kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2008年11月15日

自治政府の進め方で打つ手なしの北アイルランド自治議会議員、レシピ集では元気いっぱい

北アイルランドについての重い話が続いているので、ちょっと軽い話。Recipes for a successful power-sharing Assemblyが必要なときに、An Assembly of Recipesなる冊子が出ましたよという水曜日の報道。

癌研究のチャリティ団体であるCancer Research UKの企画で、北アイルランド自治議会の議員たちが「わたしのレシピ」を寄稿したものがまとめられたそうだ。£5で頒布されており、収益はすべてCancer Researchへの寄付となる。

Iris Robinson's chocolate balls to melt our hearts
Wednesday, 12 November 2008
http://www.belfasttelegraph.co.uk/news/local-national/iris-robinsons-chocolate-balls-to-melt-our-hearts-14056106.html

Assembly members' food for thought
By Niall Glynn
BBC news website
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/7724581.stm

ベルテレは記事見出しから遊びすぎだし(「アイリス・ロビンソンのチョコレート・ボールであなたのハートもとろけちゃう」って)、BBCが「ナショナリストよりもユニオニストのほうが甘い物好きが多い」とか、「みんなタイカレー好きね」とか、どうでもいい分析をしているが、このどうでもよさがいい感じすぎるので、箇条書きにしてみたいと思う。

以下、英語表記はBBCのものを基本とした。また、議員名にはアセンブリーのサイトの各議員のプロフィールのページへのリンクをつけた。こういうコンテクストでプロフィール見ると、あれ、この人独身なんだとかってことに目が行ったりします。

George Robinson, DUP: fruitcake (フルーツケーキ)
※オーソドックスなお菓子です。

Iris Robinson, DUP: chocolate creation (型抜きチョコレート)
※ベルテレはchocolate ballsと書いている(それで変な笑いが起きているのだけど)……ひょっとしてBBCがcreationという言葉を使ってるのは、アイリス・ロビンソンがファンダメンタリストであることにかけているのではないかという気もしてきた。たぶん妄想だ。

Stephen Moutray, DUP: coconut marshmallow cream meringue pie (ココナツ・マシュマロ・クリーム・メレンゲ・パイ)
※想像しただけで甘ったるい……しかも味覚はイギリス基準、どこまで甘いことやら。

Jeffrey Donaldson, DUP: profiteroles with chocolate sauce (シュークリームのチョコレートソース掛け)
※ふつうに美味しそうなのだが、ジェフリー・ドナルドソンかよ……。こういうの食べてると思うと、ぐっとくるものがあります。自分で作れるほど料理の腕がいいわけではないが、というご本人コメント、"I'm afraid the best I can do is Scotch broth soup or beans on toast but I daren't send that into the recipe book or I'd be called in front of the Assembly Commission."(自分ではせいぜいスコティッシュ・ブロスかビーンズのトーストのせくらいしか作れないのだが、まさかそんなものをレシピですと言う勇気もないし、そんなことをしたら委員会に召喚されてしまいそうで)……スコティッシュ・ブロスがビーンズ・オン・トーストと同程度だということがわかりました。そして、この人はやはり見栄を気にするということも。(笑)

Pat Doherty, SF: fruity porridge (フルーツ入りポリッジ)
※ジェフリー・ドナルドソンが仮定法で言ってることが事実なら、この人は委員会に召喚される。BBCもベルテレも一緒にツッコミ入れてるのだが、レシピは「1. ポリッジを作ります 2. お好みの果物をカットして入れます」らしい。学生かよ。(笑)

Margaret Ritchie, SDLP: tomato-basil lasagne with prosciutto (プロシュートとトマトとバジルのラザニア)
※すっごくイメージに合う。実際にこういうの自分で作っていそうという意味ではナンバーワンかも。

Michelle Gildernew, SF: local seafood chowder (地元のシーフードのチャウダー)
※ああ、なんかこのlocalの一語がとても政治家っぽい。でもこれは美味しいと思う。イメージで。

Sammy Wilson, DUP: quick ham pasta (ハムを使った簡単パスタ)
※これもイメージに合う。この人は実際にこういうの食べてそう。

Caitriona Ruane, SF: chicken kebabs with vegetable paella (チキンのケバブと野菜のパエリャ)
※これもまたイメージにぴったり。この人はエルサルバドルなど中米での仕事の経験がある。元テニスプレイヤー。

Conor Murphy, SF: Thai prawn curry (タイのエビカレー)
※理由はわからないけどツボった……コナー・マーフィーがタイカレー……。しかもエビ@「試合見に来ておいてエビサンドとか食ってんじゃねぇっての」を思い出さざるを得ないポッシュな食材。

