「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2009年02月28日

今月のニュース記事クリップから(2009年2月・前半)

今月はブログの更新がろくにできていないので、はてなブックマークでやっているニュース記事のクリッピングからあれこれ。長くなるので2エントリに分けます。

基本的に、それぞれトピックを羅列しておきますので、日毎のはてブのページ内で該当記事を見てみてください。

なお、イスラエルの軍事的な動きはいちいちクリップしていませんが、「ロケット攻撃に対する反撃」とか「『密輸トンネル』(と位置付けられるもの)への攻撃」といったものは、ずっと継続されています。記事を探したい方はGoogle NewsでGazaとかIsraelとかrocketとかをキーワードにして検索してみてください。

日によって見ているメディアに偏りがありますし、その日の都合でろくにクリップできていない日もあります。



■2月1日:
http://b.hatena.ne.jp/nofrills/20090201
・北アイルランド、300ポンドのカーボムが見つかる(→これはブログに書いたが、その後どうなったとかいう話は把握していない)。
・イスラエル、不法入植地のデータベースを隠匿。ハアレツの報道。
・トニー・ブレア、タイムズのインタビューで、「ハマスとの対話」が不可欠と述べる。
・ロシア大統領、「反体制」新聞のノヴァヤ・ガゼータのトップと会談。
・ガザ、食糧危機深刻。
・アイルランド、破綻したWaterford WedgewoodのWaterford工場(クリスタルガラス)で、職人ら従業員が座り込み。
・スリランカ、政府軍による対LTTE掃討作戦で一般市民がひどいことに。
・アフガニスタン、30年の時を経て歴史の証言者が口を開く。
・必読→「人道主義的介入」?
・とても充実した読み物→アイルランドの100年間

※この日のブログは「北アイルランドのカーボム」と「ガザ地区攻撃でのハテムさんの日記」:
http://nofrills.seesaa.net/archives/20090201-1.html

■2月2日:
http://b.hatena.ne.jp/nofrills/20090202
・結局はエントリを書いている余裕がなかったのだけど、2月9日はIRAによるドックランズ爆弾(1996年)の日で、エントリを書くための下調べとして当時の報道記事をいくつかクリッピング(……これだけで頓挫)。
・2003年にガザ地区で撮影中にイスラエル軍によって射殺されたドキュメンタリー作家のジェイムズ・ミラーさん(英国人)の遺族が、イスラエルからの補償金を受け取る。
・チャールズ・ダーウィン生誕250年の世論調査で、進化論を信じるかどうかの調査。英国人の半数が信じていない。
・北アイルランド、イームズ&ブラッドレーの報告書(→これは12日にブログに書いた
・映画『Hunger』について、2008年10月(英国での公開)のガーディアン記事をクリップ。
・ガーディアンが軍人のPTSDについて特集。
・イスラエル、対ハマス軍事行動(空爆)。
・国際刑事裁判所(ICC)が、イスラエルの「戦争犯罪」について動き始めたらしい。

※この日のブログは、「ガザ地区攻撃で自宅を砲撃された医師をBBCのジェレミー・ボーエンが取材」と「映画『Hunger』がまた受賞」:
http://nofrills.seesaa.net/archives/20090202-1.html

■2月3日:
http://b.hatena.ne.jp/nofrills/20090203
・【訃報】北アイルランド、1994年のロイヤリスト停戦に大きな役割を果たしたRev Roy Magee死去。79歳。
・英国、エネルギー分野の労働者によるストライキが拡大。
・スリランカ、政府軍の対LTTE軍事行動でまたもや病院に対する攻撃。
・イスラエルに対しガザ地区からGradロケットが(Gradは停戦後初)。
・ガザ地区、イスラエル空爆で死者1人。
・ガザ地区攻撃でイスラエルと断交したカタールの報道機関、アルジャジーラに対し、イスラエルが労働許可証を更新しないという報復措置が報道される。
・英保守党のヘイグ元党首が、コモンウェルス拡大を主張。
・イラク戦争、お金の面であまりにグダグダという報道(またもや)。
・スパイナル・タップ、新作を制作へ。
・テリー・ギリアムのインタビューをクリップ。

