「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2009年03月10日

北アイルランド、今度は警官射殺。(英メディア第一報直後の記事のリンク集)

率直に言って、この連続はないわ〜。土曜日夜の英軍基地襲撃(英兵2人死亡、2人負傷、民間人2人負傷)に続き、月曜日の夜遅く、今度は警官が射殺された。土曜日はアントリム、月曜日はクレイガヴォン。いずれもLough Neagh(湖)周辺、アントリムは湖の東北、クレイガヴォンは南で州としてはアーマーだ。

現時点(日本時間で10日の午前10時ごろ)ではまだ「第一報」プラスアルファの段階で、情報は錯綜している(タイムズの記事に錯綜具合が明らか)。ていうか、いくつか記事を見たけれど、月曜日の何時の出来事なのかを書いた記事がない。Sluggerは月曜日の午後10:42で第一報を出している(これは、日本時間では火曜日の朝8時前か)。

犯行声明は出ていないが、北アイルランドの政党・政治家の非難声明は出ている。声明が確認できたのは、ファーストミニスターのPeter Robinson(DUP所属)のほか、SDLPのDolores KellyとSinn FeinのAlex Maskey(以上2名はpolicing boardメンバー)、DUPのDavid SimpsonとAlianceのDavid Fordと……って私がいちいち見るより、Slugger O'Tooleを見たほうが早いということが、今スラオさんをロードしてわかった。

以下はとりあえず、各メディアの記事。Kwoutを使うので、画像内の見出しをクリックすれば記事が読めます。最新情報のアップデートが早く欲しい人は、Slugger O'Tooleへ。

タイムズ:


ガーディアン:

※記事の2段目はアントリムでの英軍基地襲撃事件についての解説・分析記事が主体。ジョナサン・パウエル(ブレア政権での北アイルランド和平担当の最も主要な人物)、ジョン・ウェア(ジャーナリスト)の記事はたぶん必読(まだ読めてないよー)。

BBC News (top page):


BBC News Northern Ireland:

※アントリム、クレイガヴォンのほかに、ラーガン(アーマー州)でも警察署に爆発物という予告電話ありとの記事が。

ベルファスト・テレグラフ:


デイリー・テレグラフはkwoutで通らないので、記事に直接。今のところ、記事は下記の1件だけです。

Northern Ireland violence: Policeman shot dead in Craigavon
By Jon Swaine
Last Updated: 1:02AM GMT 10 Mar 2009
http://www.telegraph.co.uk/news/uknews/northernireland/4965058/Northern-Ireland-violence-Policeman-shot-dead-in-Craigavon.html

とりあえずここで投稿しておきます。



追記:
さっき見たときはまだアップされていなかったのですが、共同通信が第一報を出しています。
http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/world/CO2009031001000229.html

北アイルランドで警官射殺 英兵2人死亡に続き
共同通信2009年3月10日(火)10:50

 【ロンドン10日共同】英国・北アイルランドで9日夜、警察官が射殺された。英BBC放送によると、警官が不審な人物の行動を調べようとした際に発砲を受けたという。北アイルランドでは7日夜に、英軍基地前で英兵2人が射殺される事件が起きたばかり。この事件では、アイルランド共和軍(IRA)の分派「真のIRA」のメンバーとみられる人物から地元新聞社に犯行を認める電話があった。


「アイルランド共和軍(IRA)」と「真のIRA」がどう違うかというと、前者は現在は活動しておらず、後者は現在も活動している、ということです。

「IRA」(Provisional IRA: PIRA) は、1997年に停戦して以降それまでのような武装闘争活動は行なっておらず、2005年7月に武装闘争を停止すると宣言し、2005年9月に武器の放棄を完了し、2008年9月には「もはや機能していない」と公式に認められています。

一方「真のIRA (Real IRA: RIRA)」は、「IRA」の停戦(武装闘争路線の放棄)に反対するIRAメンバーが、IRAを脱退して立ち上げた組織(分派)で、「強硬派」とか「過激派」と呼ぶのが相応しい組織です。Real IRAは武装闘争路線を継続し、北アイルランドおよびイングランドで爆弾による攻撃、銃による攻撃を行なってきました。1998年8月15日のオマー爆弾事件(死者29人、全員が一般市民)、2000年から2001年にかけてのイングランドでの攻撃(ハマースミス橋に爆弾、MI6本部にロケット弾、BBC本社前で車爆弾、ロンドン郵便仕分け所に爆弾、イーリングのパブに車爆弾など)が彼らの活動として挙げられます。また、2007年ごろからは北アイルランドで警官を狙った襲撃を何件も行なっています。もう少し詳しいことは、ウィキペディア日本語版でどうぞ(この項は、私も執筆・編集に参加しています)。



追記:10日夜
第一報が出てから10時間以内に、殺害された警官のお名前や年齢などが公表されました。亡くなったのは、Stephen Paul Carrollさん (48歳)。この日は夜のシフトで勤務しており、何もなければ、撃たれた時間帯には仕事を上がっていたはずだったとのこと。数年前から警察のリハビリ研究所でスポーツ科学の勉強中で、学位取得できる来年(結婚25周年にもあたる)には早期退職制度を利用して警察を辞め、パーソナル・トレーナーとして仕事を始める予定だったそうです。

当初は車の中にいて狙撃されたといった報道もあったようですが、実際には車から降りたところを撃たれたそうです。現場から病院に搬送され、その後亡くなったそうです。

土曜日の軍基地への襲撃では、亡くなった兵士2人があまりに若く、また数時間後にはアフガンに向かっていたということもあって、個人的にあまりに苦しくなるので、詳細を記した記事は読んでいません。負傷したピザ屋の店員(19歳)は、最初は何が起きているのか自分では把握していなかったが、兵士が「伏せろ!」と叫んでくれたので伏せることができた、さらに、地面に伏せた自分をかばって兵士が覆いかぶさってくれた、その兵士を犯人は撃ち、自分も3発撃たれた、というあまりにあまりな体験を、ベルファスト・テレグラフで語っています。この店員さんはもう大丈夫だそうですが、もう1人のピザ屋店員(30代のポーランド人)は今も危険な状態だそうです。



※この記事は

2009年03月10日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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