「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2009年02月05日

Baugur Group破産 (Hamleys, House of Fraser, Icelandなどを傘下に持つ投資会社)

ウィタード・オヴ・チェルシー経営破綻に際しても名前が出た(というかウィタードを持っていた)アイスランドの投資会社、Baugur(バウグル、ボーガー、バウガー←カタカナ表記が3種類あるらしい)グループが、ついに破産、金曜日までにアドミニストレーション入りすると4日の英メディアで報道されている。

High-street shake-up on way as Hamleys and House of Fraser investor collapses
http://www.guardian.co.uk/business/2009/feb/04/baugur-iceland-bankruptcy

Hamleys investor seeks protection
http://news.bbc.co.uk/2/hi/business/7869342.stm

バウガー・グループはF1のウィリアムズのスポンサーでもあったそうで、さっき検索したらF1-Gate.comさんで日本語の記事があったが、Google Newsで見たところ、現時点ではこのほかには記事がないらしい。今日の夕方くらいにもう一度確認してみよう。

BBCの記事によると、Baugurのメインバンク(国有化されたランズバンキ)がBaugur groupの再建を断念、このため破産申請を行なった。この会社が持っている小売店などには当座の影響はない。

このグループは「元気なアイスランド経済」の象徴のような存在だった。傘下企業一覧:
http://en.wikipedia.org/wiki/Baugur_Group#Baugur_companies

2008年にずいぶんいろいろと売却しているが、現在も:
- House of Fraser (百貨店) ……35%
- Hamleys (玩具専門店)
- Iceland (冷凍食品小売)
- Goldsmiths (宝飾品)
- Mappin & Webb (宝飾品・銀製品) ……あー。ここもか。
- Debenhams (百貨店) ……13%
- Mosaic Fashions (アパレル) ……49%。この参加にOasisとかWarehouseとかCoastとかAnoushka Gとか。
- French Connection (アパレル)
……などを持っている。(食品小売のSomerfieldは3%しか持ってなかったのね。)

BBC記事では、BHSやMiss Selfridgeを持っている大富豪のフィリップ・グリーンが「自宅の居間で踊っている」んじゃないかというBaugurの社長のコメントと(上記のような小売店が安く買えるから)、フィリップ・グリーン自身の「あちらから訪問されればお話は伺いますが、こちらからお伺いすることはありませんよ」というコメントがかなり離れて併記されていて、何とも言いがたい。

何とも言いがたい気分のついでに、FT。

※記事の見出しが読めないくらい小さくなってしまいましたが、画像内からリンクしてます。

The man in black admired and feared by UK retailers
By Tom Braithwaite
Published: February 5 2009 02:00
Jón Ásgeir Jóhannesson came to be admired and feared in the UK for an aggressive acquisition spree that saw him buy stakes in private companies from House of Fraser and Hamleys to Karen Millen and French Connection.

Baugur, the investment vehicle majority-owned by his family, also dipped into the stock market with stakes in companies as diverse as Marks and Spencer and Sports Direct.

...

Always a controversial figure in Iceland, it was never entirely clear where the wealth to fund his acquisitions originated from. There have been rumours that Mr Jóhannesson, now 41, was funded by Russian money but he has always denied this. The real picture that has trickled out as his empire has crumbled over the past six months showed a more banal truth. ...


というわけで、French Connectionの店舗@チェスター(イングランドの歴史ある地方都市):
fcuk in Chester, by fishfoot
* a CC (Attribution-Noncommercial) photo by fishfoot on flickr

※この記事は

2009年02月05日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