※この日のブログ更新は「ロンドンの大雪」:
http://nofrills.seesaa.net/archives/20090203-1.html

■2月4日:
http://b.hatena.ne.jp/nofrills/20090204
・スリランカ、ひどい状態。米国、EU、日本、ノルウェーなどがLTTEに戦闘停止を呼びかけ(これも中身を検討するとかなりアレだと思うけど手が回らず)。
・MI5がパキスタンでの拷問に間接的に関与か、という報道。
コナー・クルーズ・オブライエンについて書いたときに参照した記事のクリップ。シオニズムについてのCCOBのスタンス。
・立命館大学南野泰義先生の2003年の論文、「アイルランドにおけるナショナリスト諸政党の政治戦略」をクリップ。これもCCOB関連。
・イスラエル、数年前に非常に勢いのあった「平和・共存」という考え方が下火になっている現状のレポートをクリップ。
・必読→Gaza war in microcosm (IHT: NYTにもタイトル違いで記事あり) ……下書きは書いたんだけどアップできる状態ではないのでそのまま。

※この日のブログは、「コナー・クルーズ・オブライエン」と「ユニオンジャック」:
http://nofrills.seesaa.net/archives/20090204-1.html

■2月5日:
http://b.hatena.ne.jp/nofrills/20090205
・米オバマ政権、CIAのrenditionは継続。
・グアンタナモに収容されている英レジデント(エチオピア国籍)のビンヤム・モハメドさんが拷問されたという証拠を英米両国の当局がどう扱っているかについての報道がどっと出る(→これも中途半端な形だけど書いた)。
・アイスランドのBaugurグループが破産(→これは書いた)。
・パレスチナ、ファタハのアッバスがイスラエルを「戦争犯罪」で非難。
・イスラエル、選挙前のネタニヤフの言動がひどい(領土についてのもの)。
・イスラエル軍、アブルアイシュ医師の自宅への攻撃についての報告書。医師の自宅を破壊したのはパレスチナ武装勢力ではなくIDFであることが公式に認められた。
・ガザ地区、ハマスが支援物資を押さえるなどの行動が引き続き報道される。
・アイルランド、元Official IRA(後のWorkers Party)のショーン・ガーランドが収監。米国への身柄引き渡しに現実味が出てくる。
・英国、政府筋からトップクラスのジャーナリストへの恣意的なリークが銀行の株価下落につながり云々、という話が。
・北アイルランド、ブラッディ・サンデーのインクワイアリーの費用について、国会でwritten answerが出る。

