「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

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2008年11月03日

沈黙をもって抗議する、という形と、BBCのとんちんかん

ベルファスト・テレグラフで、11月2日の軍パレードとシン・フェインなどの抗議行動は、大きな騒動なく終わったということを確認してから、BBC Newsのトップページを開いて、今日のニュースはなるほどなるほどとスクロールしながら一番下まで来たところでお茶ふきました。まさかBBC Newsのトップページで、アイルランド語で「ソーシャリスト・リパブリックへの意志」を意味する文字列を見ることがあるなんて!(写真のピントが合ってるお兄さんは問題ではありません。その背後の文字列。)


バナーとはいえ、BBC Newsのトップページに……ほんと、予想外。(あくまでも可能性としてだけど、BBCの写真選び担当の人が画像としてのインパクトが強い「お兄さん」だけ見ててそこまで見てなかったか、eirigiの意味をわかってなかったのかなあ。言葉の意味がわかってたら、文脈のある個別記事の写真としてはもちろん「あり」だろうけど、BBC Newsのトップページというのはありえないと思う。)

記事はこれ。2日のベルファストでの「英軍帰還パレード」でベルファストがオレンジ陣営対緑陣営の全面対決の様相を呈していた、という点についてのレポートです。

Parade casts long dark shadow
Mark Simpson
BBC Ireland correspondent
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/7705008.stm

なお、BBC Newsトップページの写真バナーになっていたお兄さんはこの記事に添えられた写真にもいますが、この写真は単に「見た目のわかりやすさ」で選ばれたのだと思います。

さらに、この記事のページをスクロールダウンすると、ユニオニスト/ロイヤリスト側の群集の写真がありますが、右端の女性が着ている服が、FCUKのなんだよね……単なる服なのか、群集の最前列で「連中と対決」することを見越して選んだ服なのか、わかんないけど、あまり誉められる選択ではないと思います。(FCUKは、CとUを入れ替えた単語に空目せざるを得ないことで知られるブランド。)

BBCの記事の内容は、ざっくり、次のような感じ。

過去が投げかける影は長い――新たな時代に入ったベルファストだが、その表面を少し引っかくだけで、古い分断が姿を見せる。

ベルファストでの軍のパレードは、新しい(=紛争後の)ベルファストにとって、政治上の、また治安上の試験となった。全般的には合格したといえるが、この日、目に見えた緊張は、表面から見えない問題の存在を改めて思い起こさせるものである。【補記:ああ、ロンドン目線だな、って思いますよね、こういうの。まるで「外国」のことをレポートしているかのように見えます。】

大まかにいえば、ユニオニストにとって英軍はヒーローであり、リパブリカンにとっては悪漢である。和平プロセスがあろうがあるまいが、その見方は変わらない。ロイヤリストとリパブリカンが、互いに叫べば声が届く距離になっていたところでは、空気はひどく緊張した状態になっていた。


……えと、ちょっとすいません、限界。このあとは、「リパブリカンのデモ」についてのあれこれですが、添付写真のお兄さんの団体とは関係なく、シン・フェインについてです。で、結論をいうと、「リパブリカン」側(シン・フェインのデモ隊)は、バカどもの挑発に対し高いスルー力を見せ付けて立派だったと思います。(後述)

しかし、マーク・シンプソン(←リンク先でBBC journalistを参照)ってこんなに雑な仕事してたっけ。最後まで目を通しても、「分断されとるのですよ、あの都市は」が言いたいのかな、という印象(そんなstating the obviousなBBC記事、いやだ……英国内のことなのに!)。でなければ、政治的カマトトというか――トニー・ブレアが「和平」という「形」のためにどういうことをしたか、記録・公開されてないわけじゃないし、BBCのジャーナリストがそれを知らないはずもないだろうし、シン・フェインの現在のあり方は、そういうコンテクストでこそ見るべきだろうし。それとも単に、「紛争」も終わったというのにむやみにややこしくなっているばかりだ、というように見ていて、単に関心がないのかな。

しかし最悪なのはこの記事の写真の選択。EirigiはSinn Feinではないのに、写真はEirigiで、本文はSinn Feinという深刻な分裂。(これについて何も気付いていないのかもしれないけど、自国内のことでしょ。BBCが日本の8月15日について的外れな写真をつけるのとはわけが違う。)

いや、単に「外部にはアラブのレジスタンスのシンボルに見えるもの(クフィーヤ)を身につけたアイルランド人と、政治的スローガンが書かれたプラカード」が、「イメージ(を喚起する)写真」として絵的によかったのだろうけど、それでも「英国内のニュース」としてのBBC記事を読んでいるのだという前提があるから、コンテクストはどこよ、というか。もう、がっかりだ。(ていうかああいう「レジスタンス」っぽい巻き物は今年ファッションアイテムとして流行してて、もうちょっとで「チェ・ゲバラのTシャツ」になりそうなくらいのところまで来てると思うんだけど。)

