戦闘行為停止後、これまで入れなかったガザ地区にジャーナリストが次々に入っている。いきなりみんなで入ってみんなで書き出したので、ただでさえ記事が多いというのにまったく追いきれないが、気付いたものをメモ。
【ガーディアン】
■駐エルサレムのローリー・マッカーシーがラファに入った。
Gaza: 'They don't believe this is an end to the fighting'
Rory McCarthy, Sunday 18 January 2009
http://www.guardian.co.uk/world/audio/2009/jan/18/gaza-israelandthepalestinians
音声レポート(mp3, 2分くらい、電話)。国境から500メートルほどのところにある友人宅を訪問。トンネルを標的とした攻撃が激しかった。人々は疲労困憊していてシェルショック状態。電気、ガスがないことはもとより、水が来ていなかった。攻撃が行なわれていた間も飲料水のために外に出なければならなかった。警察署、モスクなどは破壊されている(→Rafah Kidさんの写真も参照。底の抜けたような空の青さが刺さります)。人々は悲観的で、これが戦闘の終わりとは考えていない。何年も戦闘は続いてきた。など。
Amid the ruins, a fragile truce and a fragile future for Gaza
Rory McCarthy in Rafah
Sunday 18 January 2009 20.57 GMT
http://www.guardian.co.uk/world/2009/jan/18/gaza-fragile-truth-and-fragile-future
1:50の映像あり。日曜日にジャーナリストが軍エンベッドではない形でガザ地区に立ち入ることができた。ガーディアンのほか、BBCやABCなどの記者が入り、被害を調べ、人々に話を聞いた。記事URLをクリックして出てくる映像の静止画に出ているおじさんは英語話者。「家はやられました、鶏さえやられました、羊も」。1:20からABCの記者のインタビュー(ガザに入れたことについて)。最後は車の中から、破壊された町並み。
記事は上の音声レポートで語られていた内容と、この映像に映っているものの説明と、最後にハマス幹部(ハマス内では穏健派)の「占領と抵抗」といういつもの説明と、「これで終わりではない」との観測。
一部抜粋。
Even as he spoke Israeli drones still circled overhead. Thousands of Israeli troops were still deployed deep inside the Gaza strip. It was a war that Israel did not want the world to see, a war in which Gazan schools, hospitals and UN buildings were shelled and in which hundreds of civilians died. It was a war that Israel's triumphant leaders said was justified by rocket attacks that have terrified the population of southern Israel and killed 20 people in the last eight years. Journalists were banned from entering Gaza, until the Egyptians finally allowed some to cross their border. By then the devastation was too much to hide.
彼が話をしている間も、イスラエルの無人偵察機は頭上を旋回していた。数千人のイスラエル軍兵士が今もまだガザの奥深くに留まっている。これはイスラエルが世界に見せたくなかった戦争だ。ガザの学校や病院、国連の建物が砲撃を受け、数百人の一般市民が死んだ戦争だ。これは、イスラエルの勝ち誇った指導者たちがイスラエル南部に住んでいる人たちを脅かし、過去8年間で20人を殺したたロケット攻撃によって正当化されると述べた戦争だ。ジャーナリストはガザに入ることを禁止されていた。エジプトが[原文ママ。ビデオには「イスラエルが」とある]ついに、一部のジャーナリストに国境越えを許可してようやく入れたのだ。そのころには既に、破壊はあまりにひどく隠しようもないほどになっていた。
■フリーランス・ビデオジャーナリストのイニーゴ・ギルモアがラファに入った。(ギルモアは今回、別の新聞でも書いている。)
'Israel has achieved nothing from this'
Inigo Gilmore in Rafah
guardian.co.uk, Sunday 18 January 2009 19.38 GMT
http://www.guardian.co.uk/world/2009/jan/18/gaza-rafah-israel-residents
一部抜粋。このほか避難民がいる国連学校も取材。
Back in the centre of Rafah, Abdul Kareem, a young student, standing outside his burnt-out home, was at a loss to explain why the house was targeted. He had nothing to do with Hamas, he insisted; he was a supporter of President Mahmoud Abbas' Fatah faction.
ラファ中心部に戻った。アブドゥル・カリームは若い学生だ。全焼した自宅の前に立ち、なぜこの家が狙われたのかわけもわからずにいる。僕はハマスとは全く関係ない、と彼は言う。ファタハを支持しているんだ、と。
He and his family had fled after the first missile landed; two further missiles followed. Looking at the remains of his bedroom, he began sobbing. "I don't understand it," he said. "I don't understand what I should do now. I cannot do anything. This is life in Gaza."
彼とその家族は、1発目のミサイルの後で避難した。その後2発が続いた。かつて自分の寝室だったものを見つめて彼は泣き出した。「わけがわからない。僕はどうしたらいいんだろう、わからない。何もできないよ。これがガザでの生活」
Everyone I spoke to in Rafah said they felt they were targets during the three-week assault. Many claimed that Israeli attacks were indiscriminate, and not in response to rockets fired from Gaza.