※この日のブログは……上にリンクしたもの。

■2月6日:
http://b.hatena.ne.jp/nofrills/20090206
・英中央銀行(BoE)が政策金利を1パーセントに引き下げ。
・英国の山猫スト、終息。
・北アイルランド、ロイヤリスト武装勢力の武装解除期限が、いつの間にかまた引き延ばされていた。英政府は「今度こそ最後の最後」と述べている。
・バラク・オバマ、トニー・ブレアと会う。非常に「クリスチャン」的な出会いとなったらしい。政治的にリベラル、宗教的にはガチ、という方向か。(例えばBonoみたいな。)
・ナチの「死の医師」がずっと前にエジプトで死亡していたらしいという件。
・英、サッチャーの娘のオフレコ発言で「ゴリウォグ」論争勃発。白人にとっては「懐かしい子供時代」、黒人にとっては「侮辱」。歴史の難しさ。
・イスラエル、極右政党党首リーバーマンについての街角インタビューがガーディアンに。
・米、グアンタナモに収容されている容疑者の裁判の最後の一件を中止。
・米、CIA長官となるLeon Panettaの議会ヒアリング。Waterboardingを「拷問」という立場。
・英陸軍元Chief of the General Staffがタイムズにて、拷問を全面的に否定する文章。フランスがアルジェリアでやったこと、英国が北アイルランドでやったことなどをベースに。
・英国政府筋が「グアンタナモから釈放された人物がタリバンに」と語るも、記事に出ている名前で検索してもこの話しかヒットせず、当該人物の国籍などもわからず、つまりまったくの謎。
・イラン、在テヘランのブリティッシュ・カウンシルを閉鎖。
・イラク、自爆者の「リクルーター」の女を逮捕。しかし「武装勢力に女性をレイプさせ、『恥』を背負ったその女性に自爆させる」というセンセーショナルなやり口については、裏が取れていない。(逮捕された女の供述は、イラク当局、つまりシーア派のガチで怖い人たちの見ているところで取られている。)
・アフガニスタンのカルザイ大統領と米国との関係が悪化していることが大きく報じられる。
・アイルランド、デニス・ドナルドソン射殺事件のinquestについて、2010年まで延期。(ええっと……)
・ABBAのトリビュート・バンドがロシアで極秘ライヴ。観客にプーチンもいた。(この件は尾ひれはひれつきまくりの報道を元に、日本語でも報じられていたけど、プーチンはカーテンの陰から観覧、踊ったり歌ったりしていたわけではないらしい。)

■2月7日:
http://b.hatena.ne.jp/nofrills/20090207
・英ミリバンド外相、グアンタナモ関連拷問記録の開示についてなんかごにょごにょ。
・ロンドン、「神はたぶんいない」の広告をつけたバスに対抗して、クリスチャンの3団体がそれぞれ別々に「神はいる」というバスを走らせることに。
・ロンドン近郊で、(元)IRAメンバーが、P O'Neill署名つき脅迫状でビジネスマンを脅していたとされる事件の裁判、よくわからんことに。この事件の記事についている被告人の30年前の写真が、まったく無駄に男前。
・北アイルランド、2006年7月にバーベキュー中に「カトリック」を襲撃したプロテスタントのギャングに有罪判決。(まったくひどい話だった。)
・北アイルランド/アイルランド、Real IRAリーダーとされる人物についてのファイルが行方不明らしいけど、全然わかんない。
・北アイルランド、殺害されたロイヤリストのリーダーの家族が、「警察に協力したら覚えておけよ」的にロイヤリストから脅迫される。(IRAもロイヤリストも、やってることは同じ。)
・ウガンダで武装勢力、LRAが大規模な虐殺を行なった件、その始まりには米国の軍事関与の失敗が、というIHT報道(つまりNYT)。
・ガザ地区、ハマス暴れすぎで国連が支援物資を停止。
・キルギスの米軍基地閉鎖。
・ロシア、暗殺が続いているのに一般の人たちは反応しない現状をBBC記者がレポート。
・北アイルランド、ビリー・ライト・インクワイアリーでいろいろと明らかに。詳細は8日のブログ:
http://nofrills.seesaa.net/archives/20090208-1.html

■2月8日:
http://b.hatena.ne.jp/nofrills/20090208
・イスラエル、選挙直前の現地からのインタビューなど。「エルサレムは過去3000年間、ユダヤ人の都だった」とかいろいろ。
・スリランカ、政府軍の掃討作戦激化、一般市民が数千人単位で家を追われる。
・ロシアの極右がおそろしすぎる。

