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「2008年12月ガザ攻撃」のタグで一覧できます。
記事クリップははてブ@Dec2008_Gazaのタグで。
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このエントリでは、BBCなど英メディアで現地からの様子を伝えている国際支援組織「イスラミック・リリーフ」のハテム・シュラブさんのレポートについて、簡単に書きます。
本題に入る前に……「日本国際ボランティアセンター」さん(略称JVC)が、12月31日にガザへの支援内容を確定、現在募金を受け付けておられます。詳細は下記URLにて。郵便振替でもクレジットカードでも募金できます。
http://www.ngo-jvc.net/jp/projects/palestine/200812gaza.html
JVCによる緊急支援について
JVCは今回のガザの緊急事態を受け、PMRS(=Palestinian Medical Relief Society、パレスチナ医療救援協会)を通した緊急医療支援を開始します。医療の中でも救急に関する部分の支援を行うことを決定しました(12月31日)。
支援内容
ガザ地区全域の人々に対し、以下の支援を行います。
* 救急セットの配布
* ボランティアへの救急法トレーニング(既にトレーニングを受けた人たちの再講習も含む)実施
* 救急法講習のための道具の購入
支援額
10,000 USD(約100万円)
現在、ガザにある全てのPMRSのクリニックでは、全ての医療チーム、そしてボランティアたちが24時間体制で、次々と運ばれてくる攻撃による負傷者の治療にあたっています。また、全ての救急車、巡回診療車を稼動させ、混乱状態の中クリニックまでたどり着くことのできない負傷者の搬送にも追われています。
募金についての詳細が記載されたページは、スクロールダウンすると、現地調整員さんの報告などもあります。
さて、現地では病院が機能していないとの報道は、これまでに何件もありました(例えば12月末のガーディアンなど)。以下は「イスラミック・リリーフ」の現地支援要員のハテム・シュラブさんの1月1日の報告、BBC Newsでの連載から。
Aid worker diary
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/7802295.stm
Hatem Shurrabは、英国に拠点のある支援団体「イスラミック・リリーフ・ワールドワイド」の支援職員で、ガザ地区で活動している。
ガザ:1月1日
昨晩はほとんど眠れなかった。間断なく爆発音がしていたからだ。ガザ地区のありとあらゆる場所を攻撃しているように思われる。
危険な状況ではあるが、イスラミック・リリーフは人道支援活動を増大させている。そうするしかないのだ。今朝は基幹病院であるシーファ病院に、トラック4台分の食料を運んだ。
食料を運んでいる最中にも、負傷者が新たに病院に運び込まれてきていた。医師たちは全然休息していないのではないだろうか。とにかく、絶え間なく負傷者が病院に到着している。
支援食料は、小麦粉、米、豆、肉や魚の缶詰など。イスラミック・リリーフは、病院の倉庫にトラック4台に満載した食料を届けた。これは是が非でも必要なものだ。ガザ地区の病院(複数)で1ヶ月以上はこれで充分だ。
6日前に爆撃が開始されて以来、人々はますますひどい状況になっている。家族に食べさせるために、そこらへんに生えている草を抜いて茹でるしかないという家族にも複数遭遇している。
人々は、パンの配給を受けるために1時間近くも行列に並んでいる。長い行列は危険だ――いつ爆弾が落ちてくるかわからないし、さえぎるものがないところにいるのは最悪だ。
寒さが増してきていることも、ガザの人々にとっては危険である。イスラミック・リリーフではすでに毛布を配っている。今日はシーファ病院の負傷者たちに400枚、自宅に持ち帰ってもらえる毛布を配った。
ガザでは人口密度が高いので、一般家屋が政府系機関の建物に非常に接近した状態で建てられている。そのため、爆弾が落とされると一般家屋も被害を被る。
多くの人が窓やドアのない状態で生活している。爆弾の威力のせいで壊れてしまったからだ。壁が傷んでいるので、人々は家の構造のことを心配している。割れた窓ガラスをナイロンで置き換えようとしている人たちもいるが、ナイロンは、ガザでのほとんどのものと同様に不足していて、多くの人たちはそれが買えるほどの金銭的余裕がない状態だ。
多くの人々にはガスがなく、電気も限られている。ガザにまったく電気がこない状態が長く続くことがある。
人々は、毛布を何枚も使って暖を取ろうとしている。多くの人々が調理のために木を燃やすようになっているが、それは暖を取るにも役立っている。あるいはワークブックの紙を使ってお茶を入れるお湯を沸かしている人たちもいる。
いつものように、最も苦しむのは弱者である。私が心配でならないのは子供たちだ。子供たちは空腹をかかえ、疲れていて、恐怖におびえ、寒がている。F-16や爆弾投下の轟音を気にせずにいるのは、大人でも簡単ではない。子供ならなおさらだ。
支援活動者として、朝自宅を出て仕事に行くのは大きなリスクであるが、ただぼーっと突っ立って同胞が苦しむのを見ていることはできないから、私たちはとにかく活動を続けている。
イスラミック・リリーフの職員は、できる限りのことをしようとベストを尽くしている。みなガザの人間で、みな怖い思いをしている。しかし同時に、私たちが外に出て同胞のガザの人々を助けなかったら、誰がそれをするというのだろうか。
