern irelandの最新記事】
- 【訃報】ボビー・ストーリー
- 【訃報】シェイマス・マロン
- 北アイルランド自治議会・政府(ストーモント)、3年ぶりに再起動
- 北アイルランド紛争の死者が1人、増えた。(デリーの暴動でジャーナリスト死亡)
- 今週(2019年3月3〜9日)の北アイルランドからのニュース (2): ブラディ..
- 今週(2019年3月3〜9日)の北アイルランドからのニュース (1): ディシデ..
- 「国家テロ」の真相に光は当てられるのか――パット・フィヌケン殺害事件に関し、英最..
- 北アイルランド、デリーで自動車爆弾が爆発した。The New IRAと見られる。..
- 「そしてわたしは何も言わなかった。この人にどう反応したらよいのかわからなかったか..
- 「新しくなったアイルランドへようこそ」(教皇のアイルランド訪問)