Michael McGimpsey, UUP: Thai green chicken curry (グリーンカレー)
※ベテランの保守ユニオニストがタイカレーか……。

Dawn Purvis, PUP: Thai red curry (レッドカレー)
※今度はPUPがタイカレーですか……以上、タイカレー3人組。政治の話をさせたらまとまりそうにないけど、カレーの話ならまとまりそう。

Naomi Long, Alliance: chicken jambalaya (チキン・ジャンバラヤ)
※ベルテレによると、このレシピ集の中で作るのが難しい料理ナンバーワンだそうです。

Jim Shannon, DUP: hedgehog cake (ハリネズミケーキ)
※材料じゃなくて形が、ということです>ハリネズミ。

Gerry Kelly, SF: fried scallop borlotti (ホタテと豆の炒め物)
※さすが伊達男、なんかオシャレなもの出してきた。ご本人のコメントは、"I have cooked it a couple of times and the people who ate it thought it was okay but I suppose you would have to ask how much did they know about scallops. It isn't cooked too often in the Kelly household as the kids aren't really up for scallops but my wife and a few friends are very partial to them." (何度か作って人に食べさせたら不味くはないということで。でもその人たちにはホタテってものがあんまりわかってなかったかもしれない。子供がホタテがあまり好きじゃないのでうちではあまり作らないのだが、妻や何人かの友人が非常に好きな料理です)

ジェリー・ケリーとシン・フェインの幹部が豆とホタテの炒め物を食べてるのを想像すると、なんかぐっとくるものがあります。

Gerry Adams, SF: oven baked wild Irish salmon (天然アイリッシュ・サーモンのオーヴン焼き)
※今何か書くと、下手すると誹謗中傷になるのでノーコメント。

Arlene Foster, DUP: children's veggie pizza (子供向け野菜ピザ), banana dippers (バナナ・ディッパー)
※後者は「チョコバナナ」のようなものだけど、一般的レシピではバナナをカットするみたい。普通のレシピはネット上にいろいろあるけど、要するに「子供と一緒に楽しく」ということかな。

Gregory Campbell, DUP: sweet and spicy pineapple chicken
※肉を食べない私にはどんな料理なのか想像もつかないので日本語化できません。甘くてスパイシーでパイナップルでチキン?

なお、ピーター・ロビンソンは「家内に任せます」ということだったそうです。で、アイリス・ロビンソンのチョコレート。

レシピ集を企画したCancer Research UKのPortaferry Branchによれば、レシピを寄せた議員は80人近く。全議員数が108なので(煩悩と同じ←記憶術)、8割くらい。「政治家の方々にはこれまで大きな支援をしていただいてきたので、これだけ多くのレシピをお寄せいただいても驚きはしませんでした。非常によいものができたと嬉しく思っています。順調に売れれば癌との戦いを支援するために必要とされる資金として、£25,000が得られます」

入手したい人は下記まで、とのこと。Cancer Research UKのショップの一部でも取り扱いがあるそうです。
Allison Murphy
07834539566

Beatrice Kennedy Restaurant
44 University Road, Belfast
Tel: 0289020 2290

なお、BBC記事には、UUPのMichael Copelandが「キャンサーリサーチの資金集め」という主旨には賛同するとした上で、「議員がそんなことをやってる場合ですか。自治政府が空転していて自治議会が法案を審議してもどうにもなってないときに、しかも選挙区の人から週に£32の光熱費の支払いさえままならないという相談が寄せられているときに、これではまるで『(パンがないのなら)お菓子を食べればいいじゃない』という態度です」と述べている、との記載がある。

ベルテレのコメント欄は、「経済情勢の悪化、凶悪な性犯罪、暴行事件、光熱費の値上がり、学校の問題など問題山積みのときに、UTVの人員削減(OR閉鎖……私もニュースを追ってないので今どこに来てるのかわからないのですが、UTVは危ないらしい)とかチャリティとか、議員は何をしているんだ。仕事しろ」とか、「レシピ本ならもめないんだ!」とか、「146日間も自治政府が空転している状態で、£42,000の議員報酬ってさあ、キャンサーリサーチの£25,000は議員が他人に本を買ってもらうんじゃなく、議員本人が寄付しろ」とか、「この体たらく、何と情けない。統一アイルランドでましになるんならそっちにつくよ(前回の選挙ではユニオニストに投票したけど)」とか、「いくらgood causeとはいっても呆れる」とか、強烈なブラックジョークとか(北アイルランド自治政府で仕事をするシン・フェインの「ハンブルパイ」というレシピを希望、というもの)、賑やかです。

※この記事は

2008年11月15日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 23:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | todays news from uk/northern ireland | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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