■2月9日:
http://b.hatena.ne.jp/nofrills/20090209
・米国国務省のアフガニスタン&パキスタン担当特別代表、リチャード・ホルブルックについて、IHT (NYT) が詳しくレポート。
・アフガニスタン、カルザイ大統領が「米国のお気に入り」の座から転落したことについて、IHT (NYT) が詳しくレポート。
・イラク、「ミスター靴投げ」の公判日が2月19日に決まる。(で、どうなったのだろう……)
・英国の「ゴリウォグ」論争など人種問題について、IHT (NYT) が外部からレポート。ていうか、という感想。
・「拷問と英当局」の問題の波紋、ますます広まる。
・グアンタナモに収容されている英レジデントのビンヤム・モハメドさん、ハンストで生命の危険と米軍弁護士。
・エジプト、ガザ支援のブロガー拘束。
・イラン、6月の大統領選挙にハタミ元大統領が立候補へ。
・スリランカ、LTTEによる自爆攻撃で死者28人。
・北アイルランド、DUP所属の環境大臣(もちろん「地球温暖化」を否定)がまたアレなことを。
・英、Bootsが本社をスイスへ。ていうかBootsって2007年にプライベート・エクイティに買われていたのね。
「レイキャビク・オン・テムズ」。ははは。
・必見→BBC Panoramaの中東アーカイヴ。はんぱない。
・必読→フィリピン南部ミンダナオ島で40年近く続く政府軍とイスラム武装組織の紛争。そのきっかけとなったのが68年、マルコス独裁政権がマレーシア侵攻のために組織したイスラム教徒の特殊部隊「ジャビダ」を、国軍自らが虐殺した事件だった。ただ一人という生存者が歳月を経た思いを語った。

■2月10日:
http://b.hatena.ne.jp/nofrills/20090210
・必読→Panorama - Gaza: Out of the Ruins(Jeremy Bowenのガザ取材まとめ)
・ガザ地区のトンネルについて、ガーディアンのローリー・マッカーシーが密着レポート。どうやら「業者」は政治的には(ファタハだろうがハマスだろうが)無頓着みたい。(当たり前だけど、「商売>>>政治」で。)
・ガザの人々の様子の映像レポート@ガーディアン。(Clancy Chassay spends 24 hours in the rubble with them in the tent they now call home.)
・北アイルランド、そろそろ認めてもいいころだと思うのだが。ていうか何が問題なのかがほんとによくわからない。
・スペイン、ETAのカーボム。
・イラン、対米対話に前向きというサイン。
・Naomi Kleinの本を映画化したマイケル・ウィンターボトムのthe Shock Doctorineがベルリン国際映画祭にて上映。
・クレア・ショートのCiF投稿、「イスラエルが戦争犯罪をおかしたのなら、裁かれなければならない」。珍しくコメント欄も読んだ。

■2月11日:
http://b.hatena.ne.jp/nofrills/20090211
・イスラエル、選挙でカディマとリクードがそれぞれ勝利宣言。誰も過半数を取れず、混沌とした結果に。
・イラン、1979年のイスラム革命から30年。
・在英タミル人が大規模デモ。「タミル人」=「LTTE」ではない。「パレスチナ(ガザ地区)」=「ハマス」ではないのと同じ。そういえばタミル人ラッパーのM.I.A.が元気だという記事もクリップした(この日ではないけど→あったあった、12日だ)。
・北アイルランド、リパブリカンの本拠地ウエスト・ベルファストでパイプボム×3。
・ジンバブエ、ムガベ大統領と対立してきたTsvangiraiが首相に。
だからUFOじゃないんだってば(イングランド)。
だからまだ死んでないってば(南ア)。
だからそこは外国人立ち入り禁止なんですってば(ロシア)。