で、BBCのこの記事を見る前に、私はSlugger O'Tooleを見ていたんですが、やはり、全然違います。
http://sluggerotoole.com/index.php/weblog/comments/parade-and-protest/

Sluggerのライターのひとり、マーク・マクレガーさんがSluggerで告知して合流したジェラードさんという人と組んで、カメラとビデオカメラを持って、緑陣営もオレンジ陣営も見てきました、という報告。

ベルファスト西部から市街地に向かったということで、出発点(フォールズ・ロード)でのEirigiの抗議行動では参加者200人、警官200人だったとか、移動の途中でウォーターキャノン(放水車)2台を見たとか(結局使われなかった)、英軍がパレードする前に、ロイヤリスト武装組織(UDAとかUVF)メンバーとして知られている人たちが何人も入っている集団が道路の中央を行進して、英軍パレードを見に来た人たちから歓声が上がっていたとか(この件でコメント欄が荒れた)、Falls RdでのEirigiのデモと警官隊との間で緊張が高まったとか、シティセンターに戻ってシン・フェインのデモに合流すると、オレンジ陣営から「ごはんはどうだい、ボビー・サンズ」とか「飢饉はもう終わったのだから」とかのお歌(後者はレンジャーズのあれです)が出たとか、言葉でのアビューズがあったとか、花火や空き瓶を投げつけられたとか、パレードの軍人は多くは無表情だったが、何人か年端も行かぬ兵士がニヤニヤしていたとか。

写真はflickrにまとめてアップされてます。(警察車両の鉄壁のブロックっぷりがよくわかる。)
http://www.flickr.com/photos/24415193@N03/sets/72157608593536107/

リパブリカン側の抗議行動は、EirigiとSinn Fein(とOgra Sinn Fein)と……あとは私にははっきりとはわからないけど、ふつうに図像から考えて32CSMだなってのと、あとはRNU (Republican Network for Unity) という名称の小規模なグループ(追記@2009年3月→2008年10月末のベルテレ記事参照。中身は32CSMとIRSPだ)もあるのだな。Eirigiの「RIR」のプラカードは、ロンドンとかでのソーシャリスト・ワーカーのに雰囲気がよく似ているけど、関連あるのかな。場所がNIだと左翼の「反戦運動」の方向での広がりが微妙なのでよくわからないです。どうでもいいけど、どこにでも現れる聖書の団体の人が「汝の隣人を愛せ」で登場しているのにお茶ふきました。(前回は8月のプライドのときにいた。)

エントリの最後にマークさんが撮影した動画がポストされてます。
http://ie.youtube.com/watch?v=aGAR9GXxVCQ

7分くらいあるこの動画は主に緑陣営内から撮影したもの。緑陣営は、いくつかの主催者がいくつかの地点で抗議行動を行なっていますが、ここで撮影されているのはシン・フェイン(主流派)です。(映像にはシン・フェインであるという明示的な要素はありませんが、パレード間近のこの場所で抗議行動をする許可を取っているのはシン・フェインです。)

人々が掲げているのは、北アイルランド紛争で英治安当局によって殺された人の名前と写真などを印刷したもの。黄色いヴェストを着ているのはデモ主催者の警備&誘導担当の人たち。通りを渡った向こう側にオレンジ陣営が陣取っているわけですが、こちらから(つまり緑側から)の罵声などは一切ありません。あちらから(オレンジ側から)は罵声とかお歌が聞こえてきます。緑陣営はそれに反応しません。

マークさんのカメラが緑陣営の先頭に移動すると、立派なテレビカメラを担いだ人もいます。主催者側の黄色いヴェストの集団が移動して、ようやく、デモ隊の先頭が掲げているバナーが全部見えます。YouTubeでハイクオリティで再生させないと読めませんが、"Ballymurphy Massacre Internment 1971" のバナーです。

オレンジ側からひときわ大きな声が上がり、マークさんのカメラがぐるりと回ると、報道陣のカメラマン(テレビ、スチール)が何人もいることがわかります。それから、デモ隊の先頭にいた人たちが数十人くらい、「state murderの犠牲者」の顔と名前などを印刷した紙を掲げながら、エリアの最前部、警察が設置したフェンスのところまで移動していきます。静かで、統制がとれています。オレンジ側からの声はますます大きくなり、通りの向こうの建物の外壁工事の足場にも何人も乗っているのが確認できます。