ラファで話を聞いた人全員が、自分が標的にされていると感じたと語っていた。多くの人たちがイスラエルの攻撃は無差別で、ガザ地区からのロケット弾への反応ではない、と主張していた。
Gaza: 'They left bullets on the floor and graffiti on the walls'
Rory McCarthy, guardian.co.uk,
Monday 19 January 2009
http://www.guardian.co.uk/world/audio/2009/jan/19/gaza-rory-mccarthy
音声レポート(3:40)。最も戦闘が激しかったガザ市南部のゼイトゥーン(?と聞こえる。元イスラエルの入植地)から。パレスチナのある部族のうち48人が殺された。モスクも破壊され、質素な家もめちゃくちゃになっている。イスラエル軍が一般家屋を軍拠点としたことは明らか。というのは床にイスラエルの食べ物の袋が落ちているし、壁に落書きがされている。ヘブライ語のもあるが、英語で、"Arabs need to die" とか、"Arabs 1948 - 2009" というものもある。
……ヘタレですいません、ここまで聞いた時点でもうダメ。ここで1:30です。写真は幾分か無感覚になっているけど、言語はダメ。
Inside Gaza: Israeli troops have vanished but the damage is plain to see
Rory McCarthy in Zeitoun, Gaza
guardian.co.uk, Monday 19 January 2009 12.41 GMT
http://www.guardian.co.uk/world/2009/jan/19/gaza-israel-troops-withdrawal
上の音声レポートの記事。私には読める記事である気がしません。
■ガーディアンではほかに、元々ガザ地区にいて、攻撃の間ずっとガザから報じ続けていたパレスチナ人ジャーナリストのハゼム・バルーシャの記事がある。
View from Gaza
'This is what Hamas promised - just destruction'
Hazem Balousha in Gaza and Toni O'Loughlin in Jerusalem
The Guardian, Monday 19 January 2009
http://www.guardian.co.uk/world/2009/jan/19/gaza-hamas-ceasefire
Standing in the pyjamas that he wore when he fled his home 10 days ago, Shawqi Sultan, 44, a municipality employee in Gaza's north, has little trust in either Hamas or Israel.
Shawqi Sultanさん(44歳)はガザ北部の自治体の職員だ。10日前に自宅から避難したときに来ていたパジャマのままで立ち尽くしている。彼はハマスにもイスラエルにもほとんど信用を置いていない。
"The ceasefire gives us nothing. If one rocket kills an Israeli they will kill hundreds and destroy more. Israel destroyed our area, killed our people and we got no political result," he says.
「停戦ったって、うちらには何も得るところはありません。もし1発のロケットが1人のイスラエル人を殺したら、イスラエル人は100人を殺し、もっと大きな破壊を行ないます。イスラエルは私たちの地域を破壊し、街の人たちを殺しました。そしてこちらには、何ら政治的な結果はない」
……といった意見のほか、非常に率直な「ハマス」に対する意見がいくつか紹介されています。どっちの側につくとかそんなこと関係なく、「ハマス側は」とイメージで語る前に読むべき記事のひとつ。
それから、案の定イスラエル軍兵士は他人の家に上がりこんでめちゃくちゃにした挙句、そこらへんにクソして帰っていったみたい。これも前から何度も報じられているけど(報道機関が報道しているかどうかは知らん)。
Dabor says she wants more than just a week-long truce - she wants a permanent end to the conflict. "We are afraid that they will return and make another incursion," she says, watching her daughters cleaning the mess where Israeli soldiers urinated and defecated in two rooms of her shelled house.
ダボールは、1週間の停戦よりも多くを望んでいると言う。紛争の恒久的終結を望んでいるのだ。「また戻ってきて入ってくるんじゃないかと思うんです」と言う彼女の視線の先では、娘たちがイスラエル兵が荒らしていった後を片付けている。イスラエル兵はダボールの砲撃を受けた家の2つの部屋に大小便をしていった。
ガーディアンは今のところ以上。次、BBC……の前に、私には癒しが必要。マジで。
Madness Turns To Glass (S:Cage)
タグ:2008年12月ガザ攻撃
※この記事は
2009年01月20日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
【i dont think im a pacifist/words at warの最新記事】
- 「私が死ななければならないのなら、あなたは必ず生きなくてはならない」展(東京・六..
- アメリカのジャーナリストたちと一緒に、Twitterアカウントを凍結された件につ..
- パンデミック下の東京都、「コロナ疑い例」ではないかと疑った私の記録(検査はすぐに..
- 都教委のサイトと外務省のサイトで、イスラエルの首都がなぜか「エルサレム」というこ..
- ファルージャ戦の娯楽素材化に反対の意思を示す請願文・署名のご案内 #イラク戦争 ..
- アベノマスクが届いたので、糸をほどいて解体してみた。 #abenomask #a..
- 「漂白剤は飲んで効く奇跡の薬」と主張するアメリカのカルトまがいと、ドナルド・トラ..
- 「オーバーシュート overshoot」なる用語について(この用語で「爆発的な感..
- 学術的に確認はされていないことでも、報道はされていたということについてのメモ(新..
- 「難しいことはわからない私」でも、「言葉」を見る目があれば、誤情報から自分も家族..