■2月12日:
http://b.hatena.ne.jp/nofrills/20090212
Speaking to Aipac, President Peres confirmed that "Israel's aim was to provide a strong blow to the people of Gaza so that they'd lose their appetite for shooting at Israel". Writing in NYT, Thomas Friedman agreed that "the only long-term source of deterrence is to exact enough pain on the civilians".
・セス・フリードマン、CiFでいい仕事
・イスラエルの戦争犯罪について、ICCがどう動くか、IHTのレポート。シエラレオネがad hocという前例あり。(パレスチナは主権国家ではないけれども。)
・オランダ、ガザ地区からカーネーション25,000本を輸出させるようイスラエルの説得に成功。たったそれだけでもニュースになるこの現実。(→さらに、15日にKhaled DiabのCiF記事をブクマ。)
探しものは何ですか、見つけにくいものですか。「大量破壊兵器」じゃないよ。イラクだけではなくアフガンでも、米軍兵士が普通に使ってる武器が大量に行方不明。
「もう昔の俺じゃない」って? アブグレイブとかファルージャとかのころに自分がやっていたことを、今は否定している米軍の人。
・パキスタン、ムンバイ襲撃事件のリングリーダーを逮捕。
・北アイルランド、デリーで「あの時代」を思い出させるパラミリタリー・スタイルの殺人事件(銃撃)。
・北アイルランド、オマー爆弾事件犠牲者家族がブラウン首相と面会。GCHQが当日の通信を傍受していた件についての政府報告書について。(これはあまりにあまりで書くこともできん。)
・UKIPが招いたオランダの極右な議員について、英国政府が入国拒否。理由はたぶんracial hatred関連。そしてまたいつもの「言論の自由」論が噴き上がる。
・UK政府当局者が、グアンタナモのビンヤム・モハメドさんを訪問することに決定。
・英国会で、「90歳まで生きたティツィアーノのように」と述べたブラウンの揚げ足を保守党キャメロンが「残念でした、86歳で死んでます」と取ったはいいが、実はティツィアーノは年齢がよくわからん。そこで保守党スタッフが取った行動は……ウィキペディアの書き換え。
・「元ジハディストの私が語りますよ」ってメディアに引っ張りだこだった男がいたが、全部虚言だった件について。
・必読→CSIS Publications - The "Gaza War"(全部は読めてないけれども、2008年12月からのガザ攻撃について何か考えるなら読んでおきたいという資料。)
・必読→NHKの解説委員室ブログ「イスラエル総選挙と中東情勢」(ちょっと引用→「イスラエル人にとっての「和平」とは、パレスチナ人やアラブ人と仲良くやってゆこうということではありません。和平の目的は、あくまで、イスラエルの安全を確保すること」)
・BBCの「中東報道」について、FoIでがんばっている人がいる。下記の本が非常に明解で読み応えあります。
0745320619Bad News from Israel
Alison Gilmour Maureen Gilmour Suzanna Rust
Pluto Pr 2004-10-30

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※この日のブログは「パット・フィヌケン事件とイームズ&ブラッドレー報告書」:
http://nofrills.seesaa.net/archives/20090212-1.html

■2月13日:
http://b.hatena.ne.jp/nofrills/20090213
「長期的に見ればネタニヤフの勝利のほうがアラブ・ムスリムを利する。ネタニヤフは国際社会が規定する共生と和平と拒絶するイスラエル民族の極右的性質を露呈するだろう」と中東のメディア。仮にこれが皮肉であっても絶望的すぎる。
・2005年7月、ロンドンの地下鉄駅で射殺されたデメネゼスさんについて、英当局はまだ100パーセント明らかにしたがっていない。
・スリランカ、英国が任命した特使を拒否(Des Browne元防衛大臣だが)。スリランカ側の声明に「英国による植民地支配」が、という言葉があり、私のアタマの中はショート。

■2月14日:
http://b.hatena.ne.jp/nofrills/20090214
・オマー爆弾事件のGCHQ通信傍受の件、BBCが政府報告書に反駁。そんなに注目されてないけど、あの政府報告書はanother whitewashだよ。
・イラクに出禁となったブラックウォーター社、社名をXeに変更。
IRAかと思った
・UKのブロゴスフィアでは「イスラエルの戦争犯罪がどーたらって言ってる奴は、スリランカについては何も言ってないのな」ということになっていたらしい
・小学館の『ニッポニカ百科事典』のデータを使っているYahoo!百科事典がすばらしい。「アイルランド問題」の項がすごすぎると思ったら堀越智先生だ。

……以下、次のエントリに続く。

※この記事は

2009年02月28日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

……全文を読む
▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