外壁工事の足場に一般人を上がらせるなんて危険なことです。でも実際に人がいる。あれだけの厳戒態勢のなか、工事が行なわれていて、作業員が見物していると考えることはできません。つまり、勝手に上ったんでしょう。この足場から撮影したと思われるものもYouTubeにあります(ただしケータイでの撮影かな、画質も音質もひどい)。(via Sluggerエントリのコメント欄。)
http://ie.youtube.com/watch?v=XUKd5aezym4

※スラオさんのコメント欄の5ページ目によると、彼らは勝手に上って、はしごを外してしまったとのこと。発見した警官が足場が崩れると危険だから降りなさいと注意しても、群集の「お前は誰だ」のシャントでかき消されてしまい、警官はヘルメットも脱がされてしまい(小突かれたんでしょう)、諦めて立ち去ってしまったのだそうです。以上、足場のすぐ側にいた人の証言。ご自身は兵士の帰還を祝いたくて出かけていったのに、同じ側の人たちの行動で相当いやな思いをなさったようです。

映像では警察車両の陰になっていて確認できないのですが、このあたり(3:40あたり)で軍のパレードが来た様子です。シン・フェイン側が用意していた黒い風船が空に放たれます。オレンジ側では歓声が上がり、ユニオン・フラッグが振られます。シン・フェイン側の最前列(フェンスぎりぎりまで出た人たちと、デモ隊との間の空白地帯を挟んで)で、主催者が拡声器で短くスピーチをします。上空をヘリが1機、横切ります。

ここで映像編集が入って(たぶん何もなかったところをカットしたのでしょう)、同じ場所での映像。ライオットギアの警官がいて、その後ろはメディアのカメラマンかな。フェンスぎりぎりのところに出てきている人たちと黄色いヴェストはわかるのだけど、その向こう側は警察車両で見えません。カメラが左にパンするとオレンジ陣営のユニオンジャックと外壁工事の足場。

5:39あたりで別の場所の映像に切り替わりますが、警察車両に「警告」が貼り付けられています。いわく「この場所での抗議集会については、法に定められている通りの警察への事前届けがなかった。ここでの集会を組織したりそれに参加したりした場合は、逮捕・起訴の可能性がある」。実際、マークさんのビデオ映像でも、そのあたりには誰もいません(警官や、撮影している人はいるけど)。
http://www.flickr.com/photos/24415193@N03/2994767997/
http://www.flickr.com/photos/24415193@N03/2995632622/

これを読んだら、ナショナリストの人たちには「1968年の公民権運動デモ」を思い出すに違いない、と思います。もちろん時代は変わっているのだけれど。

6:08でまた市街地に戻りますが、今度はオレンジ陣営の中です。群集のなかにプラカードはなく、ユニオンジャックが数枚。歓声が上がると、通りを平服の男たちの集団が歩いてきます。道路脇の人々が拍手で迎えます。

歩いてきた集団は、印象でいえば「いかにもそれっぽい」のですが……ええと、先頭に一人、身なりがしゅっとした人がいるけど、これがJackie McDonaldかな。でもなぜここで彼らが集団で歩いてきたのか、なぜ拍手で迎えられているのかはわかりません。彼ら自身は「兵隊さん、ご苦労さん!」でパレードを見に行ったのかもしれないけれど。(この件、コメント欄2ページ目以降でのやり取りを見ると、まあいろいろありそうな話ではあります。)

で、Sluggerのマークさんのレポートのコメント欄は、1ページ目(最初の25件)は全般的に非常にひどいことになっていて、少し読んだところでめげてしまう感じですが、目を通せば「分断」の何たるかがまた少し見えてくるのかもしれません。(ベルファストの人の多くはこういうのを見ていやだなあと思っているだろうけど。)

コメント欄2ページ目に、常連でflickr userの方がコメントしていたりします。彼のflickrもあとで見てみよう。しかしコメント欄はひどいな……ああいう人たちのワーディングの言語的サンプルとしては最高かもしれないけれど、要するに、「緑陣営の中から」ということがすなわち「シン・フェイン/IRAのプロパガンダ」というレッテル貼りにしか結びつかないということで、何も変わってない。orz

空気がやばくなってきたところに、Mick Fealtyが出てきて「マークは市民ジャーナリストとして自分の見たものを伝えている」ということを書いて、「プロパガンダ」呼ばわりを牽制していますが、「行進が合法か非合法化」でねちゃねちゃとした話が続いたりしています。