年が改まったが、ガザの人々にとっては、2008年は結局終わっていないように感じられる。
BBC Newsの上記URLでは、1月1日以外の日付の報告も読めます。
また、ハテム・シュラブさんの映像レポートがガーディアンに掲載されています。7分15秒くらいです。音声解説つきですが、声があまり大きくなくてノイズがかなり入っているので(車の音など)、その内容をここで説明できるほどには聞き取れていない箇所がかなりあります。(私は無理ですが、どなたか聞き取れる方、いらしたらトラックバックなりコメント欄なりでお知らせください。)Gaza: Life under bombardment
Hatem Al Shurrab/Islamic Relief Worldwide
Friday 2 January 2009
http://www.guardian.co.uk/world/video/2009/jan/02/gaza-video-diary
最初は、「グッドモーニング、ガザ。私はハテム・アル=シュラブです」といった言葉とともに、数時間前に標的として爆撃された政府機関の建物の周囲の様子を家庭用ビデオカメラで遠巻きに撮影したパートです。政府機関の建物の近くに一般の民家があり、民家のガラスが割れています。
1:00くらいのところで、別の地点での映像に切り替わります。車内からの撮影で、歩道に大勢の人たちが行列をつくっています。この直前の音声によると、パンを買う行列だそうです。車が交差点に差し掛かると、向こうにTOSHIBAの看板が見えます。電器屋さんでしょう。
1:27で再度映像が切り替わり、ハテムさんが車の行き交う道路に立って(ちょっと冷や冷やします)、攻撃が継続していることをレポートしています。背後は瓦礫の山。音声によると、これが標的として爆撃されたモスクだそうです。
ハテムさんが「このモスクの近くにあるアル=シーファ病院では物資・食料が不足しており、私たちの活動で食料を運びます」といったことを述べる背後を、自転車に乗った男の子とか、トランクが閉まりきらない車などが走り去ってゆきます。一台、タクシーでしょうか、黄色い車が停車し、人を乗せています。
モスクの斜向かいがシーファ病院です。レンガ色の塀をしたかなり大きな病院です。病棟の前から、ハテムさんはモスク爆撃で多くの負傷者が担ぎこまれただけでなく、爆風で病院のガラスが割れて、ガラスの破片が患者に降りかかったことなどを伝えています。
3:20でカメラは病棟内に入ります。重傷者専用のセクションです。医師の1人が厳しい状況を説明しますが、医療機器の電子音が大きくて細かいところが聞き取れません(単に私の集中力がなくなっていることが大きいと思いますが)。
4:00くらいで病室にカメラが向かいます。白木の扉が清潔な印象を与える病棟ですが、今回の大規模攻撃開始以来はまさに修羅場の状態、何ヶ月も継続していた封鎖のために薬や消耗品(ガーゼなど)が不足している地域の基幹病院です。ハテムさんは「負傷者がまだまだ運ばれてくるので、ベッドを空けておくようにしている」ということを説明します。つまり、まだ完全に回復していなくても、ある程度大丈夫になった人は自宅に帰している、と。
4:41で外の映像に切り替わります。赤新月のマークをつけた救急車が入ってきます。遠くでホイッスルの音と、銃声のような乾いた音がしますが、銃声なのか、何かの機械(工事現場で使うような)の音なのか、まったくわかりません。
4:53で破壊された政府機関建物の前からのレポート。工事現場で使うような機械の音がしています。標的とされた政府機関の建物のすぐ裏手に、12階建てくらいのマンションがあります。(その手前にも5階建てのマンションらしきものが。)
ハテムさんは「このような環境では一般の住宅もガラスが割れるなどの被害をこうむります。そして、どの家も家族の誰かを亡くしているなどしています。すべての家にどういうことがあったのかを話すことは大変に難しい。とにかく武力行使はすぐに終わってほしいです。人々がこのような目にあうなど」といったことを語ります。
5:50で地面の瓦礫。風の音がします。10秒くらいしてからハテムさんの解説が始まります。「イスラミック・ユニヴァーシティです。私が学んだ大学です」。
このあとしばらく言葉が出ません。そして「これは実験棟です。イスラミック・リリーフはここに寄付しましたが、残念なことに、その実験器具類は今はあの瓦礫に埋もれています」。
ぺしゃんこになった実験棟の手前(というか隣)の建物は、窓ガラスがなくなってカーテンが風に舞っていますが、外見からは、建物自体はほとんど無傷といえるような印象を受けます。外壁にひび割れもなく、どこかが吹き飛んでいるということもなく。イスラエル軍がこういった「精密爆撃の技術」をYouTubeなどで積極的に示している(見せびらかしている、といってもいい)ことは、既報のとおりです。
6:44で、病院の映像。負傷者が搬送されてきました。ハテムさんとカメラは重態の患者が収容された、あれやこれやの医療機器の音で満たされた部屋を見て回っています。20代くらいの男性と思われる人や、10歳にもならない子供。
「イスラミック・リリーフ」のガザ人道支援活動については下記URLで。
http://www.islamic-relief.com/Emergencies-And-Appeals/emergency.aspx?emID=47
※この記事は
2009年01月03日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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