「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=


2009年02月04日

“スリギイ” strikes again at ... 10 Downing Street, of all places

2006年にこんなことがあったのをご記憶だろうか。
http://nofrills.seesaa.net/article/21689612.html
「それじゃ“スリギイ”です!NHKが英国旗の斜めライン逆に」
http://www.sanspo.com/geino/top/gt200607/gt2006070705.html(→魚拓

NHK大阪放送局は6日、同局制作で放送した人気歴史番組「その時 歴史が動いた」の再現場面で、英国旗の斜めの赤白のラインを逆にするミスがあったと発表した。担当した30代のディレクターは、予告編を見た視聴者から指摘を受け間違いに気づいたが、そのまま放送していたという。……

……
これね、自分でUnion Jackを描いてみようとかいうことをやってみるとかなり印象に残るんですが(「トリビア」的に)、ただ見ているだけ、見たときにそれが「英国の国旗」だとわかるだけ、というときには、気づかないんですよね。

このときも相当笑ったけれど、今度ばっかりはお茶をふきつくした。

なぜならば、これは日本のテレビ番組での出来事ではなく、英国での出来事、しかもダウニングストリートでの出来事だから。

Flag mistake at UK-China ceremony
Page last updated at 19:45 GMT, Tuesday, 3 February 2009
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/politics/7866938.stm

この日、英国のゴードン・ブラウン首相(とピーター・マンデルソン企業担当大臣)は、英国を訪問中の中国の温家宝首相(→ケンブリッジ大で靴投げが発生した件を含めてのBBC映像レポート)をダウニング・ストリート10番地に迎え、報道のカメラも迎えて貿易協定に署名するセレモニーを行なったのだが、そのセレモニーで卓上に置かれていた両国の国旗のうち、英国旗が、上下逆。

BBC映像レポートのキャプチャ:
unionjack.jpg

BBC記事によると、BBCウェブサイトを見ている人たちから間違いの指摘の連絡があったとのこと。

これについて、保守党所属のアンドリュー・ロウジンデル (Andrew Rosindell) 議員は「こんなにグダグダだとは信じがたい」というようなこと (an unbelievable flaw in protocol) を述べ、旗についてはこだわりのある the Flag Instituteも「懸念」を示しているが、お茶の吹きどころはこのインスティテュートの人の発言にもあった。

Mike Kearsley, director general of the Flag Institute, said: "My first reaction is 'here we go again'.
フラッグ・インスティテュートのマイク・キアズレー会長は、「第一印象は『またですか』でした」と語る。

"One part of me is concerned that we don't recognise and understand our own flag but another part of me is amused that it's a terribly British thing to do.
「私の一部は、自分たちの旗についての認識も理解もないとは何たることだと思うのですが、別の一部はニヤニヤしているのです。極めて英国的なことですから」

そんなあなたの発言に、世界中がニヤニヤ。

会長さんは次のように言ってもいるのだけれど:
"You would think people in Downing Street would recognise it because they see the flag so often. Many places in government these days have people working from overseas and maybe they don't understand.
「ダウニング・ストリートの人なら、旗はしょっちゅう見ているからわかるだろうとお考えかもしれません。最近では政府の多くの場所で外国から来た人を雇っており、その場合はわからないこともあるでしょう」

ダウニング・ストリートは、外国人は雇わないと思うけど、どうなんでしょう。もし雇ってたら、ジャック・ヒギンズの『テロリストに薔薇を』のラストのようなことが……って、この小説では「外国人」ではなく「北アイルランド人」ですが。

会長さんは次のようなことも言っている。
Mr Kearsley added: "I'm surprised that people of the calibre of Mandelson and the prime minister could allow such as mistake.
「マンデルソン大臣や首相のような要職にある方々が、あのようなミスを許すということには、驚きを禁じえませんがね」

"They were just little plastic flags on wooden sticks, which you could easily take off and put back the right way up.
「単にビニール製の旗が木の棒にくっついたもので、取り外しも簡単ですぐに直せるじゃないですか」

"In some parts of Europe you will see four flags flying from public buildings - the national, EU, district and town flags. They seem to get it right. So should we."
「欧州の地域では、4種類の旗が公共施設に掲げられているところもあります。国旗とEU旗と、県の旗と町の旗。そういうところで間違いはありませんよね。私たちもそうあって当然です」


……単に上下がわかりづらいのに上下があるというのが問題なのでは……ウェールズのドラゴンも入れたら、根本的解消になるかも。あるいはアイルランド成分(スコットランド成分に押さえつけられている赤い斜め十字)をトルツメにすれば……げふんげふん。

なお、この件で「ゴードン・ブラウン=スコットランド人でサヨク+ピーター・マンデルソン=元共産党青年部→連合王国の解体の陰謀」という説が出ているかどうかは、私は確認していません。



英国旗(ユニオンフラッグ、ユニオンジャック)の成り立ちの画像、再掲しておきます。



※この記事は

2009年02月04日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 08:00 | TrackBack(0) | todays news from uk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック

【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

……全文を読む
▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