3ページ目にいくと、「Provisional IRAが殺した人数は、英治安当局が殺した人数よりずっと多いのに、なぜシン・フェインが抗議行動などするのだ」という投稿があり、これはFAQレベルだと思うのだけど(BBC記事でマーク・シンプソンも扱っている話題)、「シン・フェインもしくはPIRAが同様のパレードをしようとしたらどうなるか、考えてみればいい」というような返信があり、多少生産的になってくるかも。というか、そろそろこのスレで「読まなくてもいい」投稿がわかってきて、無意識に飛ばしているだけか。(^^;)

しかし、「同志スターリン」(<ハンドル)はさすが。足場にユニオニストが上っているのが放置されているのは合理的なことだ、下手に動けば逆に暴動が発生する、とか。あの状況ではそうだろうな。警察は「壁」になるという役割に徹して、どちらの側からも暴動を起こさせないようにしていたんでしょう。(「紛争」時には、警察はロイヤリスト群集の動きを黙認して、またはそれを先導して「群集同士の衝突」という事態を生じせしめていたのですが。)

「同志スターリン」のツッコミで見事なのはもう1点。BBC Newsのトップページに出ていた「ソーシャリスト・リパブリック」主義のお兄さんが着ているジャンパーがNikeである件について、「本気でソーシャリストならNikeはない」というツッコミ。これに対する別の人の答えが、「だってあの人たち本気でソーシャリストじゃないから。本人たちはそのつもりかもしれないけど、反体制を気取りつつ実は何もわかっていないだけ」。そういうのを「リパブリカンの伝統」で語ろうとするからややこしくなるんだろうなあ。しかも、記事にあの写真を載せるあたり、BBCまで何もわかっていない(注意を払っていないだけだろうけど)。実際、組織の中心メンバーは「本気」なのだろうけど、その組織を「組織」とするために必要な人数を確保するには、今どき「本気のソーシャリスト」だけでは何ともならん、ということでもあり、ねぇ。

さらにスラオさんコメント欄より――パレードそのものは、「カーキ色の服(軍服)を着た何十人かの若者がいただけで何もない5分間 (5 mins of nothing from a few dozen youths in khaki)」だったそうです。(すごい言い方。)でも問題はそれがロイヤリスト武装組織に乗っ取られていたことで、それはポピー・デイ(戦没者記念日)も同じことだ、という指摘。これは日本人としていろいろ思うところがある話です。

で、ソーシャリスト・リパブリックな人たちのリーダーの演説もコメント欄に貼られているので聞いてみたけど、うーむ。10:40あたりで、what we are witnessing today is the re-birth of the Irish Republicanismというのが出てくるということだけメモ。

それと、ユニオニスト側からナショナリスト側(シン・フェイン)への瓶やら花火やらの投げ込みがあった、という件については、コメント欄の複数の書き込みによると、マークさんの本文から類推されるほど激しいものではなかった、ということのようです。ただ、あったことは事実。



BBC Newsのバナーになっていた「レジスタンス風のソーシャリストのお兄さん、でもNikeの上着」が参加していたデモは、昨日の段階でのBBC記事で、「フォールズ・ロードで200人を警察が阻止した」と報じられている「非主流派リパブリカン」のデモです。
http://nofrills.seesaa.net/article/108983940.html

シン・フェインの抗議行動について、シン・フェイン側から、Daithi Mckay MLAのブログ:
http://daithimckay.blogspot.com/2008/11/sectarian-taunting-and-violence-at-rir.html



Sluggerコメント欄常連さんのflickrから(この人の写真は非常にクオリティが高いです):
足場にのぼった連中(明らかに「フード」)と、一般の人たちと、警察車両:
http://flickr.com/photos/23386031@N00/2995543880/

英軍帰還歓迎の人たち:
http://flickr.com/photos/23386031@N00/2994704565/
画面中央の女性が持っているLidlの袋が何とも言えない……Lidlは激安スーパーです。ミドルクラスの生活をしている人はまず行かない店。

お茶(笑):
http://flickr.com/photos/23386031@N00/2994705105/
紛争最盛期に取材活動をしていたEamon Malleyは、今回の「帰還パレード」を、お茶飲みながら見ていた、と。しかもカップにソーサーにスプーンのセットを路上に持ってきて。かっこよすぎる。

他の人の写真から。

http://flickr.com/photos/cregagh/2995679539/
サミー・ウィルソンかな、DUPの。

http://flickr.com/photos/stepbar/2995064631/
イースト・ベルファストの一団。



YouTubeのコメント欄か、スラオさんのコメント欄か覚えてないし、見返す気にはならないのだけど、「うわぁ、BNPのパレードみたい」という投稿があった。イングランド目線ではそうなんだろうなあ。

※この記事は

2008年11月03日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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