上のリンク、ぜひクリックして、大きめの写真で見ていただきたいと思います。(AFP BBのアカウントがあればフルスクリーンでも見られるけれど、そこまでしなくてもいいのかもしれない。)
写真に撮影されている新聞は、ロンドンで入手可能な6紙。
一番右(文字通り)はDaily Hate MailまたはDaily HeilまたはComicで、記事見出しは "Return of the IRA Assassins" (IRAの暗殺者が戻ってきた)……っていうか、Real IRAはIRAではありませんと何度言えば、という。しかも写真はその派手な見出しとはまったく関係のない芸能ネタ(フルスクリーンで見ると誰のネタなのかわかるよ。ほんとにどうでもいい)。もうほんとにclassicなComic, 笑うことしかできません。
その下に敷かれている "Return of IRA Terrorism" の見出しは、左上にちょろっと見えるロゴから判断できる通り、(また、フルスクリーン表示で「最大部数です」のキャッチフレーズが確認できるように)デイリー・テレグラフで、テレグラフもReal IRAとIRAの区別についてはレイジーなので、赤頭巾ちゃんご用心。
その下に置かれているのはタイムズで、見出しは "Security Guards stood by as gunmen killed soldiers" (ガンマンが兵士を殺している間、警備員は突っ立っていた)。英国では軍基地の警備は外部に委託してあって(兵士は基地を警備するために訓練されているわけではない、ということで)、その警備の状況があまりにお粗末だ、というのが今回タイムズが見つけた最大のトピックのひとつのようです。(このルパート・マードックの新聞はブレア政権での「何があっても労働党支持」から、「労働党の政策はろくなもんじゃない」にシフトしつつあります。)
その左側に少し見えているのは、ロンドンの地域新聞で最近ロシア人(ノヴァヤ・ガゼータの共同オーナー)がお買い上げで話題になったイヴニング・スタンダード。ブラウン首相が現地入り、ということを一面で伝えています。
その左がガーディアンで、見出しは "'The war is over' - Ulster unites to condemn soldiers' killers" で、これはマーティン・マクギネス(元IRA幹部)の言葉を紹介するもの。基本的には、「労働党の和平プロセス」は正しい、という主張です。(ガーディアンのNIの記者は、基本的にはシンフェインとIRAに特に辛い人なのですが、今回はそういう色があまり感じられない。)
ガーディアンの下にあるのは……これまでに出ていない新聞というとインディペンデントしかないので、インディでしょう。一面トップは別のトピックだったんですね。折り返した下半分に、"Leaders join to condemn kilings in N. Ireland" という見出しの記事があります。この新聞には関心がないので何も書くことがありません。
しかしこうやって見ると、ガーディアンのフォント(新しく作ったもの)の個性がすごいと思います。
※この記事は
2009年03月10日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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